今回は、ヒルマ・コンスタンサ・ヒラルド・アリスティサハルさん（通称ヒルマさん）にコロンビア料理を紹介していただきます。

今回のメニューは、鶏まぜご飯（Arroz con Pollo）と魚介類のスープ（Cazuela de mariscos）とアボカドサラダとファンタジーバナナです。ヒルマさんは、伊丹市在住6年。日本人のご主人さんと直樹君（5歳）の3人家族。水泳の得意な明るい奥様です。

＜鶏まぜご飯（Arroz con Pollo）（6人分）＞

・米‥3カップ　・鶏胸肉（皮なし）‥1枚
・ミックスベジタブル‥180グラム
・チキンブイヨン‥大さじ3
・玉ねぎ‥1個　・にんにく‥2かけ　・ピーマン‥1個
・サラダ油（オリーブ油でもよい）‥大さじ1
・パセリ‥少々　・トマト‥1個　・塩コショウ‥適量

　　
１．にんにく、玉ねぎ、ピーマン、トマト、パセリはみじん切りにしておく。
２．米をとぎ、2割り増しの水を加え、ブイヨン大さじ2、サラダ油、鶏肉（丸ごと）、塩コショウ少々を加え、普通に炊飯する。
３．炊き上がったら、鶏肉を取り出し、すこし冷ましてから身をさく。（手でさいても、包丁を使ってもよい）
４．鍋に、サラダ油（適量・分量外）、にんにく、玉ねぎを入れて、黄色く色づくまで炒める。
５．４．にピーマン、トマト、ミックスベジタブル、ブイヨン大さじ1を加えて、火が通るまで炒める。
６．３．と５．をご飯にまぜて、塩コショウで味をととのえる。
７．皿に盛って、パセリをたっぷり散らせば出来あがり。

＜魚介類のスープ（Cazuela de mariscos）（8人分）＞

・オリーブ油‥大さじ1　・白身魚（骨なし・切り身）‥4切れ
・アサリ貝（砂抜きしておく）‥150グラム　
・ホタテ貝柱‥150グラム　・小エビ‥200グラム
・イカ‥1ぱい　・玉ねぎ‥1個　・パプリカ‥3個
・セロリ‥1本　・にんにく‥3かけ　
・チキンブイヨン‥小さじ4　・白ワイン‥1カップ
・生クリーム‥大さじ2　・塩コショウ‥適量
※ 白身魚はたらを使いました。魚介類は、全部そろわなくてもＯＫ。

　　
１．アサリ貝は、軽く洗ってゆで、ゆで汁は捨てない。玉ねぎ、にんにく、セロリ、パプリカは、みじん切りにしておく。白身魚は一口大に切っておく。
２．鍋に、オリーブ油をひき、にんにく、玉ねぎを黄色に色づくまで炒める。
３．２．にセロリ、パプリカ、魚介類を加え、5分ほど炒めて、ゆでたアサリをゆで汁ごと加え、チキンブイヨンと水3カップを加えて煮立てる。
４．３．に白ワインを入れ、よく煮立てる。
５．最後に生クリームを加え、塩コショウで味をととのえたら出来あがり。

＜アボカドサラダ（8人分）＞

・アボカド‥3個　　レタス‥半玉
・ミニトマト‥1パック　　・マヨネーズ‥大さじ2
・ベビーリーフ‥1パック

　　
１．アボカドは、皮をむいて種を取り、2センチ角位に切り、レタスは手で、食べやすい大きさにちぎり、ミニトマトは、半分に切る。
２．ミニトマト以外の材料と、マヨネーズをあえ、最後にミニトマトを飾る。

＜ファンタジーバナナ（8人分）＞

・バナナ‥4本　・牛乳‥200ミリ
・バター‥大さじ1強　・生クリーム‥170ミリ
・砂糖‥大さじ1　・粉シナモン‥少々

　　
１．バナナは、皮をむいて一口大に切り、バターで焦げ目がつくまで炒める。
２．生クリーム、砂糖、牛乳を加えてさらに数分ほど火にかける。
３．お皿に盛り、上からシナモンをふりかける。

