男と女の「おかしな!?」ハナシ
あなたの身の回りにも時々起こる、
「これってどうなの?」
「おかしくない?」という話。
このコーナーでは、毎回、
「男と女のちょっとおかしな!?ハナシ」を、つぶやいてもらいます。
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新バージョンの記事 DVの相談をしたいのですが・・・
今回のつぶやき主はユウさん。
田舎の親友マナミさんから
思い悩んだ声の電話がかかってきました。
ユウ :久しぶり~
あれ、ちょっと元気がないね。大丈夫?
マナミ:うん・・・。
ここのところ仕事が猛烈に忙しくって、すごくイライラしちゃって。
でね、昨日、夫に言いたい放題言っちゃったの。
ユウ :タカシさんに?
マナミ:うん。本当に何でもない夫の一言にものすごく腹が立って。
「私より給料が安いくせに」とか、「こんなこともできないなんて、人としてありえない!」とか、
さらに夫の実家の悪口とか。
そこまで言ったら絶対ダメって言葉まで、山ほど投げつけてしまって、 自分でも何を言っているか分からくなっているのに、止められなくなって。
で、そんな自分が嫌で嫌で・・・。
ユウ :そっかぁ。
マナミ:こんなことが最近増えてきて・・・。
家庭内の暴力ってDVっていうのだっけ。
言葉の暴力もDVなんだと何かで読んで・・・。
夫を傷つけているのも分かるから、本当はやめたいのだけど。
ユウ :どこか、専門のところに相談してみてもいいのかも・・・。
マナミ:うん。実は市のDV相談窓口に行ったの。
そしたらね、「夫にDVを受けている女性の相談は受け付けているけど、夫にDVをしてしまう女性の相談は受け付けてない」って言われて。
もう、どうしていいか分からなくて・・・。
◆マナミのつぶやき・・・
夫のことは大事だし傷つけたくないのに。
でも、すぐにイライラして、暴言をはいて当たり散らしちゃう。
どこに相談に行ったらいいのかな・・・。
誰か私を助けてほしい!
◆ユウのつぶやき・・・
最近、あちこちで「DV相談」って見るし、被害者だけでなくDVをしてしまう人へのサポートも、とても大事だって聞く。
だから、役所に行けば、相談にのってもらえると思ったのに。
「自分はDV加害者かも」と悩んでいる女性の相談にのってくれるところがどこかにないか、私も調べてみよう。
ミニ知識【DV加害者】
交際相手からDV被害を受けたことが『あった』のは、女性が 21%、男性が12%、配偶者からDV被害を受けたことが『あった』のは女性が 31%、男性が 20%、とあります。
「DV被害者は女性、加害者は男性」と思われがちですが、「男性の被害者、女性の加害者」もかなりいると思われます。
男女間における暴力に関する調査(平成29年度調査 内閣府男女共同参画局)より
【相談先】
マナさんのようなケースの相談先を探して複数のところに問い合わせをし、以下のような情報を得ました。
・都道府県や各市の男女共同参画センターの女性相談で「自分(女性)の心の相談、カウンセリング」という視点で相談をしてみる。
・内閣府の「DV相談プラス」で、自分に合った窓口を紹介してもらう。
横からちょっと言わせて
弁護士で、不惑を越えてからの子育てに奮闘中の中村衣里さん
私がこれまで「DV(ドメスティック・バイオレンス)」に関連する法律問題としてご相談を受ける場面(相談者)としては、たとえば、DV防止法の保護命令を受けたいと考える人や、離婚における離婚理由や慰謝料請求の根拠として配偶者からのDV被害を訴える人等、その多くはDV被害を「受けた」方々でした。
法律を手段としてご自身の権利・利益を守りたい人からのご相談が多い中では、それらの権利・利益を守る法律が整備されている状況において、どうしても「被害者」側の視点からその保護の在り方が語られることが通常となります。
その意味で、公的な機関である配偶者暴力相談支援センター(いわゆるDVセンター)等は、被害者保護のために設置されている機関ですから、これまで、被害者に特化して支援をしてきたのだと言えるでしょう。
しかしながら、被害者がいれば、他方で「加害者」が当然存在します。
そしてその「加害者」なりにDVをしてしまう理由、背景、そして反省を含めた今後の処し方について話をする場面もよく見聞きします。
たとえば離婚事件において、DVの暴力・暴言を日常的に行っていた配偶者が、離婚をつきつけられた際に、自分は加害者であったけれども、「自分の行動がDVとは気づかなかった」「自分の親も同じようにしていたから」とか、「今回のことでとても反省し、そのためにカウンセリングにも通っている」等と言って、離婚をなんとしてでも回避したいと話をする方も現実にいらっしゃいました(残念ながら私の感覚では、そのように素直に自身のDVを認め、反省している人はまだ多くはありませんが)。
このようなときに、DV加害者更生プログラム、カウンセリングに取り組んでいます、ということも多く聴くようになりました。
海外では、家庭内のDV等を理由に刑事罰を受けた人が、社会復帰にあたりDV加害者のためのこうした更生プログラム等を受講することが必須条件となっているところもあるようです。このように公的な制度、仕組みとして、DV加害者が自身の問題に気づき、反省し、新しい自分に生まれ変わるためのサポートがあれば、そしてそれが真に効果的なものであるならば、加害者自身はもちろんのこと、その周囲にいる人々(被害者も含め)にとって、望ましいことに違いはありません。
日本でも、こうした加害者向けの取り組みがようやく進み始めたところかと思います。これが法的な根拠をもって制度化されれば、現在の被害者のためのDVセンターと同じように、将来的には公的な更生のための機関(相談機関等)ができる日も来るかもしれませんね。
しかしながら、現在のところ、日本ではまだこうした更生のための支援は民間(機関、人)の力にそのほとんどを頼っています。
そして実際のところ、DVのサイクルや暴力性は根深く、どれほどそうした更生のためのプログラムが、加害性を緩和し、さらに消滅させることさえできるのかについては、まだまだ未知数といえるかもしれません。
とはいえ、DV被害者への保護・権利擁護の法制度をさらに充実したものにしつつ、一方でこうした加害者に対する「前向きな」取り組みが理論と実践を伴いつつ進展し、両輪となって進めば、いつの日か、DV被害の真の予防、拡大防止が可能となるかもしれません。
今回のケースのマナミさんのように、自分自身のある種の「暴力性」に気づき、なんとかしたい、配偶者との関係を再構築したいと考えることができるということは、それ自体が、とてもすばらしいことです。
加害者の更生のために書かれた書籍やカウンセリング、自助グループ等、様々な方法を活用して、ご自身の弱さと向き合って行かれれば、道は開けるように思います。
原稿担当 : NPO法人 あなたらしくをサポート(愛称:らしーく)イラスト : 林やよい※このイラストを利用されたい場合は「NPO法人あなたらしくをサポート」nporasiku@gmail.com までご連絡ください。 男と女のおかしな!?カレンダー 2021年版 プレゼント中!
イラスト:林やよい
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