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男と女の「おかしな!?」ハナシ

女性は昇進を望まないイキモノってホント?

環境か、生まれつきか

あなたの身の回りにも時々起こる、
「これってどうなの?」
「おかしくない?」という話。
このコーナーでは、毎回、
「男と女のちょっとおかしな!?ハナシ」を、つぶやいてもらいます。

女性は昇進を望まないイキモノってホント?

今日のつぶやき主は高校の先生ダイキさん。
キャリア教育の授業内容を考える会議が終わり、
メンバーの他の先生とランチをしながら雑談中です。
ダイキ:高校生に、社会でキャリアアップする意識も持たせるって、難しいですね・・・。

ミサキ:「男性より女性の方が昇進に興味を持たない人が多い」というのはどうしてなんでしょう。
 学校では女子の方が元気があるように思うんですけど。

マコト:そうなだぁ。
 僕が若いときは、女性は結婚か出産するまでの腰掛け就職が一般的だったし、今でも管理職は男性が断然多いからなぁ。
 管理職は男性って刷り込みが、どこかにあるんじゃないかな。

ダイキ:「女性は人の上に立つってことを望まない人が多い」って、何かで読みましたよ。
 環境だけじゃなくって、生まれつきそうってことじゃないんですか。

ミサキ:えー、それってなんか変だなぁ。
 私、女子高出身なんですけど、そのためか前に出て話すとか、リーダー的な役も自分たちがやって当然と思っていました。
 でも大学に入ると、そういうのは男子に任せるねって空気があってびっくり。
 これって環境が大きいんじゃないかしら。

マコト:環境か、生まれつきか、ってことだね。
ミサキ:でも仕事に対する意識とか、どういうポストでどういう仕事をするかって、その子の生涯賃金にも関わってきますよね。
 今日の会議で見せてもらった厚生省の資料*1では、高卒は大卒より50代の賃金が年200万円くらい低いってありました。
 女子の大学進学率って男子より10%くらい低いけど、将来の経済的なことまで考えているのかしら。

マコト:女性の賃金は男性の7割くらいとも書いてあったね。
 その賃金額では、自分の収入で生きていこうとか、子育てもと思ったとき、厳しいかもしれないなぁ。

ダイキ:懇談ですぐに「うちの子は女の子だから」って言う保護者もまだまだいるけど、そこまで考えてないんじゃないかな。
 キャリア教育は全ての生徒に必要だけど、女子にはもう一押しいるかもしれないですね。

マコト:そういえば、教育や周りの価値観を整えることによって、女子も男子と同じくらいの競争への意識を持てるようになったっていう報告書*2を読んだことがあるよ。

ミサキ:やっぱり、生まれつきそういうイキモノってわけじゃないんですね。
    その報告書、私も読んでみたいです。

*1平成 30 年賃金構造基本統計調査の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2018/dl/13.pdf
*2プレジデントウーマンのコラム「行動経済学で考える“競争選好差”『女は男より競争に弱い』はどこまで真実か」
https://president.jp/articles/-/30718

ダイキのつぶやき・・・
この手の意識を変えることなんて、学校教育では無理って思っていたけど、方法はあるのかもしれないな。
どうやったらキャリア教育の授業に盛り込んでいけるか、もう少し勉強しなくっちゃ。

ミサキのつぶやき・・・
職員室の中では、性別と上下関係ってあまり関係ないから、いつの間にかそれが世間でも当たり前だと思っていたけど、今日の会議で出た「一般的に、女性の方が昇進に興味を持たない人が多い」って話、データに基づいていて納得しちゃった。
「そうならないように育てるのが学校教育の仕事」っていうマコト先生の言葉も重みがあったな。

マコトのつぶやき・・・
ミサキ先生も、ダイキ先生も会議では行き詰っていたけど、これで何か新しい提案を生み出してくれるかな。 
ブラックな働き方はよくないし、必ずしも常に競争をし続ける必要もないけど、自分のキャリアに意識を持つことは、なんとか生徒たちに植え付けてやりたいな。
ミニ知識

「男性は女性より、競争(昇進)を望む傾向があるが、それは遺伝的なものだろうか、それとも文化的なものだろうか」 という疑問に対し、様々な研究結果より、性差より性別役割分担の意識の存在の方が大きな影響を与えている、との報告がなされている。
根拠として例えば下記のような事例があげられる。
・母系社会のカシ族では、女性の方が男性よりも競争が好き。
・女子校の生徒は、共学の女生徒よりも競争を好む傾向が大きい。
・成功するためには努力の役割が重要であるという価値観で育てた子どもたちの間では、競争選好に対する男女差がなくなった。
(参考資料)大阪大学経済学研究科教授 大竹文雄 著『行動経済学の使い方』(岩波新書)を元に書かれたプレジデントウーマンのコラム「行動経済学で考える“競争選好差”『女は男より競争に弱い』はどこまで真実か」
https://president.jp/articles/-/30718


