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教育長の日記(令和5年度まで)

教育長 2023冬
こんにちは。教育長の木下誠です。

過去の日記は以下のリンクからご覧ください。


 

3月29日(金曜日) 退任にあたって

退任の挨拶

退任の挨拶

私は子どもが好きで、「子どもと関わる仕事がしたい」といった思いから、昭和48年(1973年)に、北中学校の教員となって以来、学校現場と教育委員会事務局併せて51年間にわたり、「人づくり」という仕事に携わることができ、本当に幸せでした。振り返れば、悲しくて一人涙を流したこともありましたが、うれしくて心が震えるような感動を何度も味わうなど、とても充実した教育者としての人生でした。
最後の11年半は、教育長として、「伊丹の教育」の舵取りを任されました。その「責任の重さ」を感じるとともに、大きな「やりがい」を感じていました。
「時代の流れに乗り遅れてはならない」と、中学校給食の導入やコミュニティスクールの導入、学校の働き方改革、幼児教育改革などさまざまな改革に取り組みましたが、どの改革も、根底には「子どもの幸せ」がありました。
特に、印象に残っているのは、「幼児教育改革」と「学力向上への取組」です。
「幼児教育改革」は、最も苦労し、最も時間を要した取り組みです。今では、本市の幼児教育は、全国各地から注目され、文科省をはじめ、多くの自治体から視察があるまでになっていますが、この改革を成し得ることができたのは、市長の幼児教育への理解が大きかったことと、教育委員会と市長部局が垣根を越えて取り組んだことです。公私や施設の別を問わず、全ての就学前施設を対象に伊丹市全体の「教育の質の向上」を図る体制が整い、多くの保育者が研修に参加するようになったことに大きな喜びを感じています。
「学力の向上」については、この11年半、私の頭から片時も離れたことはありませんでした。「学力」は、一人ひとりの子どもが、将来、自分の就きたい仕事に就き、その仕事を通して、自分らしく幸せな人生を送るための基盤となるものであることから、最も力を注いでまいりました。行政・学校・保護者・地域などの「社会総がかり」の取組により現在、全国トップレベルに至るまでになったことに、この上ない喜びを覚えています。
私は、今年度をもって教育長を退くこととなりますが、11年半に渡り私を支えてくださった皆様方に心から感謝いたします。しっかりとバトンを太田教育長につないでまいります。これからも、伊丹の子どもたちの幸せと、伊丹の教育の発展を願っています。

3月29日(金曜日) 「退職校園長へ教育委員会賞授与」

伊丹市教育委員会賞の授与

伊丹市教育委員会賞の授与

  本日の午後から今年度末をもって退職・役職定年となる6名の管理職(小学校長2名、中学校長2名、特別支援学校長1名、幼稚園長1名)に、感謝の気持ちを込めて『伊丹市教育委員会賞』を授与しました。

  今年度退職される先生方は、1980年代中頃、学校現場では校内暴力の嵐が吹き荒れていた時代に教員になり、約40年近くに渡って本市の教育や保育の充実に尽力されました。

  今、どの学校も落ち着き、謙虚でまじめに努力する子どもたちが育っています。このような状況を築かれた先生方の功績は極めて大きいものがあります。

  教育委員会賞を授与した後、それぞれの先生方からひと言ずつ思い出などを語っていただきました。先生方は「先輩教員や子ども・保護者との出会いが今の自分につながっている。感謝の気持ちでいっぱいだ。」「阪神淡路大震災の時のことが一番印象深い。校舎が使えず、苦労したが、その時の卒業生とは今もその時のことを話している。」「教師ほどいい職業はない。それを次の人に伝えるのが自分の務めだと思っている。」「伊丹の先生はとても熱心である。伊丹でずっと勤められてよかった。」など、自らの教師人生を振り返り、しみじみと語っておられました。

  最後に、私から長年にわたる本市教育の発展に努めていただいたことに感謝の気持ちを込め謝辞を述べさせていただきました。人生100年時代、健康には十分留意いただき益々活躍されることを願っています。

懇談の様子1

懇談の様子1

懇談の様子2

懇談の様子2


 

3月24日(日曜日) 「第19回全国高等学校なぎなた選抜大会」

個人戦

個人戦の様子

  3月23日・24日の両日、伊丹スポーツセンターにおいて、全国各地から101校、331名の選手が参加し「第19回全国高等学校なぎなた選抜大会」が開催されました。

  この大会も、新型コロナの影響を受け、近年は規模を縮小するなどしてきましたが、昨年5月に新型コロナも5類に移行したことから、今年度は従来の形に戻し実施しました。第1日目は、開会式及び女子の団体戦と男女の個人戦の2回戦までを、第2日目は、男女の個人戦と女子の団体戦の3回戦から決勝戦と閉会式を実施しました。

  開会式では、伊丹市坂本孝二副市長、全日本なぎなた連盟副会長中村ゆり子氏、全国高等学校体育連盟なぎなた専門部長平池徳見氏が挨拶を述べられ、「歓迎のことば」を伊丹市立伊丹高等学校の阿比留月乃さんが述べられました。その後、参加選手を代表して京都府立南陽高等学校の西谷紗季選手から「日々、稽古に励んできた仲間、そして乗り越えてきた自分を信じ、支えてくれた先生方や家族への感謝の気持ちを胸に、最後の1秒まであきらめず、正々堂々、競技することを誓います」と心に残る選手宣誓が行われました。

  また、伊丹なぎなた川柳コンクールにおいて、今年度最優秀賞に輝いたのは、富山県立南砺福野高等学校の安田ひかるさんの『薙刀に 注ぐ青春 咲く笑顔』という句でした。

  今年度の女子団体戦決勝は、大分県立大分西高等学校と香川県立琴平高等学校の戦いとなったのですが、2対1で大分県立大分西高等学校が3年ぶり4度目の優勝を果たしました。

