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本からのぞく阪神間

芭蕉-新しみは俳諧の花

柿衞文庫 開館25周年記念特別展 図録

世の中には星の数ほど「本」があふれています・・・。手にとった本には、さまざまな知識が、情報が、そして夢までもつまっているのです。
こちら「本からのぞく阪神間」では、阪神間の地元ネタ満載の本、阪神間発の本を、地元各施設からご紹介いただきます。
「!」と感じる本、心に残る本、一生付き合いたいと思う本・・・そんな宝物のような本に出会えますように!
『芭蕉-新しみは俳諧の花』(柿衞文庫編)<br>(2,200円、展覧会会期中は2,000円)<br>(財)柿衞文庫にてお求めいただけます。
『芭蕉-新しみは俳諧の花』(柿衞文庫編)
(2,200円、展覧会会期中は2,000円)
(財)柿衞文庫にてお求めいただけます。
芭蕉は日本を代表する俳人であり、その著書『奥の細道』も日本の代表的な紀行文学として、世界に通用する作品です。2009年は、奥の細道の旅から数えて320年という節目の年にあたります。また、芭蕉の研究者であった岡田柿衞の俳諧コレクションを核として成立した柿衞文庫も開館25周年を迎えます。

そこでこの記念の年に開催する展覧会の図録がこの本です。図録には、「新しみは俳諧の花」と主張し、後世の人々に時代を超えて刺激を与え続ける芭蕉の「ふる池や蛙飛込水のおと」の短冊をはじめ柿衞文庫所蔵の芭蕉直筆の作品が数多く収録されています。
<左>芭蕉筆「ふる池や」句短冊<br><右>堀野利久「2009 ぜん」
<左>芭蕉筆「ふる池や」句短冊
<右>堀野利久「2009 ぜん」
そして芭蕉に触発され「奥の細道 画巻」を描いた蕪村をはじめ、小杉放庵や川端龍子ら近代作家の作品、またこの展覧会を機会に柿衞文庫が所蔵する芭蕉の直筆作品からインスピレーションを得て、新たに作品を制作した日本画・陶芸など様々なジャンルの10名の現代作家たちの作品も掲載しています。

この図録をとおして、芭蕉の魅力を再発見し、その一途なチャレンジ精神を次代へつないでいきましょう。



<図録ご紹介:財団法人 柿衞文庫 岡田麗氏>

開館25周年記念「芭蕉ー新しみは俳諧の花」開催中!
2009年10月3日(土)~11月23日(月・祝)
 ※月曜日は休館、ただし10月12日・11月23日開館、10月13日休館
 午前10時〜午後6時(ただし入館は午後5時30分まで)
柿衞文庫1階・2階展示室(計3室)、旧岡田家住宅酒蔵

芭蕉は、日本を代表する詩人であり、その著『奥の細道』もまた今日、国際的に通用するわが国を代表する紀行文学作品といわれています。
2009年は、芭蕉研究の権威岡田柿衞の俳諧コレクションを核として成立した柿衞文庫の開館より25年、そして芭蕉の「おくの細道」の旅から320年を数えます。柿衞文庫ではその記念として、「新しみは俳諧の花」と主張(『三冊子(さんぞうし)』)し、常に作品に新しみを獲得せんと自身や門弟たちに詩精神を磨くことを求めた芭蕉、そして時代を超えて現代にもなお刺激を与え続ける芭蕉と、その作品が放つ魅力をさぐります。芭蕉の魅力に自らの制作への啓示を享け、次代へつなごうと試みる者たちの作品とともに。

財団法人 柿衞文庫

清酒醸造で栄えた江戸期の伊丹では、俳諧文化が華開き、文人墨客(ぶんじんぼっかく)の往来も頻繁でした。この中で蓄積された文化遺産に故・岡田利兵衞氏(俳号・柿衞)の系統的な収集を加えて発足したのが財団法人柿衞文庫です。
収蔵品は書籍や軸物、短冊などの貴重な資料約9500点を数え、東京大学総合図書館の「洒竹・竹冷(しゃちく・ちくれい)文庫」、天理大学附属天理図書館の「綿屋文庫」と並ぶ日本3大俳諧コレクションの1つです。
 
<所在地> 〒664-0895 伊丹市宮ノ前2-5-20
<TEL> 072-782-0244
<開館時間>  午前10時〜午後6時(入館は午後5時30分まで)
<定休日> 月曜日(祝日にあたるときはその翌日)・年末年始(12月29日〜1月3日)
        ※展示替え等のため臨時休館あり
<観覧料> 小企画展 一般200円、大学・高校生100円、小・中学生50円
        企画展 一般600円、大学・高校生300円、小・中学生100円
        特別展 別料金となります
        ※20名以上の団体は割引となります。
<ホームページ> 財団法人 柿衞文庫