ここ最近、算数についてのお問い合わせをたくさんいただきます。

というのも、国算よくばりパックや、週末学習倶楽部で英語+@を受講してくださる方がいらっしゃるからなのですが、最近危機感を覚えるのが、「計算が苦手」というご相談です。

簡単に思える計算なのに、なぜだろうと観察してみると、ほとんどの場合、計算が苦手な子は、大人によって【指を封じられて】います。

指で計算してはダメだと学校で言われ、家でも言われ、もしかしたら通っている塾などでも指導されているのかもしれません。

自分でやっと考え出した手段を封じられた子どもたちは、数字という記号を追いかけ、数と数字を分けて考えるようになってしまい、計算ができなくなっていきます。

恐ろしいことです。

指ほど便利なものはありません。
指で計算する方法を自分で編み出した子は、大人が考えもつかない方法で見事に計算を進めていきます。

例えば写真の指の答えは、27です。

なんであれが27？？ 私にはさっぱりわかりませんが、見事に指を動かし、35-8の正解に辿りつきました。

「指を使ってはいけない」という大人がよく言うのは、「指で計算すると、指の数以上の数を計算できなくなる」という、仮説です。

私もそれを聞いてなるほど！ と思った時期がありますが、それは大人の固まってしまった頭の発想。

子どもの可能性は大人の常識では収まりきらないんです。

このことを教えて下さった先生と、目の前で見事に指で計算する姿を見せてくれた子どもたちに感謝。

ちなみに指計算は、計算の仕組みを本人が理解した途端に現れなくなります。

考える子を育てるために、どうか、子どもたちから指を取り上げないでください。

久しぶりの算数の話題でした。