伊丹で拝見!世界の食卓
このコーナーでは、毎回、伊丹市在住の外国の方々に、自国の美味しい料理を紹介していただきます。

今回の講師、左からピリアさん、ラメッシュさん、ネハさん
今回のメニューは、インドの料理である「ジンガープラウ」「サモサ」「ラッシー」です。
インドご出身のネハさん、ラメッシュさんが講師となり、ピリアさんにお手伝いいただきました。
「ジンガープラウ」のジンガーはエビ、プラウはピラフという意味。カレーピラフに似ています。「サモサ」はカレーパンのような揚げ物。「ラッシー」は、さわやかなヨーグルトドリンクです。
伊丹ユネスコ協会の荘司幸子会長や会員、日本語教室の皆さんのご協力で、インド料理教室を開催し、多人数でわいわいクッキングしました。
材料・作り方
<ジンガープラウ(4~5人分)>
・ 米‥3カップ
・ エビ‥300グラム
・ 玉ねぎ‥小1個
・ グリンピース‥少々
・ バター‥20グラム
・ サラダ油‥大さじ1
・ 塩‥適量
・ にんにく、生姜‥すりおろし各小さじ1

チリ クミン
コリアンダー ターメリック ガラムマサラ
[スパイス]
・チリ‥小さじ1
・クミン‥小さじ2
・コリアンダー‥小さじ2と1/2
・ターメリック‥小さじ1/2
・ガラムマサラ‥小さじ1

チリパウダーは小さじ1
1. 米を洗ってざるに上げ、1時間ほどおく。
2. フライパンにバター10gとサラダ油を入れ、エビが色づくまで炒めて皿に取り出す。
3. 油を残したままのフライパンに玉ねぎ、にんにく、生姜を入れて、玉ねぎが色づくまで炒め、
お米を加えさらに炒める。
4. 3.にスパイス、塩小さじ1、水1/3カップを加えて数分炒め、えびを戻してさらに炒める。
5. 4.を炊飯器に入れ、水2.5カップ、バター10グラム、塩少々を加え普通に炊く。
6. 盛り付ける前に、湯通ししたグリンピースを混ぜる。

3.の素材を炒めたら洗った米を加えます

スパイス、塩、水、えびを入れてさらに炒め
炊飯器に入れて炊きます

ジンガープラウ、炊き上がりました!
ネハさんの満足そうな笑顔が出来ばえを物語ってます?!
<サモサ(30個分)>
・ 鳥ミンチ‥250グラム
・ 玉ねぎ‥小1個
・ ピーマン‥1~2個
・ にんにく、生姜‥すりおろし各小さじ1
・ 春巻の皮‥1袋(10枚)
・ 塩‥少々
・ 揚げ油‥適量

チリ クミン
コリアンダー ターメリック ガラムマサラ
[スパイス]
・ チリ‥小さじ1/2弱
・ クミン‥小さじ1
・ コリアンダー‥小さじ大盛り1
・ ターメリック‥少々
・ ガラムマサラ‥小さじ大盛り1

巻く皮の切り方。表裏をお間違いなく!
1. 玉ねぎとピーマンはみじん切りにしておく。
2. 鳥ミンチは、フライパンに油をひかずに弱火でパラパラになるまで炒める。
玉ねぎとピーマンを加えてさらに炒める。
3. 2.にスパイスを加え炒める。
4. 春巻の皮を3等分に切り、破かないように1枚ずつはがす。
(表面がつるつるしたほうが表。表が外側になるように)
5. 三角を作って中に具を入れ、具が外に飛び出ないようにふちを水で湿らせて、きっちり止める。
6. 高温の油でカリッと色よく揚げる。

鳥ミンチをパラパラになるまで炒め
炒めておいた玉ねぎ、ピーマンを加える

スパイスを入れるとこのとおり!
サモサの具、出来上がり!

包み方講習会、開催!

包み方講習会、大盛況!

手元に注目!皮を三角に折り込み
袋状になったらところに具を入れます。

具を入れたら、折りたたみ、
生サモサ出来上がり!

伊丹市広報課大家課長も挑戦!

ネハさん直伝!

生サモサ、たくさんできました!

