荒牧に所在する江戸時代の石造品の2例を紹介します。
伊丹市域の荒牧・鴻池・荻野は江戸時代には尼崎藩の領地でした。その領地の境にはこのような角柱型の領界石が建てられていました。天日(てんにち)神社境内にある2基は,背面を除く三面にそれぞれ「従是東(これよりひがし)尼崎領」「従是西南尼崎領」と刻まれています。 前者は荒牧村の西端の字畦道(現荒牧2丁目)に,後者は東端の字堂ヶ本(どうがもと。現荒牧4丁目,大阪芸術大学短期大学部付近)に建てられていたと推定されています。尼崎藩領界石はほかに市立博物館に鴻池村に立っていたものが1基保存されています。
道標は荒牧の集落から北上し宝塚市中山寺に至る道沿いに立ち,竜山石(たつやまいし)製です。一辺17センチ,高さ78センチの角柱型で,正面(北側)上部に地蔵菩薩像を半肉彫りにし,下に「左 伊丹・大坂 道」,また右側面には「すぐ 池田・京 道」,左側面には「右 中山 道」とあり,背面には造立者の「荒牧 利兵衛」の名が記されています。
昔はこの道を通り中山寺へ参詣する人の列が続きにぎやかだったそうです。
荒牧道標
荒牧3丁目16番54号、天日神社本殿西側
荒牧3丁目5番15号
JR伊丹駅前・阪急伊丹駅前4番のりばより市バス5系統JR中山寺行きで荒牧北下車。
領界石は西へ約400メートル,道標は北側の中筋7丁目交差点から西へ約130メートル。
都市活力部産業振興室文化振興課 文化財係
〒664-8503伊丹市千僧1-1(市役所4階)
電話番号072-784-8090 ファクス072-784-8048