こんにちは。教育長の木下誠です。
9月24日(土曜日)「中学校体育大会」
抜けるような青空のもと、本日7中学校において体育大会が開催されました。私は、保健体育課長と共に松崎中、東中、荒牧中の3校を訪問しました。
最初に訪問した松崎中学校は、学年ごとの実施であり、1年生による開会式や学年体操、100m競争などを参観しました。入場行進は胸を張り、手をしっかりと振り、きびきびと歩く姿に、とてもさわやかなものを感じました。学年体育委員長の山田さんの「明るく、元気に、心を前に」をモットーに全力で取り組みます」との開会宣言や1年全員による学年体操も体育委員がリーダーシップを発揮するなど主体性が育っていると感じました。私が佐藤校長に「しっかり歩けていますね、行動もとても機敏ですね」と言うと、「厳しい指導ではなく、先輩の姿を見て、このようになったのです」と話しておられたことが印象に残りました。
学年体操(松崎中学校)
100m走(松崎中学校)
全力で走る姿に感動しました
2校目の東中学校は、全学年が一堂に会した開催であり、それぞれに学級旗を制作し、保護者の参観も多く、盛り上がりを感じました。特に印象に残ったのは、1年生全員によるリズム体操「私は最強」です。生徒たちの楽しそうな笑顔が印象的でした。このリズム体操は、夏休みに体育科の教師が北中と合同で講習会を持ち創作したということです。すばらしいことです。このような姿勢が教師の資質の向上につながり、生き生きとした生徒の姿勢を生んでいるのだと思いました。また、競争競技(300m)では、最後に足がもつれ転倒する生徒もいましたが、限界まで自分の力を出し切っているからであり、この全力で取り組む姿勢にとても感動しました。
リズム体操「私は最強」(東中学校)
生徒一人一人が体全体を使って表現していました
3校目の荒牧中学校も、全校生による開催であり、教師と生徒の一体感を感じました。各学年の混合リレーには、教師も参加し全力で走っておられました。特に印象に残ったのは3年生全員による集団演技「荒牧・新Gee代」です。女子は創作ダンスを、男子は演技に空手の型を取り入れて演じていました。女子のダンスは生徒が試行錯誤し創作したものであり、本当に楽しそうに演じていました。また、そのダンスに併せて男子が「ゴーゴー」と声をかけるなど学年全体の一体感と笑顔の演技に涙が出そうになりました。山崎校長は、「この3年生は2か月の休校から中学校生活が始まり、新型コロナの影響をもろに受け、この体育大会が最初で最後の大会なのです。」と言っておられました。子どもたちの生き生きとした姿を見て、改めて「教育には感動が必要だ、感動が心を育てるのだ」と思いました。3年生がいかにこのような体育大会を待ち望んでいたかを強く実感した体育大会でした。
3年生演技「荒中・新Gee代」(荒牧中学校)
演技の中で、先生方、保護者の方への感謝の言葉にも感動しました
9月13日(火曜日)「伊丹市保育施設における安全管理について」
9月5日に、静岡県の認定こども園で、3歳女児が園の送迎バス内に置き去りにされ、熱中症で亡くなるという誠に痛ましい事故が起こりました。昨年度も、福岡県の保育園で同じような事故が起こっております。朝、元気に登園していった子どもが、関係者の不注意で命を失ってしまう。親にとっては、言葉にできないほどの悔しさと腹立たしさがあると思います。教育に携わる我々は「常に子どもの命を預かっている」といったことを片時も忘れることなく、緊張感を持って対応していかなければなりません。
本市では、教育委員会がこども園・幼稚園・保育所(園)を一元所管し、また、公立も私立も共に研修を実施するなど「子どもの視点」に立った取組を進めております。今回の事件についても、園バスを使用している私立幼稚園やこども園があることから、直ちに教育長通知『保育施設における通園バスに係る安全管理の留意事項について』を発出し注意喚起しました。また、本日(9月13日)、具体的な対応が必要なことから、1.通園バス、2.登降園時、3.保育時間中、4.園外保育などに分けて、「具体的な対応の仕方」を発信しました。今回の事故を対岸の火事と考えることなく、どこで起きてもおかしくないと考え対応してまいります。
通知につきましては、下記リンクよりご確認ください。
伊丹市保育施設における安全管理(留意事項)
9月9日(金曜日)「新型コロナウイルス感染症の患者に対する療養期間等の見直しについて」