  女子の個人戦決勝戦は、佐賀県立牛津高等学校の大谷舞桜選手と大分県立大分西高等学校上杉真子選手の戦いとなり大谷選手が優勝しました。

  男子の個人戦決勝戦は、沖縄県立知念高等学校の瀬長拓夢選手と岩手県立一戸高等学校の女ケ澤綜磨選手の戦いとなり瀬長選手が2連覇を果たしました。

  薙刀は、相手との戦いではあるのですが、その前に自分との戦いがあり、弱気にならず、研ぎ澄まされた集中力が求められる競技です。このような経験は今後の人生の大きな力になると思いました。惜しくも優勝できなかった選手は、次の目標である夏のインターハイを目指して頑張ってください。

  薙刀を愛する高校生にとってさらに魅力的な大会となるよう本市を挙げ全力で応援してまいります。

賞状授与

賞状授与

大会の様子

大会の様子


 

3月21日(木曜日) 「今後の幼児教育の教育課程、指導、評価等の在り方に関する有識者検討会」

伊丹市の発表

伊丹市の発表

本日、午後からオンラインで『地域の幼児教育振興の在り方について』をテーマに、文部科学省主催の「今後の幼児教育の教育課程、指導、評価等の在り方に関する有識者検討会」が開催されました。本会は、現行の教育要領が施行されてから6年を迎え、幼児期における教育活動の実態や幼児の学びの状況等を把握するとともに、今後の幼児教育の教育課程、指導、評価等の在り方について、必要な検討を行うというものです。
最初に、全国における幼児教育の先進市として、伊丹市、札幌市、津市が、それぞれの自治体における取組を発表し、その発表をもとに、無藤隆氏、秋田喜代美氏、田村学氏、汐見稔幸氏など、わが国の幼児教育や学校教育を牽引する14人の有識者から、意見や質問、感想などが述べられました。
本市が文科省から発表の依頼を受けたのは、市長のリーダーシップのもとに幼児教育改革に取り組み、就学前教育保育の所管を全て教育委員会に一元化し、市全体の幼児教育の質の向上を図っていること等です。
札幌市は、幼児教育センターと研究実践園の取組について、津市は、幼保小の学びをつなぐ津市架け橋プログラムについて先進的な取り組みが発表されました。3市の発表後、14人の有識者から、様々なご意見や質問、感想などが述べられました。「大変な苦労の下に幼児教育改革を成し遂げられたことに感銘を受けました」「リーダーの熱い思いと充実した取り組みが原動力となっていることがよく分かりました」といった感想をいただくと共に、その他にも小学校教員と共にいかに架け橋期の子どもの教育を推進していくかなどのご意見もありました。
委員の発言を受け、新たな気づきが生まれるとともに、今後の取組の方向性が見えるなどとても有意義な会でした。改めて、幼児教育の大切さを確認することにつながりました。

会の様子1

会の様子1

会の様子2

会の様子2


 

3月15日(金曜日)「公立幼稚園保育終了証書授与式」

山口園長お祝いのことば

山口園長お祝いのことば

  本日、公立幼稚園において「令和5年度保育終了証書授与式」が行われました。私は、「みずほ幼稚園第56回保育終了証書授与式」に出席してまいりました。

  卒園式は、国歌斉唱に続いて、卒園児一人ひとりに山口園長から終了証書が授与され、山口園長の「おめでとう」という言葉に、卒園児たちは「ありがとうございます」としっかりと返答していました。

  その後、山口園長から「友だちと仲良くいっぱい遊びましたね。生き物が大好きで大切に育ててきましたね。毎日がキラキラして宝物のようでした。いろいろと体験して感じたことを忘れないでください。みんな違っていい、自分も友だちも大切にできる人になってください。」とお祝いの言葉が述べられました。山口園長は「お祝いの言葉」を述べる中で、涙をためておられた姿に心を打たれました。

卒園式の様子

卒園式の様子

  その後、来賓紹介や祝電披露があり、最後に卒園児全員で、3年間の思い出やお世話になった人たちへの感謝の気持ちなどが歌と共に語られ、多くの保護者の目に涙が浮かんでいました。感動的な卒園式で、私もとても感動しました。


 

3月15日(金曜日)「バスケットボールの指導者による強制わいせつ事件の判決を受けて」

  13日(水曜)、神戸地方裁判所伊丹支部において、コーチの相原信也被告(71)に対し、懲役4年6か月の実刑が言い渡されました。
裁判の中で出てきた行為の内容は、卑劣で悪質な行為であり、信頼していた子どもの心を深く傷つけるなど、絶対にあってはならないことで、誠に遺憾であります。
「子どもの幸せの実現」を最大の目標に教育を推進してきた私としましては、児童や保護者の思いを考えますと、とても辛く心が痛みます。
  この事件について、市教委が事実を確認したのは、2022年(令和4年)6月であり、確認するや直ちに被害児童に対しては、学校にスクールカウンセラーを配置する準備をし、常に学校長と連携を取り、児童の様子を見守るなどの対応を取ってきました。また、相原被告に対しては、刑事事件として告訴されていたこともあり、捜査への影響に配慮しながら、市が委嘱しているスポーツ推進審議会委員や人権教育指導員などの活動は自粛させていました。
  その前年度にも、被害児童から担任に相談があったことを裁判等を通して知ったのですが、その時点で市教委として状況を把握しておらず、対応しきれなかったことについては、痛恨の極みであります。これまでも教員から校長に、校長から市教委に報告するといった体制を整えてきましたが、今後に向けて、改めて、学校に聞き取りを行うとともに、連絡体制の強化について通知を発出する予定です。
  市教委としましては、この事件に対しては、昨年8月に、従来からの相談窓口に加え、『伊丹っ子SOS相談室』を設置したところで、今後も、子どもが心身の安全を損なうことがないよう教職員はもとより、スポーツ指導者におけるコンプライアンスの向上に努めてまいります。
  学校・市教委関係部署の「横の連携強化」と「指導者の質の向上」を図ってまいります。


