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伊丹で拝見!世界の食卓

第2回 韓国家庭料理

~ジャジャン麺でブラックデー?~

このコーナーでは、毎回、伊丹市在住の外国の方々に、自国の美味しい料理を紹介していただきます。


第1回が好評でしたので、2回目も続いて韓国家庭料理のご紹介です!


きららホールで韓国語を教えている、徐 佶順(ソ キルスン)さんの特別料理教室におじゃましました。

徐さんは、伊丹市在住14年。結婚を機に韓国から伊丹市に移住。ご主人さんと、息子さんの3人家族。料理作りが趣味の笑顔のかわいいマダム。今回は、ジャジャン麺と、わかめのナムル、なすのナムル、きゅうりのキムチの作り方を教えていただきます。



材料・作り方



<ジャジャン麺(5人分)>
麺…750グラム、 きゅうり…1本、
豚肉…250グラム、 じゃがいも…2個、
玉ねぎ…1個、 キャベツ…6分の1玉、 人参…1本、
チュンジャン(なければテンメンジャン)…200グラム、
にんにく…2片、 片栗粉…小さじ2、 砂糖…大さじ1、
サラダ油…小さじ3、 しょうが…少々
※チュンジャン…中国の黒味噌にカラメルを加えて甘く仕上げられた味噌


1、 豚肉は5ミリ位に細長く切る。じゃがいも、玉ねぎ、キャベツ、人参は1センチ角に刻んでおく。
2、 チュンジャンに砂糖とサラダ油を混ぜ、フライパンにかけて火を通して滑らかにしておく。
3、 別のフライパンに油(分量外)をひいて、おろしたしょうが・にんにくを入れ、豚肉、人参、じゃがいも、玉ねぎ、キャベツの順で炒める。
4、 3に水1カップを入れ、2のチュンジャンを入れる。水溶きした片栗粉を入れてとろみをつける。
5、 麺を7~8分茹でて、ソースをかけて千切りにしたきゅうりをトッピングしたら出来上がり。


<わかめのナムル(5人分)>
生わかめ…1キロ、 ほうれん草…1束、
いりごま…少々、 にんにく…1片、
塩、ほんだし、ごま油、しょう油…適量


1、 わかめを3回位水で洗って塩をとる。(塩味が少し残る程度)
2、 ほうれん草をゆがいて水気を絞り、3センチ位に切り、しょう油、ごま油、いりごまで味をつける。
3、 わかめは、食べやすい大きさに切って、2と合わせて、すりにんにく、ほんだしを混ぜ合わせる。


<なすのナムル(5人分)>
なす…5本、 細ねぎ…2本、 にんにく…1片、
ごま油、しょう油、塩、粉唐辛子、すりごま…適量


1、なすは洗ってへたをとり、半分に割って耐熱皿にラップをかけて、10分程度加熱する。柔らかくなったら、細く割き、ボールに入れる。(熱いので、箸で割くとよい)
2、みじん切りにしたねぎ、にんにくに調味料を全て加え、1のなすとよく和える。


<きゅうりのキムチ(5人分)>
きゅうり…10本、 人参…2分の1本、 にんにく…1片、
塩…大さじ1.5、 砂糖…大さじ2、 酢…150cc、 ごま・味の素…少々、
ほんだし…4グラム、 唐辛子…大さじ2、 薄口しょうゆ…80cc


1、 きゅうりは回しながら一口大、人参は薄切りにして、塩と砂糖を入れて混ぜ合わせ2~3時間おく。
2、 残りの材料を全て混ぜ合わせておく。
3、 1に2を合わせてできあがり。
※ビニール袋を使用すると手軽にできる。数時間毎にビニールの中の空気を抜いてやると味がよくしみる。


