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男と女の「おかしな!?」ハナシ

どの娘がお墓をみる?

『○○家の墓』の歴史は浅い

あなたの身の回りにも時々起こる、
「これってどうなの?」
「おかしくない?」という話。
このコーナーでは、毎回、
「男と女のちょっとおかしな!?ハナシ」を、つぶやいてもらいます。

どの娘がお墓をみる?

今回のつぶやき主はサトミさんです。
亡くなったご両親の入っているお墓を今後誰がみるかについて
職場の仲間と話しています。
マキ:サトミさん、お母さんが亡くなってもう3ヵ月かしら。だいぶ落ち着いた?

サトミ:実家が空き家になったから、仕事の休みの日は実家の整理に行ってるんよ。
先週は納骨もしたし。結構ハードだわ。

ユミ:そう言えば、サトミさん、男兄弟おらんって言ってたよね。
ご両親のお墓、この先だれがみるん。

サトミ:両親は、「いつまでもお墓があったら迷惑だから、そのうちにしまって」って言ってたの。
でも母を納骨したところなのに、すぐしまうっていうのもね。
ユミ:じゃ、とりあえず、お墓のもりを誰かが引き継がないといけなんじゃないの?

ダイスケ:サトミさんは長女だから、当然サトミさんがみるんやろ。

マキ:えー、女性が継ぐって変じゃないの?
私も妹と二人姉妹なんだけど、実家のお墓は、代替わりの時にお寺さんに「ご主人の名前で」って言われたので、連絡先を私の夫の名前にしたよ。

サトミ:私のところは、管理会社の人に「連絡を取りやすいように、普通は近くに住んでいる人にしていただいているんですけど」って言われたわ。
だから近所に住んでいる妹が継ぐのかなって。
そういうものじゃないの?

ユミ:へぇ~、お墓を継ぐ人って、実はいろんな慣習があるんだ。
絶対的に決まっている訳ではないんやね。
おもしろいわぁ。
◆ユミのつぶやき・・・こういうのって日本全国、同じしきたりだと思っていたけど、色々な考えがあるんだ。びっくり。
うちのお墓はどうするか、まだ両親のいる間にみんなでじっくり話し合っておいたほうがいいかな。

◆サトミつぶやき・・・慣習と違うことをしちゃいけないって、ちょっとカリカリしてたけど、いろんな考えがあるって聞いて、ちょっと気持ちが楽になったわ。
どうせ、私たちの代でお墓をしまうから、私でも妹でも、どっちが管理者でもいいのよね。
いっそのこと、妹とくじ引きで決めちゃおうかしら(笑)
ミニ知識 
『○○家の墓』の歴史は浅い。
 
墓石のあるお墓が庶民の間にも普及したのは江戸時代中期以降のことで、たった300年くらいの歴史しかありません。
また、火葬が普及したのは、明治時代末期から大正時代にかけてのこと。
それすら都市部を中心に起きた現象で、全国規模で完全に普及したといえるのは1960年代以降です。
それらを踏まえると“先祖代々”とはいっても、今あるお墓に入っているみなさんの先祖は、せいぜい2~3代前まで。
いってしまえば、伝統でもなんでもないんです」。

PRESIDENT Online 『"先祖代々の墓"はなくなってしまうのか』(大高志帆 著)内の第一生命経済研究所主任研究員 小谷みどりさんの言葉より。

横からちょっと言わせて

弁護士で、不惑を越えてからの子育てに奮闘中の中村衣里さん
弁護士で、不惑を越えてからの子育てに奮闘中の中村衣里さん
今回の「つぶやき」は、お墓を継ぐのは「姉・妹なら、年長者(姉)であるべき」「そもそもお墓はその形のままで引き継いでいなかければならない」など、私たちが、お墓に対して、自由な想いや考えによるのではなく、まだまだ、社会に根強く残る慣行や慣習に縛られがちであることを示すエピソードでした。
特に私たちのまわりでは、いまでも、お墓は長男(男性)が相続する(引き継ぐ)べきであるとか、お葬式にあたっては女性をなるべく喪主にしないといった慣行などがやはり根強いのではないでしょうか。
これは、戦後、日本国憲法が施行され男女平等になったように見えて、社会全体が、まだまだ、女性に対して合理的な理由もなく一人前ではないかのような扱いをすることを許容し、当然視していることの現れだともいえるでしょう。
日本は、1985年に「女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約」(以下、「女性差別撤廃条約」といいます)を締結し、世界に対し、女性に対するあらゆる差別を撤廃するための措置をとることを約束しました。
この女性差別撤廃条約の第2条(f)に、社会に存在する女性に対する差別となる「慣習や慣行」を禁止しようとの規定があります。
ここでいう慣習・慣行とは、たとえば、日本には女性の立ち入りが禁止されている(女人禁制の)山がいまだ残っていることや、平成30年4月に宝塚市で行われた相撲の地方巡業において女性の市長が土俵上で挨拶することができなかった問題などがあげられます。
そしてまさに、今回のテーマであるお墓の引継ぎをめぐる長男(男性)優先の考え方も、この慣習・慣行の一つなのです。
奇しくも、大都市を中心にもはや新しく墓地となる土地を供給することが難しくなってきたという現実的な問題もありますが、単身世帯の増加、人口減少、そして家族の多様化など、現代の私たちを取り巻く社会環境も変化しています。
これまでは変化を加えることがタブー視されてきた「お墓」という問題について、語り、語られる場が少しずつ増えてきたように思います。
このような自由な発想や着眼は、固定化した古くからの考え、しきたりに風穴を開けるという意味で好ましいことです。
そして先に触れました女性差別撤廃条約の趣旨に鑑みても、たとえば、この「お墓」というひとつの問題について、私たちが知らず知らずのうちに、女性であるから、男性であるからという視点で固定的な慣行や慣習に縛られている現状を積極的に変えていくことが、ひいては社会全体が女性差別の根絶という壮大なテーマに取り組むうえでも重要な一歩なのです。
今回の「つぶやき」はお墓に関してのものでしたが、この機会に、女性差別撤廃条約が、女性に対するあらゆる差別を根絶するために、「慣習や慣行」についても言及していることを<横から>お伝えしました。
原稿担当 : NPO法人 あなたらしくをサポート(愛称:らしーく)
イラスト : 林やよい

※このイラストを利用されたい場合は「NPO法人あなたらしくをサポート」nporasiku@gmail.com までご連絡ください。

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