 

3月12日(火曜日)「市長の部屋 ふじわラジオ」に出演

収録風景

収録風景

  本日午後から、『市長の部屋 ふじわラジオ』に出演しました。この番組は、毎月、藤原市長が季節の話題や街の出来事などに触れながら市政情報などを語る番組です。今回は番外編として、私が本市の教育について語りました。

  パーソナリティから30分ほどに渡って、本市の教育についていろいろと質問を受け、「どのような教育を推進しているのか」については、変化の激しい先行き不透明な時代を生き抜いていくために、子どもたちには、人の指示を待つのではなく、自分の頭で考え、主体的に行動できる力をつけることに注力していることを話しました。

  「特に力を入れている取り組み」については、「幼児教育」と「学力の向上」を上げ、その理由や具体的な取り組み、成果、課題などを話しました。次に「学力における課題」を問われ、平均正答率は小中学校とも全国平均を上回っているが、主体性や自己肯定感、問いを立てる力(問題発能力)に課題があることを話しました。

  また、「なぜ、自己肯定感が大切なのか、どのように育むのかなど」について問われ、「自己肯定感が高いと、何ごとにも積極的にチャレンジするようになること」や、自己肯定感を高めるためには、「現実を直視する・目標を持つ・常に考えることを習慣づけることが大事であり、自分の生き方を通して獲得するものであること」など私の考えを話しました。

市長の部屋 ふじわラジオ 放送案内

市長の部屋 ふじわラジオ 放送案内

  「本市の教育課題について」は、不登校児童生徒への対応、部活動の地域移行、教育DXの推進、教員不足への対応などを上げました。

  最後に、「市民に伝えたいこと」を問われ、本市の教育委員会の究極の目標は、「子どもたちの幸せの実現」であることから、様々な教育活動を通して、幸福感と密接に関連する「自己決定力」のある子どもを育てたいと申し上げました。

  放送は3月17日(日曜日)の9:10からです。再放送は3月22日(金曜日)、23日(土曜日)です。


 

3月10日(日曜日)「第38回武道演武大会」

開会式の様子

開会式の様子

  本日、伊丹市立緑丘体育館において「第38回武道演武大会」が開催されました。コロナ禍も明け、「居合道・剣道・柔道・合気・相撲・太極拳・空手道・なぎなた」など本市の武道協会に所属する多くの人が参加されました。小学校低学年の子が多いことにも驚きました。

  会場には、武道の大会らしく凛とした空気が流れ、開会式における選手たちの背筋の伸びた姿勢が印象的でした。

  開会式においては最初に、伊丹市スポーツ協会を代表して光本秀行副会長から、武道の歴史や自らも50年に渡って柔道に取り組んできた思いなどを話されました。

教育長の祝辞

教育長の祝辞

  引き続き、来賓を代表し、私から祝辞を述べさせていただきました。能登半島地震を通じて学んだことや、卓球の世界選手権女子団体戦(中国と決勝を行い惜しくも銀メダル)から多くの感動をもらったこと、私自身のスポーツを通した思い出などを話しました。

  続いて、各協会の会長の紹介があり、居合道協会をスタートに各協会による演武が公開されました。躍動感のある動きや気迫に満ちた姿がとても印象的でした。

  武道は、我が国固有の文化であり、自らを律する克己の心や互いに相手を尊重する態度を育み豊かな人間性を育む力があります。武道を通じて人としての心を磨いていただきたいと思います。

  大会の開催にあたりご尽力いただきました関係者の皆さまに心から感謝申し上げます。

柔道(演武の様子)

柔道(演武の様子)

なぎなた(演武の様子)

なぎなた(演武の様子)


 

3月8日(金曜日)「中学校卒業証書授与式」

早崎校長式辞

早崎校長式辞

  本日、市内一斉に中学校の卒業証書授与式が行われました。私は、北中学校の式に参加したのですが、北中学校は、教員となって最初に赴任した学校であり、校歌を聞く中で懐かしさがこみ上げてきました。

  式は、厳粛な中にも涙を流す生徒の姿も見られるなど、とても感動的な式でした。また、卒業生のきびきびした姿勢に、とてもさわやかな気持ちになりました。

  卒業証書授与においては、担任が一人ひとり呼名し、クラスごとに代表が卒業証書を受け取るのですが、どのクラスも、担任の呼名に対する生徒の返事がとても凛々しく担任と生徒の温かい関係を感じました。

  早崎※校長からは、「自分の心、自分の気持ちを大事にしてほしい。そして、少し難しいことであっても失敗を恐れず勇気をもって挑んでほしい。」と式辞を述べられました。

花束贈呈

花束贈呈

  在校生代表の山本 悠音さんからは、「先輩たちは、部活動や合唱祭、生徒会役員としての活動など様々なことで、私たちに力を与えてくださいました。年齢は1つしか違わないのに、先輩方の姿はとても頼もしく偉大でした。」と送辞が述べられました。

  卒業生代表の西本 瀬那さん、材木 曽良さんの2人からは、1年時の宿泊行事や社会見学、2年時のトライやる・ウイーク、3年時の総合体育大会や学校の体育大会、進路決定など、3年間の歩みをしみじみと振り返りながら、「北中学校でよかった。友達と過ごした何気ない1日が一番思い出に残っています。」と別れの言葉が述べられました。

  卒業生の別れの言葉を聞く中で、多くの生徒や来賓が目に涙を溜めている姿が印象的でした。素晴らしい生徒が育っていると思いました。感動をありがとうございました。

※崎(立)