試食

ジャジャン麺は、チュンジャンがたっぷりの割には辛くなく、野菜もたくさん入っているのでこれだけでお腹いっぱいになる一品。残ったたれは、ご飯とあわせても美味しいです。韓国の北西部に位置し、国際空港がある仁川(インチョン)のチャイナタウンで作られたのが始まりで、以前は、卒業式や入学式などお祝いの席で食べられましたが、今では一般的な食事です。
ジャジャン麺 出来上がり!
ジャジャン麺 出来上がり!
韓流ドラマにも登場するので、ご存知の方もいるのではないでしょうか?ソースと麺を思いきり混ぜ合わせて食べますが、力が要るため、韓国では恋人や夫婦で食べる場合、男性が混ぜるのが一般的。また、黒いソースが口元に付くと、男性が拭いてあげます。4月14日はブラックデーといって、恋人がいないもの同士が集まり、ジャジャン麺を食べて、盛り上がります。
ナス・わかめのナムル(写真奥)
きゅうりのキムチ(写真手前)
ナス・わかめのナムル(写真奥)
きゅうりのキムチ(写真手前)

わかめのナムルは、まずわかめの多さに驚きました。素材の味が生きていて、体によさそうです。韓国では、日本よりも多くのわかめを食べます。産後の女性がはじめに食べるのが、チョクッパ(初クッパ)というわかめスープ。滋養をとるため長くて上質なわかめをたっぷり入れます。わかめをもっとたくさん食べて、韓国女性のような美肌をゲットしましょう!残ったらチヂミに加えてもよいですね。
ナスのナムルは、あっさりした中にもごま油の香りが効いていました。きゅうりのキムチは、シャキシャキしたサラダ感覚が絶妙。先生が前日に作った分も、中まで味がしみていて本格的でした。

教室では、時折、韓国語も飛び交って、にぎやかに料理をしていました。韓国にホームステイした方や、韓流ドラマにはまっている方など、みなさんそれぞれに楽しんで韓国語を学んでいます。もちろん男性の方もいましたよ!徐さんは、2年半程前から、きららホールで韓国語教室をされていますが、今回は、料理を学びながら生徒さん同士の友好を深めるために、特別に料理教室を開催しました。
助手に徐さんのお友達の、ペ ボク姫(ぺ ボクヒ)さんも来られました。(余談ですが、ペ ヨンジュンと同じ苗字で、少し興奮しました。)ペさんは、ご主人さんと2人のお子さんの4人家族。日本に来てまだ10ヶ月程しか経ちませんが、日本語がとても上手。お二人に韓国との違いを尋ねると、
「家に関しては、韓国では一般的に二重サッシとオンドル(床暖房)で、部屋の中が日本とくらべてとても暖かいですよ」とのこと。また、布団を干す事はほとんどなく、「布団たたき」は日本特有のものだそうです。韓国の学校給食ではキムチがよく出ますが、最近の子供たちにはあまり人気がなく、「日本の給食の方が断然おいしいよ」とペさんのお子さんたちも言っていたようです。
一番驚いたというか、うらやましかったのは、韓国の旦那様は優しい人が多く、家事はもちろん、寝るときは腕まくら、食事の時は、食べさせてあげるのも珍しくないとのこと。韓国でも以前は違ったようですが、「時代の流れ」でしょうか。日本にもそんな時代が来ませんかね…。

徐さんは、多文化共生センターでボランティアやサポーターとしてもご活躍。日本で暮らす外国人の子どもたちのために、学校への通訳派遣などをされています。日本に来た当初、言葉や習慣になじむまでに苦労し、同じ境遇の人をひとりでも多く助けてあげたい気持ちから、この活動を続けられています。今後も「日本と韓国の架け橋」としてますます輝かれることでしょう。


徐さんを始め、ご協力いただいたみなさん、本当にありがとうございました。

〔お知らせ〕
 2008年1月~3月も徐さんの韓国語講座が開かれる予定です。
 興味のある方は下記までお気軽にお問い合わせください。
 (特別料理教室もあるかもしれませんよ!)

 ・韓国語講座        <火曜日コース・全9回>           1/15~(10:00~11:30)
 ・初級韓国語講座 <夜間(木曜日)コース・全9回> 1/17~(19:00~20:30)

お問い合せ先 : きららホール  072(770)9500
 http://hccweb6.bai.ne.jp/kirara/lect-now.htm