オミクロン株の特性を踏まえた療養期間等について、厚生労働省は7日、Withコロナの新たな段階への移行を見据え、療養期間の短縮を公表しました。
新型コロナウイルスに感染し発症した人の療養期間について、原則10日間から7日間へ短縮されました。また、無症状感染者は検査で陰性を確認できれば従来の7日間ではなく5日間の療養で解除できることになりました。
9月7日時点で療養中の人にも適用されるということです。症状軽快から24時間経過しているか、無症状の場合は、マスクの着用など感染予防策を徹底すれば、買い物など必要最低限の外出も容認するということです。
学校現場の学級閉鎖等の状況については、毎日、ホームページを更新していますが、9月9日現在、学級閉鎖が就学前施設1園、小学校3校、高等学校1校、学年閉鎖が小学校1校となっています。感染者数は、徐々に減少していますが、引き続き、感染症対策に気を配り学びに支障をきたさないよう取り組んでまいります。
兵庫県ホームページ『オミクロン株の患者の療養終了基準(自宅療養の場合)』
厚生労働省ホームページ「新型コロナウイルス感染症の患者に対する療養解除基準について」
8月25日(木曜日)「出席停止及び学級閉鎖等の基準の見直しについて」
文部科学省は、8月19日付で『学校で児童生徒等や教職員の新型コロナウイルスの感染が確認された場合の対応ガイドライン』(以下「ガイドライン」という)の改定を行いました。
国のガイドラインの改定に伴い、本日の午前中、「伊丹市教育委員会新型コロナウイルス感染症対策本部会議」を開催し、国・県の基準に基づき「出席停止及び学級閉鎖等の基準」の一部見直しを行いました。太字が変更点です。
出席停止の基準
- 園児児童生徒が感染した場合
※ 出席停止の期間は「療養期間が終了するまで」とする
- 園児児童生徒が濃厚接触者に特定された場合
※ 出席停止の期間は「待機期間が終了するまで」とする
- 園児児童生徒が検査(PCR・抗原等)を受診する場合
※ 出席停止の期間は「陰性であることが確認されるまで」とする
- 園児児童生徒に発熱や風邪症状等がある場合(ワクチン接種後を含む)
※ 出席停止の期間は「症状が改善するまで」とする
※ かかりつけ医等から「感染の疑いや恐れがなく登校は許可」の診断を受けた場合は、登校可とする
- 園児児童生徒が兵庫県の自主療養登録センターに登録した場合
※ 出席停止の期間は「自主療養期間が終了するまで」とする
- 同居者が兵庫県の自主療養登録センターに登録した場合
※ 出席停止の期間は「濃厚接触者と同様の待機期間が終了するまで」とする
※ 試験当日など、進路に関わる場合等については児童生徒に不利益とならないよう保健所の助言に基づき、市教委と協議の上で個別に決定し対応する
※ 療養期間、待機期間及び自主療養期間は兵庫県の基準によるものとする
※ 本基準は令和4年8月26日(金曜日)から適用する。但し、感染状況によっては見直しを図る
学級閉鎖等の基準
1.基準
- 学級閉鎖
・ 以下のいずれかの状況に該当し、かつ、学級内で感染が広がっている可能性が高い場合、学級閉鎖を実施する。
(1)同一の学級において複数の児童生徒等の感染が判明した場合
※感染可能期間に登校していない者を除く
※既に同一世帯内で感染者が発生していた場合を除く
(2)その他、市教育委員会で必要と判断した場合
・ 上記において、「複数」としている趣旨は、人数に着目したものではなく、学級内における感染拡大を防止する観点であることから、例えば、同一の学級において、複数の児童生徒等の感染が確認された場合であっても、その児童生徒等の間で感染経路に関連がない場合やそのほか学級内の他の児童生徒等に感染が広がっているおそれがない場合については、学級閉鎖を実施しない。
※「その児童生徒等の間で感染経路に関連がある場合」とは、感染が判明した児童生徒等に濃厚接触者の定義に当てはまる活動がある場合とする。
※「そのほか学級内の他の児童生徒等に感染が広がっているおそれがある場合」とは、同一の学級において、感染が判明した児童生徒等の最終登校日の翌日から5日以内に5名の感染が判明した場合とする。
・ 学級閉鎖の期間は、原則として感染が判明した児童生徒等の最終登校日の翌日から5日間とする。
- 学年閉鎖
複数の学級を閉鎖し、かつ、学年内で感染が広がっている可能性が高い場合は、市教育委員会と協議の上、学年閉鎖を実施する。