　　
鶏まぜご飯は、ご飯を炒めていないのでサッパリとしたチキンライスのようなお味。パセリとまぜご飯がよく合い、食欲のないときでも食べられそう！夏にピッタリのメニューです。魚介のスープは、魚介のおダシがとってもよく出てて、クラムチャウダーのようなお味。温かくても、冷たくてもどちらでもいけますよ！アボカドサラダは、マヨネーズとアボカドのハーモニーが最高！息子さんの直樹君も大好物だとか。よく熟したアボカドを使ってください。ファンタジーバナナは、程よい甘さと生クリームで、お口の中がファンタジー！（意味不明？？）シナモンは、お好みで量を加減して下さい。どのお料理も、とてもおいしかったです。

　　
今回は、御願塚にある女性・児童センターの調理室をお借りしました。敷地内には、すべりだい付きのプールもあり、どこかのサークルが奏でる笛の音を聞きながらのクッキング。息子さんの直樹君も、幼稚園がお休みということで、ママのお手伝いをしてくれました。彼は、3歳にして、スペイン語と日本語のバイリンガル！昆虫大好きで、行きのタクシーにも、だんご虫をお供（笑）。好奇心旺盛で、元気いっぱい。コロンビアに里帰りしたときに付いたニックネームは、「ツナミ」だとか。

　　
現在のご主人との出会いは、彼が、水泳を教えるボランティアとしてコロンビアに来たときでした。ヒルマさんも同じスポーツクラブに勤務していて、彼女のロッカーに、こっそり差し入れをしておいてくれる、さりげない優しさに惹かれたそうです。お父さんとの初めてのご対面も、二人は、とても緊張していたのですが、難なくＯＫ。誠実さがにじみ出ていたのでしょうか？

その後、二人は結婚し伊丹に移住。現在ご主人は、小学校の先生です。きっと、子供たちからの人望も厚いはず！
「コロンビアの男性は、好みの女性が通ると、視線が釘付けになるが、主人は、チラッとしか見なかったところもポイントが高かった！」とか（笑）

　　
コロンビアの男性は、女性の目と髪と歯に視線がいくので、女性はロングヘアーを念いりに手入れし、歯の矯正をする人が多い、とのこと。

ヒルマさん自身も、5年間矯正し、とても美しい歯の持ち主。彼女の歯並びなら自信を持って笑顔になれます。

　　
ヒルマさんは、15歳の時、水球を始め、水泳が大好きに。お父さんは、末っ子の彼女をとても可愛がり、プールでは肌が人目にふれるので、水泳を強く反対。歯の技工士の専門学校にも通いましたが、どうしても水泳への思いが断ち切れず、お父さんを説得して、自費でスポーツの専門学校に通いました。

そして現在のご主人とも知り合ったのですから、出会いは、どこに待っているかわかりませんね‥。現在では、週に一度、有岡スイミングでコーチをしています。

　　
コロンビアでは、サッカーとサイクリング、花の栽培がさかんで、日本のような、冬はなく、年中温暖。彼女のお家には、日本と同じような電化製品があり、食生活も魚介類・肉類とも豊富で日本とあまり変わらなかったようです。
しかし、貧富の差が激しいのを目の当たりにしていたので、現在でも、食べ物はむだを出さず、捨てることのないように心がけている、とのこと。日系人が多いので、日本語教室が各地にありましたが、伊丹に来てから、本格的に日本語の勉強をスタート。直樹君と二人の時は、スペイン語、家族では、日本語で話します。
趣味は、水泳とお花を育てること、踊ること。家で大好きな音楽をかけていると、自然に体がリズムを‥。さすがラテン系！日本のお祭りも大好きで、自分で浴衣を着付けして、盆踊りを踊ります。伊丹の夏祭りでは、ヒルマさんの華麗な踊りが見られそうですね。

　　
最後に一言、お願いしました。

「コロンビアでは、男女ともよく話し、思ったことをすぐに口に出しますが、日本では、少し気をつけるようになりましたよ。でも、日本の人は、恥ずかしがりやだから、もっと私の目を見て、コミュニケーションとってほしいな～と思います。」

いっ、痛いところをつかれました‥。