男と女の「おかしな!?」ハナシ
あなたの身の回りにも時々起こる、
「これってどうなの?」
「おかしくない?」という話。
このコーナーでは、毎回、
「男と女のちょっとおかしな!?ハナシ」を、つぶやいてもらいます。
『被害者も悪い』っておかしくない?
今回のつぶやき主はハルカさん。
パパ、ママ、弟のキョウジ君と4人で話しています。
ママ: 市の安心メール見た?
駅の近くで、家に帰る途中の女の人が暗いところに引きずり込まれて乱暴されたんだって。
怖いわね。
パパ: ああ、あれ夜中の1時だろ。
女性がそんな時間に飲食店街を歩いているからだよ。
半分、自業自得じゃないか。最近ハルカも飲み会で遅くなることがあるみたいだけど、早く帰ってこいよ。
ハルカ:えー、それって女性に責任ないでしょ。
そんなやつ、捕まえて一生牢屋から出さないでおいてほしいわ。
パパ: でも、裁判になると、夜中に挑発的な薄着で歩いていたのが悪いとか、女性が嫌がってなかったとか、加害者側からいろいろ言われるらしいぞ。
キョウジ: 被害者だって言いつつ、実は女性側も楽しかったんだったりして。
ハルカ: あんたねー!
レイプされて喜んでいる女性がいるって、本気で言った?
例えば、通りすがりの人を半殺しになるまで殴りつけて、「相手が喜んでいた」って正当化するのってありと思う?
ありえないでしょ。
それと同じよ。現実とアダルトビデオは違うんよ。
◆キョウジのつぶやき・・・げ、アダルトビデオ見てるの、なんでお姉ちゃんにばれたんだろ。やぶ蛇や。
◆ママのつぶやき・・・そういえば学生の頃読んだ本に、被害者の女性に男性の警察官や加害者の弁護士が「あなたも楽しんでいたのと違う?」って言うシーンがあってものすごく腹が立ったことがあったわ。
今だったら女性の警察官もいるからそんなこと言わないだろうけど。
もしかして昔は、法律を作る人も裁判官も弁護士も警察官もほとんど男性だったから、レイプがどれだけ人を傷つけることなのか、正しく理解されていなかったのかしら。
◆ハルカのつぶやき・・・乱暴した加害者が悪いに決まってるやん。
なんか腹立つなー。
まぁでも、自分が悪くないって言っても被害者になるのはいややし。
身を守るためにはちょっと気をつけないとあかんのかなぁ。
ミニ知識
ドラマで性暴力批判
(2018年2月24日朝日新聞朝刊より)
平昌五輪で沸く日々の中、ドラマで金メダル級の名ぜりふが生まれた。
TBS系「アンナチュラル」(金曜夜10時)は法医解剖医ミコト(石原さとみ)が不自然死の死因を究明するミステリー。
16日放送は、同僚の夕子(市川実日子)が、合コンで出会った男性とホテルで目覚めたが男性は死亡。
自身は睡眠薬入り飲料を飲まされ記憶がないことが事件の発端だった。
夕子の脇の甘さをとがめる刑事にミコトがきっぱり「女性がどんな服を着ていようが、お酒を飲んで酔っ払っていようが、好きにして良い理由にはなりません。合意のない性行為は犯罪です」
犯人像はスーパーフリー事件を彷彿とさせるが、昨年も名門大学生の集団暴行事件が不起訴となり、同局元社員が、望まない性行為を強要したとして、損害賠償を求めて訴えられている。
ハリウッドでセクハラ事件に対して#MeTooと題した怒りの告発が続いているのに対して、日本の性暴力への意識の低さに憤りを感じていた人も多いはず。
そこに、まさか同局から一撃が放たれるとは。
裏には乗り越えねばならぬ大人の事情もあっただろう。
しかし実社会で正論や真実が通用しなくなっている今、ドラマで出来ることを見せてくれたその勇気と覚悟に感涙。
(ジャーナリスト・中山治美)
※朝日新聞社に無断で転載することを禁じる。承諾番号18-1875
横からちょっと言わせて
弁護士で、不惑を越えてからの子育てに奮闘中の中村衣里さん
最近は、地域の安全に関して、警察や自治体などがタイムリーに情報をメール等で発信してくれるようになりました。
こうした情報は、日常生活を送る私たち一人ひとりへの注意喚起にもなりますので非常に便利なツールです。
私も登録をしているひとりですが、こうした情報を見ていると、特に女性や未成年の子どもたちに対する性暴力、性犯罪が何と多いことか!と、日々感じざるをえません。
また最近は、新聞やTV等でも、援助交際やアダルトビデオへの出演強要、ドメスティック・バイオレンス、そして、セクシュアル・ハラスメントの問題など、これまで女性が多くの場合被害者と位置付けられてきた性暴力、性被害の問題が数多く取り上げられるようになりました。
しかしながら、このように警察等が把握をしたり、メディア等で取り上げられる事例は、全体から言えば氷山の一角です。
性暴力の問題はその性質上表に出てこないもののほうがはるかに多くあります。
ですから、ニュースだけではなく、ドラマ等でもこうした問題が取り上げられることは、様々な世代や立場の人が、潜在化しがちなこうした問題の「存在」を知り、問題の内容や背景などを「理解」し、その問題を「予防」若しくは「解決」していくために、大事な一歩だと言えるでしょう。
たとえば、最近で言えば、セクシュアル・ハラスメントに関する問題が、様々なメディアでトップ記事として取り扱われたことはご記憶に新しいと思います。
そしてこの報道等を通して、私たちは改めて、「セクシュアル・ハラスメントであるかどうかは、被害者の認識が基準になること」「二次被害(セカンド・ハラスメント)への配慮が必要であること」「セクシュアル・ハラスメントが発生した際の事業主の対応の在り方はどうあるべきか」等を理解し、考え直すきっかけを得ました。
さて、この性暴力の問題を語るときに、どうしても指摘をしておきたいのが、「ジェンダーに基づく思い込み」についてです。
(なお、「ジェンダー」については、様々な定義があると思いますが、ここでは「社会的・文化的に作られた性に関する分類の在り方」とします。)
被害者の女性たちに対して、「女性がそんな時間に」「女性がそんな薄着でいたから」「女性側も楽しんでいたのでは」等の言葉が投げかけられ、時には女性の職業内容がクローズアップされ、それらゆえに彼女たちへの暴力や被害が、反対に、肯定的にさえ捉えられることもあるのです。
そしてその結果、被害女性たちは、再び、別の形で傷つけられてしまうことになります。
性暴力は、間違いなく人権(侵害)の問題です。
しかしながら、他でもないその人権を侵害されている被害者への非難、否定的な言葉が、広く、堂々と語られるというのは、他の人権(侵害)の問題ではあまり見られない特徴です。
性暴力、性被害の根絶のためには、他の人権(侵害)の問題と同じように、人権意識を高め、相手の気持ちを思いやる等が基本であることは言うまでもありませんが、それに加え、社会全体でこのジェンダーに基づく偏見、思い込みをなくしていくことも必要だと言えるでしょう。
(なお、メディアの報道等がジェンダーに敏感なものかといえば、全てがそうではありません。私たち一人ひとりが、十分に情報を見極める目を養っていく必要もありそうです。)
原稿担当 : NPO法人 あなたらしくをサポート(愛称:らしーく) イラスト : 林やよい ※このイラストを利用されたい場合は「NPO法人あなたらしくをサポート」nporasiku@gmail.com までご連絡ください。
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