伊丹市街路樹管理計画

1．計画策定の背景と目的

本市において様々な社会基盤整備を推進した高度経済成長期以降、都市の緑を確保するため、道路空間においてもクスノキやケヤキ等の生長が早く、大きな緑量が見込める植栽を推進してきました。生長した街路樹は、まちの景観形成や環境保全に貢献し、通行者に快適な空間を提供してきました。
一方、植栽後40年以上が経過し大木化・老木化の進行とともに、枝葉の生長による視認性の妨げ、根上りによる通行障害、樹勢衰退による倒伏の危険性等、多くの課題が生じています。
こうした現状を踏まえ、安全・安心な道路づくり、良好な都市景観の創出、限られた経費でより効果的な維持管理を目指し、街路樹管理計画を策定しました。

2．概要

街路樹が植栽されている道路環境や生育状況の現状を把握するため、大木化・老木化の進行がみられる路線を抽出し、初期診断や精密診断などの現況調査を実施し、調査結果から大木化・老木化の進行がみられる路線を整備対象路線として再整備に着手すると共に、街路樹植栽路線全体の道路の安全性を確保するため、効果的な維持管理を実施していきます。そして将来に渡り、街路樹の多様な機能を発揮させ、安全・安心で快適な道路空間の提供を目指します。