在校生代表より卒業生を送る言葉

在校生代表より卒業生を送る言葉

卒業生代表より別れの言葉

卒業生代表より別れの言葉


 

2月29日(木曜日)「令和6年度伊丹市教育基本方針の掲載」

教育基本方針表明

教育基本方針表明

2月21日、伊丹市議会の場において「令和6年度伊丹市教育基本方針」を表明しました。本方針は、令和6年度に本市が目指す教育の在り方や、そのために取り組んでいく主要な教育施策等をまとめたものになります。
内容を以下のページに掲載しましたのでぜひご覧ください。

 

令和6年度教育基本方針のページへ


 

2月26日(月曜日)「第4回教頭会・副園長・副所長会を開催」

教育長の挨拶

教育長の挨拶

  本日、本年度最後の「教頭会・副園長・副所長会」を開催しました。最初に1年間学校経営に尽力いただいたことにお礼を申し上げ、次年度の教育課程の編成にあたって「心掛けてほしいこと」として、授業時数や行事の確保だけでなく、自校の課題や社会の変化、「第4期教育振興基本計画」の趣旨等を踏まえる必要性などについて話しました。

  研修においては、『令和6年度伊丹市教育基本方針』について、令和6年度、特に力を入れたい項目として、「主体性、問いを立てる力、コミュニケーション能力の育成」、「教育DXの推進」、「子どもの最善の利益を視野に入れた教育の推進」について講話を行いました。

  その後「個人ワーク」の時間を取り、それぞれに、私の講話を受け印象に残ったことや、自校園(所)の課題を踏まえ、特に力を入れていきたいことなどについて考えてもらい、また、「グループワーク」を実施し、それぞれの考えを共有しました。

  印象に残ったこととしては、「自己決定が人間の幸福度に大きく関係していること」「一斉授業から脱却し、個別最適な学びと協働的な学びを推進することの必要性」などが上がっていました。

  自校園の課題を踏まえ力を入れていきたいこととしては、「不登校の組織的な支援が行える校内の体制整備」「体力をつけるためのバランスの取れたカリキュラムの編成や、家庭と連携した体育課題の提示」などが上がっていました。

  今年度末には、小・中・特別支援学校において、13人の管理職が退職及び役職定年を迎えられます。自校園の教育の成否は、管理職のリーダーシップによるところが大きく、教頭・副園長・副所長には、校園長の意を体し、教員の要となって自校園の子どもの幸せのために尽力していただきたいと思います。

個人ワーク

個人ワーク

グループワーク

グループワーク


 

2月20日(火曜日)「令和5年度第9回阪神中学校長会幹事・対策委員会」

教育長あいさつ

教育長あいさつ

  午後から、総合教育センターで、「令和5年度第9回阪神中学校長会幹事・対策委員会」が開催されました。この会は、阪神7市1町の中学校長で組織され、それぞれの市町から代表校長等が出席し、情報交換を通して各市町の連携を図ることです。また、学校長の資質の向上を図る研修の場でもあります。伊丹市からは、早崎※潤北中学校長と前田徳三天王寺川中学校長が出席されていました。

  本日は、冒頭、兵庫県教育委員会阪神教育事務所の岸本班長から、能登半島地震における震災・学校支援チーム「EARTH」の「第4次派遣隊」の活動の様子や被災地の状況などについて映像を交えて報告されました。倒壊した家屋や隆起した道路、段ボールで仕切られた避難所の様子などが紹介されたのですが「いろいろと不便なことはあるが、何より水が出ないのでトイレが大変だ」と言われていたことが印象に残りました。

  また、この会では開催市の教育長が講話をすることが恒例となっており、私からは、「主体性・問いを立てる力・コミュニケーション能力」の育成など本市の課題を踏まえた取組や、教育DXの推進、中学校給食の無償化など、令和6年度、特に力を入れていきたいことなどを中心に『令和6年度伊丹市教育基本方針』についてお話ししました。

  その後、阪神中学校長会の組織運営や令和7年度近畿中学校長会研究大会の検討、各市町における不登校対策支援員、教育課程、校務のICT化等の諸課題について情報交換が行われました。

※崎(立)
 

阪神教育事務所班長あいさつ

阪神教育事務所班長あいさつ

会の様子

会の様子


 

2月19日(月曜日)「第4回校園長・所長会」

優秀教職員表彰

優秀教職員表彰

  本日、本年度最後の「校園長・所長会」を開催しました。最初に「令和5年度伊丹市優秀教職員」の表彰を行いました。表彰者は、山田洋一主幹教諭、横山和伸主幹教諭、寺井浩治教諭の3名で、ICT教育の推進や学級経営、教科研究等において、他の教師の模範となるなど本市教育の発展に尽力された功績によるものです。

  研修においては、私から『令和6年度伊丹市教育基本方針』について、令和6年度、特に力を入れたい項目である「主体性、問いを立てる力、コミュニケーション能力の育成」、「教育DXの推進」、「子どもの最善の利益を視野に入れた教育の推進」について話をしました。

  その後、「個人ワーク」の時間を取り、それぞれの管理職に、私の講話を受け、印象に残ったことや、自校の課題を踏まえ力を入れていきたいことについて、考えてもらいました。

教育基本方針説明

教育基本方針説明

  印象に残ったこととしては、「不登校を減らすために、学校長をはじめ教職員が子どもに対し愛情を持って接し、不登校を減らそうという強い思いが必要である」「幸せの実現のために、自分の意思に基づいて決定する自己決定が重要なポイントの1つである」などが上がっていました。

  自校の課題を踏まえ具体的に取り組むこととしては、「子どもたちの主体性をより伸ばすために、子どもたちが目的意識を持って学習に取り組むことができるよう日々の授業の質を高めたい」「主体的な学びを実現するためにも、自己決定は大切であり、様々な場面で自己決定を行うことができる機会を作っていきたい」などが上がっていました。

