ZINEワークショップで完成した作品は、ことば蔵1階交流フロアで展示中です。
ぜひ、手にとってご覧ください。
「ジン」と読みます。雑誌の「マガジン( magazine )」や同人誌の呼び名「ファンジン」のお尻の文字を略してZINE。「個人や友達どうしで作る気軽な小冊子」をそう呼びます。
1950年代にサンフランシスコでは詩人が自費出版したり、60年代にはニューヨークの芸術家たちが自分たちの作品をアーティストブックとして発表したり、と自分を気軽に表現するお国柄のアメリカ。一説によると、90年代に若いスケーターが自分のイラストや撮った写真をコピーしてホチキスで留めた簡単な冊子を友人や行きつけのお店に配ったことが「ZINE」のルーツとも言われる、とっても自由なアクティビティなんです。
写真や絵、詩や文章、中には拾ってきたおもしろい形の葉っぱなどを自由にレイアウトして、自分だけのZINEづくりははじまります。テーマは旅の思い出や自分の好きなものから、エネルギーや貧困といった社会問題まで。自分がきになっていることを誰かにそっと伝えるのがZINEの面白さです。たとえ1冊だけしか作れなくても、その1冊にあなたの思いを詰め込んで誰かに読んでもらいましょう。
原稿をコピーしてホチキスで綴じればできあがり。子どもからお年寄りまで気軽にできるZINEづくり。部数をあらかじめ何部と決めなくてもいいし、コピー用紙がなくなるまで行き当たりばったり。写真が逆さまだったり、ページが抜けているのも「味」なんて言ってしまえる自由さをぜひ楽しんでください。まずは誰かのZINEを手に取って、その人が楽しみながら作った姿を想像してみましょう。