- 学校全体の臨時休業
複数の学年を閉鎖し、かつ、学校内で感染が広がっている可能性が高い場合は、市教育委員会と協議の上、学校全体の臨時休業を実施する。
- その他
保育所、こども園及び児童くらぶは原則開所とし、検査対象やそれにかかる日数を踏まえ、市教育委員会と協議の上、特別保育の実施あるいは休所とする。
2.留意事項
- 教職員の感染が確認された場合は、市教育委員会と協議の上、必要に応じて個別に対策を講じる。
- 1つの学級や学年等において出席停止の人数が多くなり、教育活動に支障が出る可能性がある場合は、市教育委員会と協議の上、必要に応じて個別に対策を講じる。
- 学校関係者(児童生徒・教職員等)の感染が確認された場合は、個人が特定されることがないように配慮した上で、当該学校の保護者のみに公表する。
※ 感染可能期間に登校していない等、学校に影響がないことが事前に確認されている場合は公表しない。 - 校内で感染が広がっている場合(クラスターの発生等)は、個人が特定されることがないように配慮した上で公表する。
- 部活動については、市教育委員会と協議の上、必要に応じて個別に対策を講じる。
- 新型コロナウイルスにかかる学級閉鎖等の状況については、市ホームページにおいて学級数等を公表する。
3.備考
- 本基準は令和4年8月25日(木曜日)から適用する。但し、感染状況等によっては見直しを図る。
8月25日(木曜日)「天神川小学校児童くらぶへの昼食提供の視察」
温かいご飯が一人ひとりによそわれていました
今日は、「天神川小学校児童くらぶ」へ昼食の様子を視察に行ってまいりました。
天神川小学校児童くらぶは、8月1日現在、106名の児童が在籍し、6割程度の児童が毎日出席しています。その内、本日は、約3分の2の児童が昼食でした。お弁当を持ってきている残りの子たちと、1つの教室の中で一緒に食事をしていました。
今日の献立は、ハンバーグ、キャベツソテー、スクランブルエッグ、いんげんとツナの和え物、ご飯でした。ご飯は、一人ひとり保温ケースから食器によそってもらっていました。
ハンバーグは大人気でたくさんの人がお代わりしていました
支援員が「お代わりの欲しい人は手を挙げて」と尋ねると、ハンバーグに多くの子どもが手を挙げていました。昼食も4日目となり、ルールも定着してきたのか、食事が終わったら各自で随時、所定の場所に食器等を持って行っていくなど、スムーズに行動できているように思いました。昼食を残している子はほとんどいませんでした。
私も、子どもたちと一緒に昼食を食べましたが、ご飯が温かくてとても美味しかったです。ご飯のおかわりをしている子どももたくさんいました。子育て支援課長によると、業者が米の品質にこだわっているということです。
一人ひとりに丁寧な声掛けを行っていました
今日も、子どもたちに感想を聞いてみたのですが、「ご飯が温かくて美味しかった」「私は、パンよりご飯がいい」「肉も魚もいいが、パンがいいかな」といった声が聞かれました。
今日一番、印象に残ったのは、様々な子どもたちがいる中で、支援員が、一人ひとりの子どもたちに「しっかり食べたね」「もう少し頑張ろうか」と笑顔で声をかけている姿です。支援員だけでなく配膳や片づけを補助しているシルバー人材センターの方々も「残さず食べられたね」など声掛けをしており、この姿勢が子どもたちに安心を与え、食が進んでいるように思いました。
試行は後1日残っていますが、実施してみて、いろいろと見えてきたものがあります。次年度の実施に活かしていきたいと思います。
市長・副市長も本日の昼食を食べられて、「美味しかった」といった感想をいただきました。
8月22日(月曜日)「児童くらぶにおける夏休み期間中の昼食提供」
食事の前にはしっかり手洗いをしていました。
本日から5日間(8月22日~26日)に渡って、来年度からの本格実施に向けて、児童くらぶの希望者に対して「夏休み期間中の昼食提供」の試行を始めました。本日は、その初日であり、子どもたちや児童支援員の様子を見に伊丹小学校に視察に行ってまいりました。
伊丹小学校の児童くらぶは、市内の児童くらぶの中でも一番人数が多く、8月現在214名の児童が在籍し、4つのクラスに分かれて活動しています。その中で、120名ほどが昼食の提供を希望しておられます。