  最後に、この3月末で退職及び役職定年を迎えられる13人の管理職に長年にわたり学校園経営に尽力されたことへの謝辞を述べさせていただきました。

個人ワーク

個人ワーク

グループワーク

グループワーク


 

2月16日(金曜日)「令和5年度教育委員会賞表彰式」

教育長あいさつ

教育長あいさつ

  本日、午後から「令和5年度教育委員会賞」の表彰式を行いました。表彰式には、「World Para Swimming公認2023ジャパンパラ水泳競技大会50m自由形、100m自由形」で優勝された加藤作子さんを始め、2022年日本ベテランズ国際柔道大会(第17回日本マスターズ柔道大会)優勝の西森沙恵さん、「第32回兵庫県スポーツ少年団総合競技大会(軟式野球)」で優勝された稲野エンジェルスの代表代理など7人が出席されました。

  教育委員会賞は、1980年に創設された40年以上の歴史を持つ賞であり、スポーツや文化芸術の分野において特に顕著な成績を収めた市民を表彰するものです。

  今年度は、個人の部では「世界水泳選手権2023福岡大会女子シンクロ高飛込」で第5位に入賞された荒井祭里さんや、「第25回アジア陸上競技選手権大会男子200m」で第3位に入賞された上山紘輝さん(住友電工)、「第53回防府読売マラソン大会」で優勝された中村祐紀さん(住友電工)など44人が受賞されました。また、団体の部では「第61回兵庫県中学校新人卓球競技大会女子団体」で優勝された北中学校女子卓球部や「第70回兵庫県吹奏楽コンクール」においてグランプリを獲得された桜台小学校ジュニアバンドクラブなど8つの団体が受賞されました。

  表彰式では、私から出席いただいた一人ひとりに表彰状を授与するとともに、多くの市民に元気と勇気を与えていただいたことに対し感謝の気持ちを述べさせていただきました。これからも自己管理に努められ、益々活躍されますことを願っています。本日は、誠におめでとうございました。

授賞式の様子

表彰式の様子

記念撮影

記念撮影


 

2月16日(金曜日)「学校訪問 北中学校」

黒崎教諭による数学の授業

黒崎教諭による数学の授業

  本日は午前中、北中学校を訪問しました。校内にはごみ1つなく整然と整備され、出会う生徒、生徒が礼儀正しく挨拶をするなど、とてもさわやかな気持になりました。

  2校時、1年7組において黒崎悦史教諭による数学の授業(単元「データの活用」)を参観しました。授業は、『代表値を根拠に、スウェーデンリレーの選手を決めよう』を「めあて」に、個人で考える、班で考えを共有する、全体で意見を共有するといった構成でした。生徒は、身近なテーマということもあり、興味を持って意欲的に取り組んでいました。

  参観した感想ですが、授業の密度が高く、時間配分もよく考えられていました。その結果、生徒一人ひとりに考えさせる時間がたっぷりと確保されていました。

タブレットを使った協働的な学び

タブレットを使った協働的な学び

  黒崎先生は指示が明瞭で分かりやすく、生徒の理解が追い付いていない時は言葉の意味を確認しながら進めたり、生徒一人ひとりの意見に丁寧に対応したりしていました。その姿勢が生徒の意欲を高め、よりよい学びにつながっているのだと思いました。生徒は、集中力があり、自分の考えを根拠をもとに述べることができていました。また、タブレットをとても有効に使用していました。全体を通して、生徒主体の素晴らしい授業でした。

  授業参観の後、早崎※校長と吉井教頭から、研究や生徒指導、部活動、特別支援教育など「学校経営」について話を伺いました。話を伺う中で印象に残ったことは、1つは、「学校の抱える課題は、教員一人ひとりの資質の向上である」と言われたことです。例えば人に大事なことを伝えたいときは、メモなどで間接的に伝えるのではなく、顔を合わせて話すことが大切だということや、問題が起こったときは教師目線だけでなく、保護者や生徒の目線で物事を考え、対応することなどです。2つめは、「学力はもっと上がる。今は小学校で培った力で結果が出ているが、今日のような授業を積み上げていけばもっと伸びる」と言われたことです。その他にも、教員の働き方改革に関連して、「教員という仕事を選んだ以上、緊急時の家庭訪問など、やるべきことはやらなければならないということを指導している」と言われたことです。学校経営について、いろいろと話を伺い、自らの信念に基づきすばらしい学校経営を行っていると思いました。元気をもらった学校訪問でした。
※崎(立)

授業の様子

授業の様子

学校長からの説明

学校長からの説明


 

令和6年2月12日(月曜日)「第21回伊丹こども市展」

教育長あいさつ

教育長あいさつ

  本日、スワンホールにおいて「第21回こども市展」の表彰式が行われました。表彰式には、受賞者や保護者、家族など多くの人が参加されていました。

  今年は、5歳児から中学3年生まで、絵画176点、書558点、計734点の出展がありました。表彰式に先立ち入選作品を鑑賞させていただきましたが、絵画では、空想の世界や昆虫、植物を描いた作品など、子どもたちの豊かな感性や優しい心が見事に表現されていました。書では、一字一字丁寧に書かれており、力強さや躍動感、美しさを感じました。

  表彰式では、部門ごとに市長賞、議長賞、教育長賞を各1名に、優秀賞を絵画15名、書45名の児童生徒に授与しました。

表彰式の様子

表彰式の様子

  審査をいただいた先生方からは、絵画では「完成度が高く見ごたえのある作品が多く、入選作品を選ぶのに時間がかかりましたが、描く力と表現する力で入選作品を選びました。デジタルで絵を描く人が増える中、皆さんの手書きの作品は、こだわりを持って描かれた思いが伝わる素晴らしい作品ばかりでした。」とコメントされていました。書では「太い線で大きく伸び伸びと書かれている見ごたえのあるものが目を引きました。」とコメントされていました。