横からちょっと言わせて

弁護士で、不惑を越えてからの子育てに奮闘中の中村衣里さん
弁護士で、不惑を越えてからの子育てに奮闘中の中村衣里さん
まず、今回取り上げられた「キャリア教育」について、昇進や競争が普遍的に価値の高いものである、追求すべきものであるという考えのもとで行われてはならないと思います。
現代社会、資本主義の社会では、とかく、「成功」が、昇進や富を得ることとイコールのものと見られがちです。
しかしながら、誰もが、自分自身のたった一度の人生において、自分の能力、持てる力を十分に活かして、自己実現を図ること、これこそが究極の目標であり、追求すべきキャリアなのだと思います。
とはいえ、様々な女性たちからのご相談を日々受ける中で、やはり女性たちが経済的に自立することの重要性は、たとえば、「離婚」など、彼女たちが直面する問題を考えるとき、改めて強く思うところです。
現代社会における女性の貧困は、彼女たちの人生の選択肢を狭め、そして自己実現という究極のキャリアの目標を追求しづらい状況を作ってしまいます。
結婚や出産のため一度職業から離れてしまうと、次のタイミングでもとの立場、もとの賃金等を得られる職を得ることが難しい日本社会の構造自体が、ジェンダー平等を達成するにあたっての非常に大きな壁であることは言うまでもありません。
しかし一方で、やはり女性たち自身が、周囲やまた自分自身の固定された価値観、考え方にとらわれて、結婚や出産といった家庭生活と、それまで積み重ねた職業生活のどちらかを選ばなければならないと思ってしまう必要はないと思うのです。
たとえば職業生活について、すこし歩みを遅めることはあっても、完全に途切れさせてしまうことは非常にもったいないことです。
これは結果的に、自らリスクの高い選択をしてしまっているとも言えます。
残念ながら、人生には様々なことが起こります。
配偶者との死別や離婚など、突然に経済的な支柱を失ってしまうリスクが誰にでも起こりうること、そしてそのリスクを回避する人生設計を、若い皆さんに対して家庭や学校で伝えていくこと。
これも、キャリア教育において欠かせないことなのではないでしょうか。
さて、私自身が、学生を卒業して以来、これまで何とかフルタイムで仕事を続けてこられた背景、モチベーションを振り返ってみますと、それこそ30年、40年前の話ですから、「キャリア教育」と銘打っての授業、カリキュラムが小学校、中学校等にあったわけでもありませんでした。
そして私自身は、自分の母親や親族等、周囲に仕事を持って働く女性がほぼいない環境で育ちました。
しかしながらそのような環境であっても、たとえば、学校の先生やお稽古ごとの先生など、「働く女性」の姿に触れる機会はありました。今振り返れば、そうした「ロールモデル」となる女性たちの生き生きとした日々の姿は、知らず知らずにも、自分の将来イメージを描くきっかけになっていたと思います。
今では、ドラマや映画等で「働く女性」の姿はたくさん描かれていますし、日々のニュース等の中でも「働く女性たち」の活躍を見聞きすることができます。大人たちが、日々の暮らし、仕事の姿を丁寧に見せていくことが、子どもたちには大きな影響を与えるのではないかと感じるところです。
また、私自身は、たとえば小学生の頃に、学校の担任の先生から「委員長は男の子、副委員長は女の子」と明言され、実際にそのようにクラスが運営されていた時代を過ごしました。
そして私は、当時からそのことに疑問、反感を心ひそかに持っていた人間でした。
さらにさかのぼれば、幼稚園の頃に、「男の子はこの大きな製作物を作ってね、女の子はこの小さな製作物ね」と言われたことにも反感を持っていた、若しくはそのことを悲しく思った記憶が鮮明にあります。
このように、私自身がかなり小さな頃からジェンダーに敏感だったことも、人生の岐路にたったときや進路を選択する際に、「自分が女性だから」という理由で自分自身に制限、ブレーキをかけることはなかった背景にあると思います。
どのようなきっかけで自分自身がジェンダーセンシティブとなったのかは定かではありませんが、学校や家庭で小さな頃からジェンダーに敏感となるような意識づけを心がけること、これも、キャリア教育とまで言わなくても大切なことではないかと思います。
そして、このジェンダーにセンシティブであることは、女の子たちだけではなく、一緒に社会をつくり、生活をしていく男の子たちにとっても、もちろん必要なことだと思います。
原稿担当 : NPO法人 あなたらしくをサポート(愛称:らしーく)
イラスト : 林やよい

※このイラストを利用されたい場合は「NPO法人あなたらしくをサポート」nporasiku@gmail.com までご連絡ください。
 

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