昼食は、11時50分ごろから始まったのですが、最初に、支援員から「できるだけ残さず頑張って食べてください。でも無理をしなくていいです。」「マスクを外したら絶対にしゃべってはいけません。」などの説明があり、子どもたちは、手を合わせた後、黙食ではありますが、楽しそうな表情で、食べていました。中には、好きなおかずやパンをお代わりして食べている子もいました。
その場で温かい給食を配膳されていました。
子どもたちに昼食の感想を聞いてみたのですが、「おかずが温かかった。」「全部美味しかった。」「少し味が濃かった」などと言っていました。今日の献立は、洋風含め煮、スパゲティサラダ、小松菜の和え物、パイン、レーズンパンでした。私も、子どもたちと一緒に昼食を食べましたが、おかずは温かく、パンもふわっとしていておいしかったです。私たちが小学校の頃にいただいていた給食とは全然違うなと思いました。
その後、支援員から「後片付けの仕方」について説明があり、子どもたちは列ごとに、おかずの容器を前にもっていったり、残したパンを前のかごに入れたりするなど整然と行動していました。
最後に、支援員から話を聞いたのですが、「子どもの人数が多くて、10人ほどの少人数の支援員で4つに部屋に分かれて準備をするのは大変です。シルバー人材センターの方が4人手伝ってくれているのでとても助かります。」と言っておられました。
この取組は、児童くらぶを利用している保護者の就労と育児の両立を支援するために長期休業期間中に昼食を提供しようとするものであり、全国でも珍しい取組です。長く続くためには、子どもたちがおいしいと言って喜んで食べてくれることが何より大切だと思っています。本日は、こども未来部長や小学校給食センター所長、シルバー人材センターの職員など多くの方が視察に来られていました。いつもと違って、たくさんの大人が見回る中での昼食で子どもたちも緊張していたかもしれませんが、今週いっぱいの試行をとおして、来年度の実施につなげていきたいと思います。
みんな美味しそうに食べていました。
支援員の話をしっかり聞いて、きちんと片付けまでできていました。
8月19日(金曜日)「第32回鬼貫顕彰俳句表彰式」
鬼貫の歴史に触れながら挨拶をさせていただきました。
本日の午後から、伊丹アイフォニックホールにおいて、「第32回鬼貫顕彰俳句表彰式」が行われました。今回は、新型コロナの感染拡大により、会場には、鬼貫賞と佳作に選ばれた関係者のみの参加となりました。
この俳句大会の目的は、子どもたちが俳句に親しみを持ち、俳句づくりを通して豊かな感性や鋭い表現力などを磨くことです。
「鬼貫」といった冠がこの大会にはついていますが、鬼貫は、「東の芭蕉、西の鬼貫」と称される偉大な俳人であり、江戸時代の初期、伊丹の酒造家の家に生まれ、幼い頃から俳句に親しみ、8歳の頃には「こいこいと いえど蛍が とんでいく」といった俳句を作っています。そして生涯において1,000句近い俳句を作りました。
親子2世代に渡って参加したという人もいるなど、鬼貫顕彰俳句は32回の歴史を重ねてまいりました。今年度は、小中高校生から14,000句を超える作品の応募があり、これらの多くの作品の中から柿衞文庫の坪内稔典理事長や市内小中学校の国語科教諭の審査を経て、栄えある「鬼貫賞」に選ばれた作品は以下の通りです。
表彰式では、受賞者に、坪内先生から表彰状が授与されるとともにインタビューがありました。坪内先生は、高等学校の部で鬼貫賞に輝いた井上萌結さんの作品について「夏服の白と心の青(コロナによって心はブルー)の対比が素晴らしい」と講評されていました。また、作品の審査にあたられた荒牧中学校の河野先生、笹原中学校の新立先生からは「子どもたちの発想の豊かさに驚いた。大人が逆立ちしてもできない表現である」「句を通して元気をもらった」などと講評されていました。今回の表彰は、子どもたちにとって大きな励みになったと思います。これからも、素晴らしい作品を作ってほしいと思います。
鬼貫賞
部 | 氏名(学校・学年) | 作品 |
小学校低学年の部 (1~3年) | 島長湊 (花里小学校3年) | なのはなは どんどんさいて ひろがって |
小学校高学年の部 (4~6年) | 福田蘭子 (緑丘小学校6年) | 帰ってく海の底まで夕焼けが |
中学校の部 | 酒井優 (北中学校3年) | 母の腕晩夏に気づくたくましさ |
高等学校の部 | 井上萌結 (県立伊丹高校2年) | 夏服の白に心の青も透け |
受賞者一人一人に表彰状が手渡されました。
柔軟な発想から生まれた素晴らしい作品ばかりでした。