  作品を見ながら、絵画では様々な体験が大切なことを、書では年齢によって筆遣いが違うなど継続することの大切さを感じました。これからも、作品作りを通して創造力や感性を磨いてほしいと思います。おめでとうございました。

受賞者との記念写真

受賞者との記念写真

会場の様子

会場の様子


 

令和6年2月9日(金曜日)「摂陽小学校 伊丹市教育委員会指定研究発表会」

授業の様子

授業の様子

  本日、摂陽小学校において、今年度最後の「令和5年度伊丹市教育委員会指定の研究発表会」が開催されました。

  摂陽小学校では、自分の考えを積極的に発信したり、友だちと意見を交換したりすることに苦手意識があるといった課題を克服するために、畿央大学教授島恒生氏の指導のもと『仲間とともに主体的に学ぶ、自尊心(自己肯定感)を持った児童の育成』を研究テーマに、4年間に渡り道徳の研究に取り組んでこられました。

  本日は、4年間の研究に基づく道徳の授業を、高峰良子教諭が2年生において、金子雄士教諭が3年生において、室井勇輝教諭が6年生において公開されました。

  授業を参観した感想ですが、どの学年も、子どもたちは授業に集中しており、先生の発問に対し、自分の考えを自分の言葉で表現する力や書く力が着実に培われていると感じました。また、教師が求めているような答えでなく、自分の本音を述べていることに驚きました。平素から心理的安全性を大事にする積み上げがあるからこそ、このような力が育っているのだと思いました。その背景には、電子黒板の使用や板書の工夫、机間指導によりその子のよい記述にマーカーを入れる、キラッと光る言葉を膨らませるなど、子どもの学びを促進させる教師の工夫を随所に感じました。

  研究を通して、「教師が何を教えるか、子どもに何を言わせるかといった道徳だったものが、子どもが何を考え、何に気づくかに変わってきた気がします。」「道徳の授業への向き合い方が変わりました。授業中の子どもたちの生き生きした発言が楽しくなりました。」「子どもたちは自分の考えをしっかりと書けるようになり、友だちの意見を聞けるようになったように感じます。多様な考えを受け入れるようになったと思います。」などの教師の声に感動しました。

  4年間に渡り、全教員一丸となって自校の課題の改善に向け道徳を中心に授業改善に取り組んでこられた摂陽小学校の松山校長をはじめ諸先生方に心から敬意を表します。
 

高峰教諭(2年道徳)

高峰教諭(2年道徳)

金子教諭(3年道徳)

金子教諭(3年道徳)

室井教諭(6年道徳)

室井教諭(6年道徳)

松山校長の挨拶

松山校長の挨拶


 

令和6年2月7日(水曜日)「南小学校 伊丹市教育委員会指定研究発表会」

授業の様子1

グループ活動の様子

  本日、南小学校において研究発表会が開催されました。市内外から教室に入りきれないほどの多くの先生が参加されていました。南小学校では、自校の子どもたちの課題を踏まえ、3年間に渡って伊丹市教育委員会の研究指定を受け、『つながりを大切にし、学びを深め合える子どもの育成』をテーマに、「授業・人」塾代表、元筑波大学附属小学校副校長田中博史氏などの指導のもと、全教職員で「めざす子どもの姿」を共有し、子どもの主体性を生み出すための手立ての工夫などをとおして主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善に取り組んでこられました。

  本日は、その研究活動の成果を辻井茂克教諭が5年生の算数科において、粟飯原宏之教諭が3年生の理科において、衞藤理佐教諭が2年生の国語科において授業を公開されました。

授業の様子2

公開授業の様子

  授業を参観した感想ですが、子どもたちが楽しそうに生き生きと学ぶ姿が印象的でした。すべての学年において友だち同士で自然と質問しあったり、友だちの発言に対して共感したりする姿が見られるなど、南小学校がめざされている「仲間とのつながり」が着実に育っていると感じました。また、仲間と自然につながることにより、自分の考えを広げ、深めることができていると感じました。その背景には、教師が答えを教えるのではなく、じっと我慢し、子どもの気づきを促す工夫や、興味関心をそそる教材の提示、子どもの心をゆすぶる発問などがあることがよく分かりました。

  このような授業の積み重ねにより、客観的なデータである「全国学力・学習状況調査」においても「国語や算数の勉強は好きですか」といった項目や「友だちとの間で話し合う活動を通じて、自分の考えを深めたり広げたりする」といった項目において大きな伸びが見られました。自校の子どもたちの課題改善に向け植松校長先生をはじめ教職員が一丸となって授業改善に取り組んでこられましたことに心から敬意を表します。すばらしい研究発表会でした。

2年 衞藤教諭

2年 衞藤教諭

3年 粟飯原教諭

3年 粟飯原教諭

5年 辻井教諭

5年 辻井教諭

学校長あいさつ

学校長あいさつ

令和6年2月6日(火曜日)「鈴原小学校 伊丹市教育委員会指定研究発表会」

3年国語 細田教諭

細田教諭(3年国語)

  本日、鈴原小学校において「令和5年度伊丹市教育委員会指定の研究発表会」が開催されました。市内外から多くの先生方が参加されていました。

  鈴原小学校では、自分の考えに自信が持てない、自己肯定感が低いなどの自校の子どもたちの課題を全教職員で共有し、関西学院初等部教諭野村真一氏の指導のもと『対話的で深い学びに向かう子どもの育成~問い返しを取り入れた授業のユニバーサルデザイン化~』を研究テーマに、4年間に渡り研究に取り組んでこられました。

