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男と女の「おかしな!?」ハナシ

サンタのおばさんはアリ?ナシ?

あなたの身の回りにも時々起こる、
「これってどうなの?」
「おかしくない?」という話。
このコーナーでは、毎回、
「男と女のちょっとおかしな!?ハナシ」を、つぶやいてもらいます。

サンタのおばさんはアリ?ナシ?

今回のつぶやき主は、読書が好きなヒサコさん。
図書館で、友人のシズさんにばったり出会い、話が弾みます。
シズ「こんにちは、ヒサコさん、久しぶり。たくさん本を借りたんですね」

ヒサコ「今、東野圭吾のミステリーにハマっててね。シズさんは?」

シズ「私は、絵本に夢中で(笑)。
東野圭吾といえば、この絵本は読みました?『サンタのおばさん』」

ヒサコ「えっ!? 東野圭吾が絵本を書いているんですか? 知らなかった。
どんなお話?」
シズ「フィンランドの小さな村で11ヵ国のサンタが集まる会議が開かれてね、
そこに新しいサンタ候補がやってくるんだけど、それが女性だったんです。
男性サンタたちは驚いて、女性を認めるかどうか、話し合うっていう物語。」

ヒサコ「へぇ~サンタが11人も?(笑)」

シズ「そう。だから中には、肌の色が黒かったり、
ソリではなくサーフボードに乗っていたり、
ライオンに襲われないように緑色の衣装を着ていたり、
『赤い服に白いヒゲのお爺さん』っていう一般的なイメージとは違うサンタもいるんだけど、
その都度、皆で話し合って承認してきたんです」

ヒサコ「おもしろいですね」

シズ「でも今回ばかりは、
サンタは『父性の象徴』だから、女性はダメだっていう意見なんかも出て、
会議は大騒ぎになるの。
実は、彼女をサンタに推薦したのは、彼女の息子でね、
彼は2歳の時に、父親を亡くしているんだけど、
『ママはパパの分まで僕を愛してくれている』と言って、彼女を説得したんです。
『父性を与えられるのは男性だけでなく、母性を与えられるのも女性に限らない』
という考えに、サンタ全員がうなずいて・・・」

ヒサコ「教えてくれて、ありがとう。早速、読んでみますね」
◆ヒサコのつぶやき・・・
「サンタのおばさん」、とてもおもしろかった。この本を読んで、私ってこれまで色んなことを決めつけていたんだなぁ~って思ったわ。

◆シズのつぶやき・・・
この齢になって絵本を読み返してみると、昔は分からなかったたくさんのことに気づけるから、絵本は、自分の成長が確認できるようで楽しい!!
※ 「サンタのおばさん
東野圭吾・著
杉田比呂美・画
(2001年文芸春秋)
【ミニ知識】 
ロバをつれた「三太九郎」
 
日本で初めて、サンタクロースのイラストが書物に登場したのは、明治31年(1898)。
日曜学校の読本『さんたくろう』の扉絵に、
ロバの背中にプレゼントを乗せ、右手にクリスマスツリー、
左手に杖を持った髭の老人が、描かれました。
『さんたくろう』の物語は、少年と父親が雪の中から助けた旅人が、
翌年のクリスマスイブにやってきて、
プレゼントと「北国の老爺 三太九郎」と書いた手紙を置くという
『かさじぞう』のような物語。
「国立国会図書館」のサイトで全ページ閲覧することができます。

横からちょっと言わせて

伊丹市役所で2度育児休暇を取得した<br>男性・大野浩史さん
伊丹市役所で2度育児休暇を取得した
男性・大野浩史さん
サンタクロースのモデルは男性のようですが、
扮するのは男性であれ女性であれ、
プレゼントをくれるサンタが、子ども達にとっては一番いいサンタ。
原稿担当 : 男と女の「おかしな!?」ハナシ 実行委員会
イラスト : 林やよいさん