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男と女の「おかしな!?」ハナシ

子どもの思い通りにならない、ランドセル

あなたの身の回りにも時々起こる、
「これってどうなの?」
「おかしくない?」という話。
このコーナーでは、毎回、
「男と女のちょっとおかしな!?ハナシ」を、つぶやいてもらいます。

子どもの思い通りにならない、ランドセル

今回のつぶやき主は、幸子さん。
娘で4月から小学生になるマルちゃんが、
夫の実家でランドセルをプレゼントされたのですが……。
おじいちゃん「4月から1年生だね。おめでとう。がんばって勉強しようね。ランドセル買っておいたから」

マルちゃん 「わ~、ありがとう!開けていい?..えっ、赤..」

おじいちゃん「あれ? どうした? 赤は気に入らなかったのかい?そうか。でも大丈夫。色は変えてもらえるからね、今から見に行こう。ピンクがいいのかな?」
マルちゃん 「ううん。青がいい」

おじいちゃん「青は男の子の色だよね。そんなランドセル持っていたら、笑われるぞ」

マルちゃん 「だって青が好きだもん。2年生のアイちゃんも青いランドセルだし」

おじいちゃん「でも、ほとんどの女の子は、赤かピンクだろ。わざわざ人と違うことなんか、しなくていい!」

マルちゃん 「赤もピンクも好きじゃない。そんなランドセルいらない。え~ん」

おじいちゃん「幸子さん、どんな育て方をしているんだ。女の子らしく育てないと、将来嫁の貰い手がないぞ」
幸子のつぶやき・・・
子どもが6年間使うランドセルなので、自分で好きな色を選ばせてやりたいの。
「自分で決めた」ということで、自主性や責任感も備わると思うんだけど。
友人・恵のつぶやき・・・
幸子の気持ちも分かるけど、皆と同じような色を選んだ方が無難じゃない? 
ランドセルの色でいじめられても困るしね。
子どもの好みは変わるから、きっとムキになっているのは、今だけよ。

友人・薫のつぶやき・・・
知り合いに、「ピンクのランドセルが欲しい」と言った男の子がいたの。
それを聞いた親戚中が、すごい勢いで猛反対。
結局、黒のランドセルを買ったんだけど、彼はそれ以降、
自分の好みをはっきり口にしなくなったんだって。

親戚・隆のつぶやき・・・
ランドセルのCMを見る度、色はカラフルになっても、やっぱり小学生は、ランドセルなんだ~と感じるね。
もっと軽くて使いやすい素材のバッグでも、良いんじゃないの?
【ミニ知識】 ランドセルのルーツは、兵士の背嚢(はいのう)

幕末に、洋式軍隊制度と共に入ってきた、将兵が荷物を入れる布製の背嚢(はいのう)が、オランダ語で「ランセル」と呼ばれていました。
これを通学カバンとして採用したのが、「教育の場での平等」を推し進めた学習院です。
明治20年に伊藤博文首相が、後の大正天皇の入学祝いに献上したのが、現在の箱型ランドセルの原型とか。
ランドセルが全国的に普及したのは、昭和30年代以降のことになります。


横からちょっと言わせて

伊丹市役所で2度育児休暇を取得した<br>男性・大野浩史さん
伊丹市役所で2度育児休暇を取得した
男性・大野浩史さん
最近はランドセルの色もカラフルになって、個性的な色にも抵抗が少なくなっているようです。
「男だから・・、女だから・・」の思い込みを捨てて、家族みんなで色選びを楽しんでみてはいかがでしょうか。
原稿担当 : 男と女の「おかしな!?」ハナシ 実行委員会
イラスト : 林やよいさん