  本日は、4年間の研究に基づく研究の成果を細田光教諭が3年生の国語科において、山本昌範教諭が5年生の国語科において、近藤良太教諭が6年生の国語科において、また、城戸和人教諭、邊見奈々教諭、薬師寺陽子教諭が特別支援学級の授業を公開されました。

5年国語 山本教諭

山本教諭(5年国語)

  私は、あいにく他の行事と重なり授業を参観することはできませんでしたが、事前に春名校長や臼井研究主任から研究の説明を受けており、「ねらい」などがよく分かりました。また令和5年度全国学力学習状況調査など客観的な資料から、国語や算数の平均正答率が全国平均を大きく上回っていることや、学習状況においては「学びの楽しさ」や「自己肯定感」を示す項目などが大きく向上していることが分かりました。

  4年間に渡り、全教員一丸となり、楽しくすべての児童の分かる授業のユニバーサルデザイン化に取り組んでこられた春名校長をはじめ諸先生方に心から敬意を表します。これからもよろしくお願いします。

6年国語 近藤教諭

近藤教諭(6年国語)

特別支援学級 城戸教諭

城戸教諭(特別支援学級)

春名校長の挨拶

春名校長の挨拶

教育長の挨拶

教育長の挨拶


 

令和6年2月5日(月曜日)「教育長とPTA連合会役員との教育懇談会」

PTA会長の挨拶

PTA会長の挨拶

  本日、「教育長とPTA連合会役員との教育懇談会」が開催され、『学校の教育環境の向上について』といったテーマで意見交換をしました。最初に藤原会長から挨拶があり、引き続き私からは「能登半島地震を通して学んだこと、本会の目的」などについて挨拶を申し上げました。

  その後フリートークに入ったのですが、役員のみなさんからは、教職員の資質の向上などについて、「伊丹市の子どもの学力や体力の育成に注力いただき、大変向上している。しかし教職員の児童との関係をつくるコミュニケーション力等、授業力以外の部分では格差が見られる。そのような資質をどのように高めているのか」、「若手教員の方が情熱があり、節度を持って学校運営ができている。ベテラン教員の資質を上げる取組について」、「教職員のやる気を喚起するための教育委員会の取組について」、「課題の提出状況を可視化できる仕組みづくりについて」、「個人情報の発信も含めて、一定の配慮は必要であるが、規制し過ぎているのではないか」、「マスコミ等の報道が教職へのイメージを悪くしており、教員不足に拍車をかけているのではないか」など様々な意見が出されました。

  私からは、教師に必要な資質として、情熱・指導力・人間性の3つを高める必要があること、清楚な服装や丁寧な言葉使い、法律を守ることが大切であることなどを話しました。また、このような内容については、毎年、年度当初に新規採用教員に対して研修会を実施していることなど伝えました。その他のことについても1つ1つ私の考えを述べさせていただきました。

  最後に、藤井副会長から「本物の教師は子どもの心に火をつけると言われたことが印象に残りました」と結ばれました。

  本日は、ひざを交え、腹を割って本音で話をすることができました。このような取組が子どもの幸せにつながると思います。ありがとうございました。

教育長の説明

教育長の説明

懇談会の様子

懇談会の様子


 

令和6年1月28日(日曜日)「二十歳を祝うつどい」

大岡会長の挨拶

大岡会長の挨拶

  本日、アイ愛センターにおいて、伊丹心身障害対策市民懇談会(以下心障懇)主催の「二十歳を祝うつどい」が開催されました。

  最初に、県立伊丹高校吹奏楽部の「勇気100%」などの演奏で華やかに会が始まりました。大岡敏二会長からは、「家族以外にも、先生や友だち、職場の方々への感謝の気持ちを忘れず、これからの人生を歩んで行ってください」と挨拶されました。その後、新成人4人の紹介があった後、来賓祝辞として藤原市長からは、「AIがどんどん進化しているように、これからの時代は、これまでとは違う時代になる。どのような時代になるか分からないが、多くの市民がお互いに支え合える温かい街をつくりたい」と述べられました。戸田市議会議長からは「障害のある方の社会参加に向け、支援していきます」と祝辞が述べられました。

藤原市長(来賓祝辞)

藤原市長(来賓祝辞)

  私からは、阪神タイガースの岡田監督が『アレ(ARE)』という言葉を使い優勝を勝ちとったことや、箱根駅伝において、青山学院大学の原監督が「負けてたまるか大作戦」のもと、大会記録を更新する好記録で優勝したことなどを例にあげながら、「皆さんも夢と目標を持って生きてほしい」と話しました。

  その後、4人の新成人の幼少期から最近までの成長の様子がDVDで紹介されました。幼い頃の無邪気な姿や、いろいろな体験活動をする姿など、家族の愛情に包まれて成長してきたことがよく分かりました。

  保護者の代表からは、「いろいろなことが思い出され、こみ上げてくるものがありました」と挨拶されました。最後に、二十歳になったことを祝し、伊丹太鼓の会による「祝い太鼓」が披露されました。

  新成人の皆さんは、夢や目標を持って自分らしい人生を送ってほしいと思います。夢や目標を持ち努力していると、いろいろな人に出会ったり、感動したりするなど、人生がより豊かなものになると思います。「二十歳を祝うつどい」を開催していただきました「心障懇」の皆様に心から感謝申し上げます。

戸田市議会議長(来賓祝辞)

戸田市議会議長(来賓祝辞)

教育長(来賓祝辞)

教育長(来賓祝辞)


 