そして揚げる!皆で揚げる!
<ラッシー(5杯分)>
・プレーンヨーグルト‥550グラム(1パック)
・カルピス‥3/4カップ
・水‥250cc
1. プレーンヨーグルトと水をミキサーにかける。
2. 1.にカルピスをくわえ、さらにミキサーにかける。
試食
ジンガープラウはスパイシーなのですが、薫りがとても良く、ラッシーとの相性も抜群!
「インドのお米はもっと大きくて、ドライ。」だとか。今回は、日本のお米を使用したので、本場の味よりもっちりとした食感だったようです。スパイスを効かせたので、お子様には少し刺激的なお味かも?
サモサは、パリパリと歯ごたえがよく、一口サイズで食べやすいのも魅力。とても大好評でしたよ!今回、皮は市販の「春巻きの皮」を使用しましたが、インドでは手作りが主流。ピザの生地に似ているそうです。
今回のスパイスは、ネハさんのお母さんがインドから持ってきて下さったもの。やはり香りが違います!インド料理は、とにかくスパイスを多用しますが、料
理によって様々なものを使い分けます。ガラムマサラの「ガラム」は辛い、「マサラ」はスパイスという意味で、ガラムマサラは「様々な種類が含まれたミック
ススパイス」を指すそうです。勉強になりますね!
ラッシーは、さわやかなヨーグルトドリンク。マンゴーやイチゴなどの果物、はちみつを加えてもおいしいですよ。やはり、本場のものと味がちょっとちがうようなので、ヨーグルトと同量の水+牛乳で作るのが、ラメッシュさんのおすすめ。その場合は、お好みで砂糖を加えて下さいね。
ご覧のとおり!なんと!総勢50人程のご参加があり、にぎやかな雰囲気の中で楽しいクッキングでした。ご参加の皆さんは、伊丹ユネスコ協会主催の日本語教室の生徒さんとボランティアさんです。この協会は、主に海外から日本に来られた方々の支援や海外の文化の紹介といった活動をされています。
ネハさんは現在、県立伊丹北高校で英語教師をされています。デリーのご出身で、インドでは小学校を飛び級で卒業!大学を卒業した後、来日。東京でオリエンテーションを受け、現在の高校に配属されました。
授業はどうですか?と尋ねると、「とても楽しい!女子はよく話しかけてくるけれど、男子はシャイ。」とのこと。きっとネハさんが、美人だから?!
故郷のインド・デリーは、日本より少し暑いくらいで、もう少し北部に行けば雪も降るそうです。高いビルも立ち並び、いわゆる「都会」。ご存じの通りIT大国で、パソコンが普及していて、子供達もテレビゲームで遊ぶことが多いようです。
インドの大学では、日本語の挨拶やひらがな、日本文化を勉強し、来日後は、源氏物語も読破。京都には何度も足を運んでいる「日本通」です。
伊丹の最初の印象は、「自然が多い」。生活するうちに公園が多く、利便性があり、人も親切で暮らしやすいと感じたそうです。
日本で驚いたのは、「スーツを着たビジネスマンが自転車に乗っていること!また、学生が土日も部活などで学校に出てくること!」だとか。日本人はやっぱり忙しいのかしら??

ネハさん

民族衣装を着たラメッシュさん
ラメッシュさんは、「クルタ」というインド人男性の民族衣装を着ていました。お祭りの時など着るそうです。
ラメッシュさんは、伊丹市内の企業でエンジニアをされています。彼は、ベジタリアンなので今日のメニューは、ラッシー以外NG。そこで、野菜の天ぷらを作って召し上がっていましたよ。「日本食では、いなり寿司、うどん、野菜の天ぷらが好き。」
皆さんへのメッセージは?と聞くと「日本の方々は、親切にいろいろ教えてくれるので、感謝しています。」とのこと。
残念ながら2009年春に帰国される予定とのこと。インドに帰られても日本での経験を生かして、頑張っていただきたいですね。

ピリアさん
ピリアさんは、娘のアナタちゃん(2歳)とご主人さんも参加。来日して1年弱ですが、「日本もインドも、両方大好きで、伊丹は暮らしやすいし人も親切ですよ!」とのこと。笑顔が素敵なみなさんにお話を伺うと、こちらまで自然に笑顔になれました。

皆さんでパチリ!男性おふたりはとても長身!
最後に一言!「日本は、素晴らしい文化があるのだから、若い人にもっと文化について勉強してほしいですね。また、お年寄りが一人でいる姿を見かけますが、インドでは誰かがそばにいて一人でいることは少ないのです。もっと寄り添ってほしいと思います。」とネハさん。
伊丹市でもそういう姿を見かけることがより増えるといいですね。
今回の「世界の食卓」を主催して下さった伊丹ユネスコ協会は、主に海外から日本に来られた方々の支援や海外の文化の紹介といった活動をしています。英語やアジアの言葉に触れたい方、活動に興味ある方は、下記までご連絡をお願いします。
家族のような皆さんを見ていると、長年にわたる、伊丹ユネスコ協会の方々の地道な活動の素晴らしさが伝わってきました。
ご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました。
≪伊丹ユネスコ協会事務局≫〒664-8503 兵庫県伊丹市千僧1丁目1番地 伊丹市 男女共同参画課
TEL072-784-8146(直通) FAX072-780-3519
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≪インド≫
首都は、ニューデリー。多様な人種、民族、言語、宗教によって構成され、南アジア随一の面積・人口を持つ大国である。人口は 2005年には11億人を突破した。100種類以上の言語が話されているが、最も多くの人が使用する言葉はヒンディー語である。