伊丹で拝見!世界の食卓
このコーナーでは、毎回、伊丹市在住の外国の方々に、自国の美味しい料理を紹介していただきます。
ジャミラさんと愛美ちゃん(1歳)
今回は、ジャミラ・ゴードンさんにジャマイカ料理を紹介していただきます。
今回のメニューは、ステューピース(Stew Peas)とグリーンサラダです。
ジャミラさんは、ジャマイカ人のご主人、3歳と1歳の娘さんの4人家族。
8年前に来日され、現在は伊丹在住。
とっても知的な奥様です。
材料・作り方
<ステューピース(Stew Peas)(6~8人分)>
・ 米‥4合 ・鶏肉‥2枚
・ 豚肉‥600g ・ 生ハム‥1パック
・ レッドキドニービーンズ(金時豆の水煮缶でも可)‥2缶
・ ココナッツミルク‥2缶 ・ 小麦粉‥2カップ
・ 水‥180cc程度 ・ 青ねぎ‥半束 ・ 乾燥タイム‥小さじ1強
・ ブラックペッパー、塩、サラダ油、水溶き小麦粉‥適量
・ ケチャップ‥大さじ2
あとひと煮立ちで完成です。
1. お米は、小さじ1程度の塩を加え普通に炊飯する。鶏肉と豚肉、生ハムは、一口大に切っておく。ねぎは10センチ程度にちぎっておく。
2. 小麦粉に150ccの水と塩を少々加え、耳たぶ位のかたさになるまで、少しづつ水を足しながら、こね続ける。ボール状にして、ぬれぶきんをかけて30分間置いておく。
3. 豚肉に、ブラックペッパーを少し強めに振り、塩大さじ1と共によくもみこむ。
4. 大き目の深底鍋に、サラダ油を少量ひき、3.と鶏肉を軽く炒め、とココナッツミルク、レッドキドニービーンズ、タイムを加え20分程煮込む。
5. 2.を人差し指位の太さの棒状に伸ばして、3センチ位の長さに切って、4.に入れていく。
6. 5.に生ハムとねぎを加え、好みにより、ブラックペッパー・塩で調味する。
7. 水溶き小麦粉(片栗粉やコーンスターチでも可)で少しとろみをつけ、ケチャップを加えたら、できあがり。
<グリーンサラダ(6~8人分)>
・ アボカド‥1/2個 ・ レタス‥1玉
・ りんご‥1/6個 ・ トマト‥1個
・ ミニトマト‥10個程度 ・ レーズン‥1つかみ程度
・ にんじん‥1/3本
グリーンサラダ出来あがり!
1. 材料は、すべて洗っておく。レタスは、1センチ幅の千切り、アボカドとりんごは1センチ角、トマトはざく切り、にんじんは、スライサーを使って、細くすりおろす。
2. 1.を広い皿に盛り付けて、上からレーズンをちらせば出来あがり。
試食
ステューピース(Stew Peas)は、ご飯の上からかけていただきます。
ほど良い塩味と、ココナッツミルクの甘い香りとタイムの香りが、食欲をそそります。
ブラックペッパーが効いていて美味!さらに、牛肉を加えてもOK!だとか。
小麦粉のおだんご(スピナーズ)は、歯ごたえがあって、スープによく合います。
ジャマイカの代表的な料理で、レストランや家庭でもよく登場します。
【ステューピース(Stew Peas)盛り付け完成!】
ジャマイカの代表的なスパイス:ジャーク
(注:今回は使っていません)
生のレッドキドニービーンズを使う時は、赤い色が出るので、ケチャップは入れなくても大丈夫。グリーンサラダは、ステューピースと同じお皿に盛り付けていただくのが、ジャマイカ流。
今回は、りんごでしたが、必ずフルーツを入れます。ドレッシングは、かけません!!流行りのワンプレートメニューで、とってもおしゃれな感じです。ステューピースと同時に食べると、たくさん野菜がとれますね!
愛美ちゃん「眠いよ~」
今、お菓子やアイスなどでも「マンゴー味」が大人気。ジャマイカでもよく栽培されています。日本では、高価であまり口にすることはありません(悲)。
この夏、ジャミラさん家族がジャマイカに帰省した時には、ご主人の実家になっているマンゴーを「片っ端から、食べていった!」そうです。うらやまし~!
おやすみなさい・・・zzz
ジャミラさんが「台所に1時間以上立たない!」と宣言した通り、気持ちよさそうに眠る愛美ちゃんをおんぶしながら、料理と片付けが1時間以内に終了。
また、ゴミの分別が徹底されていて、なぜそんなにすごいのですか?と尋ねると、豊岡市日高にいた頃、ゴミだし場に近所のおばさんがいつも立っていて、ゴミをチェックされていた、とのこと。
古き良き日本の文化ですね~。
今回も、中央公民館の調理室をお借りしました。
また、お友達の韓国の南さんも遊びに来てくれましたよ。彼女は、11月に取材予定です。お楽しみに!
【南さんとジャミラさん】
おいしい!
ジャミラさんは、ジャマイカの大学では、日本語のクラスを選択。その時、JETプログラムという、「語学指導等を行う外国青年招致事業」のもとで、2001年に広島の呉市に来られ、小・中学校で英語の授業を担当。
その1年後に、大学の同級生だったご主人さんも同じプログラムで来日。ジャマイカで日本語は勉強していたものの、来日当初は、方言もあり、会話に苦労しました。
生活はすぐ馴染んだのですが、ジャマイカにはない、日本特有の蒸し暑さに参ったそうです。
中央公民館のみなさん
2年後、二人はめでたくご結婚♪
ご主人が、豊岡市日高で、彼女は広島にいた為に、結婚式は、広島の教会で、その後大型バスで移動して、披露宴は豊岡で行いました。
なんとも、パワフル~。
さすがに「ちょっと、疲れた。」とか。
スピナーズを作っています!
ご主人も、家事全般・特に掃除がお上手で、食事の後片付けは、基本的にご主人が担当。ここに登場する方のご主人は、優しい方が多いような‥‥。
また、教会でのジャズピアノの弾き語りは、「そりゃーもう、かっこいい!!」(南さん談)。私も、1度聞いてみたい~。
ジャミラさんも、歌がお上手で、体を動かすことも大好き。子供を寝かせてから、ジムに通います。とても引き締まったお体でしたよ!
家の中での会話は、英語。幼稚園に通う3歳の娘さんは、完全にバイリンガル。言葉の聞こえてくる環境って大切ですね!
かわいい~愛美ちゃん♪
日本で驚いたことは?と尋ねると、
「女子高生のスカートの短さ!」と即答(笑)。
ジャマイカの電化製品は日本製が多く、ここ数年で日本語学科も増えたそうです。その為、「日本人は頭がいい、というイメージを持っていた。」とか。誇らしいです!
てきぱきジャミラさん
最後に、一言お願いしました。
「もし、街で外国人を見かけても、じーっと見たり、こそこそ話さないでほしい。伊丹で見かける外国人は、ほとんどがそこで生活をしているし、日本語も話せる。ジャマイカ人は、みんな足が速いの?とよく聞かれるが、みんながみんな陸上をしているわけではないし、日本人も、柔道できるの?と聞かれることと同じ。人間は、十人十色なのだから。」
てきぱきお片づけです
ジャマイカでは、アジア人もいるし、様々な国の出身の人をひっくるめて、ジャマイカ人。
しかし、日本では、そうではない現実があります。○○人としてでなく、人間として一個人として、相手に向き合っていくべきだな~と痛感しました。
ジャミラさんをはじめ、ご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました。
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