令和6年1月6日(土曜日)「国際平和ポスター・コンテスト表彰式」

目録紹介

目録紹介

  本日、長寿蔵において、伊丹3ライオンズクラブ(伊丹LC・伊丹笹原LC・伊丹猪名野LC)主催の「国際平和ポスター・コンテスト」の表彰式が行われました。

  今年度の「国際平和ポスター・コンテスト」には、市内の小中学生から多くの応募があり、最優秀賞には瑞穂小学校の矢野瑚汰郎さんの作品が、優秀賞には西中学校の味元優里菜さんと同校の松原琉空さんの作品が選出されました。表彰式には、ご家族の方も出席されていました。どの作品も世界の平和を願う気持ちが強く表現されていました。

  今、世界では、ロシアによるウクライナ侵攻や、イスラエルとパレスチナの軍事衝突などが起こっており、多くの尊い命が失われています。戦争は最大の人権侵害であり、1日も早く悲惨な戦争が終結することを願うばかりです。

受賞者との記念写真

受賞者との記念写真

  わが国では、第2次世界大戦後、約80年にわたり戦争のない平和な日々が続いていますが、いつ生命の安全が脅かされる状況になるか分かりません。このような折に、「国際平和ポスター」などの作成を通して、平和の大切さを考え、他者を思いやる心を育むことは極めて大切なことです。これからも、国際平和に関心を持ち、物事を深く考える人に成長してくれることを願っています。

  3ライオンズクラブの皆さんには、この事業の他にもブックスタート事業や、吹奏楽のつどい、少年少女スポーツ大会など様々な事業を実施し、子どもたちの健全な成長を支援いただいていることに心から感謝申し上げます。また、今回は、伊丹LCさんから、リサイクルブックフェアでの寄付金をもとに、目の不自由な方に対して録音図書及び再生機を寄贈いただきました。

受賞作品

受賞作品


 

令和6年1月8日(月曜日)「伊丹市二十歳の祝典」

菅谷さんの「二十歳の誓い」

菅谷さんの「二十歳の誓い」

  本日、東リいたみホールにおいて「伊丹市二十歳の祝典」が開催されました。今年は、コロナによる制限もなくなり、国会議員や県議会議員、自治会連合会会長や代表校長など多くの来賓も参加されていました。この祝典は、伊丹市、伊丹市教育委員会、伊丹市二十歳の祝典実行委員会の三者が主催するものであり、平成11年からは「二十歳の祝典実行委員会」が中心となり、式典やイベントの内容を企画してきました。

  因みに、今年度に伊丹市で二十歳を迎えられた方は2093人であり、本日の祝典には、約1350人が参加されていました。祝典においては、藤原市長から、元旦に起きた能登半島地震や2日の航空機衝突事故による、多くの亡くなられた方にお悔やみを申し上げるとともに、本市も水など被災地への支援体制を整えていることを話し、DX化やGX化など新しい価値を活用し、これまでの慣習や前例にとらわれることなく豊かな未来を切り拓いていってほしいと祝辞を述べました。その後、戸田市議会議長から励ましの言葉が述べられ、二十歳を代表して、実行委員の菅谷菜々香さんと渡海輝さんから「二十歳の誓い」が述べられました。

  菅谷菜々香さんからは、「今日の日を迎えることができたのは、コロナの中でも楽しむ気持ちを忘れなかった仲間や、小学校から見守ってくださった地域の方々、苦しくくじけそうになった時に支え続けてくれた家族のお陰だ。これからは自分が支える人間になりたい。」と、渡海輝さんからは「社会では多様性が認められつつある。多様性を受け入れることは多数派が少数派を受け入れることではない。誰しも人と違うところを持っており、それを認め合うことが大切だ」と力強く誓いの言葉が述べられました。

  私は、毎年「二十歳の祝典」に出席してきましたが、今年の参加者は、人の話をしっかりと聞くなど、二十歳になった自覚を感じました。実行委員会の皆さん、素晴らしい祝典を企画していただきありがとうございました。

渡海さんの「二十歳の誓い」

渡海さんの「二十歳の誓い」

伊丹市二十歳の祝典実行委員会のみなさん

伊丹市二十歳の祝典実行委員会のみなさん


 

令和6年1月4日(木曜日)「新年の辞」

新年の飾り

新年の飾り

  新年、明けましておめでとうございます。皆様方におかれましては健やかに、すがすがしい新年をお迎えのことと思います。

  仕事始めにあたり、教育委員会の幹部職員や指導主事に「新年の挨拶」として2つのことを話しました。1つは、「能登半島地震」についてです。元旦に能登半島で地震が起こり多くの人の命が奪われました。現地では今も余震が続き、電気も水もない中、多くの人が避難を余儀なくされています。私たちの住む場所では通常通りの仕事始めとなりましたが、改めて、平穏な毎日を過ごすことができていることがどれだけ幸せなことか、感謝の気持ちを持って過ごすことの大切さを話しました。

  もう1つは「箱根駅伝」についてです。駒澤大1強と言われる中、青山学院大が予想を覆し、10区間中5区間において区間賞を取るなど、大会記録を2分以上も更新し優勝しました。

話の様子

話の様子

  「負けてたまるか大作戦(駒澤大と自分自身に対して)」のもと、この日のために1年をかけて準備してきたことのすごさに、大きな「学びと感動」をもらったことを話しました。テレビを通して、青山学院大の選手が走る姿を見て、よくもこれだけ研ぎ澄まされた体と気持ちをつくり上げることができたものだと思いました。筋肉以外全く余分なものはなく、気力と自信に満ち溢れていました。改めて、目標を持つことや綿密に準備することの大切さを痛感した、ということなどを話しました。

  今年の干支は「辰」です。辰は、幸福や成功などポジティブな象徴とされていますが、伊丹市教育委員会として、更なる飛躍の年になるよう努めてまいります。子どもの幸せのために、仕事に「夢と誇り、使命感」を持って取り組んでまいります。また「教育長の日記」を通して、伊丹の教育の様子を発信してまいります。どうぞ、よろしくお願いします。