8月19日(金曜日)「令和4年度 全県夏季教育委員会研修会」
オンラインではありましたが、学びのある研修となりました。
8月18日(木曜日)、19日(金曜日)の2日間に渡って、県下41市町の教育長及び教育委員を対象とした「令和4年度 全県夏季教育委員会研修会」がオンラインにより実施されました。
1日目は、『学校改革の視点(講師:前世田谷区立桜丘中学校長西郷孝彦氏)』と『ネット犯罪やネット上のあらゆる危険から子どもたちを守るために(講師:兵庫県警サイバー犯罪対策課警部補本田英理氏)』といった2つのテーマについて、2日目は、『コミュニティスクールの可能性(特定非営利活動法人まちと学校のみらい代表理事竹原和泉氏)』といったテーマについて研修しました。
『学校改革の視点』については、「子どもたちを幸せにする」といったことを目標に、西郷校長の柔軟な発想のもと大胆な校則の見直しなど学校のあり方そのものを考えさせられる研修でした。他の研修テーマも、私たちが日頃、頭を悩ませている「喫緊の課題」であり、今後の教育行政の推進に大いに活かせるものでした。
教育委員も教育委員会内で視聴しました。
今、学校現場においては、「主体的・対話的で深い学びの実践」や「タブレットの有効活用」をはじめ、いじめや不登校への対応、休日の部活動の地域移行など、待ったなしの課題が山積しております。
教育行政の執行者は、このような目まぐるしく変化する待ったなしの教育課題に柔軟に対応できる資質を身につけていかなければなりません。決定権を持つ人に学び続ける姿勢や改革心があるときは良い方向に向かいますが、決定権を持つ人が学びを止めた時や改革心がなくなったときに衰退が始まります。
二日間の研修の全ての根底に流れていたものは、一つには子どもたちの幸せの実現です。二つには未来の社会を担っていくのは、子どもたちだということです。三つにはそのためには子どもたちに学び続ける力を育成することが不可欠であるということです。それぞれの市町における教育行政の執行者として、両日に渡り学んだことを、自分なりにしっかりと咀嚼し、子どもたちの幸せの実現のために活かしてまいりたいと思います。とても有意義な研修会でした。
8月10日(水曜日)「全国中学校体育大会出場生徒 激励会」
これまでの取組などについて話を聞きました
本日、「令和4年度全国中学校体育大会出場者激励会」を実施しました。今年度の全国体育大会は、8月18日から北海道・東北ブロックで開催され、本市からは、南中学校のソフトボール部(本日はチームを代表して主将の畑中春香(はるか)さんが参加)、南中学校3年の福嶋颯海(はやて)さん、天王寺川中学校3年福嶋遥(はるか)さんが陸上競技において、笹原中学校2年の高橋央太郎(おうたろう)さんが硬式テニスで出場します。また、荒牧中学校の男子バレーボール部は現在「第71回近畿中学校総合体育大会(以下近畿大会と表記)」の最中であり、本日(8月10日)予選リーグを勝ち抜き決勝トーナメント(8チーム)に駒を進めていたのですが、激励会の最中に顧問から「勝ちました。全国出場が決まりました。」と連絡が入っておりました。
全国大会への意気込みをそれぞれから伺いました
全国大会に出場するには、阪神大会、県大会、近畿大会を勝ち抜いたり、標準記録を突破したりするなど、大変大きなハードルを超えなければなりません。選手たちは、2年間に渡り「新型コロナ」の影響を受け、最近ではオミクロン株(BA.5)が猛威をふるう中、なかなか思うような練習ができなかったと思います。創意工夫し素晴らしい成績を上げてくれたこと大変うれしく思います。
激励会には、中体連会長や各校の校長、顧問の先生も同席され、普段の様子や選手たちのことを紹介していただきました。校長や顧問からは「部活動だけではなく生徒会長を務めるなど文武両道である。地域の方からも愛されており、みんなが応援したいと思う選手である。」「阪神大会では学級閉鎖などでチーム編成に苦慮したが、チーム一丸となって何とかここまで来ることができた。伊丹の代表として自信を持って臨みたい」と述べられていました。また、選手からは抱負として、「入賞をめざす。課題である中間の走りをうまく克服し、強みであるラストスパートを活かす。」「ベストを尽くす。全国でいろんなことを学んできたい。」と語っていました。
参加者全員で記念撮影
全国大会には全国大会特有の雰囲気があり、その雰囲気を経験することは今後の生活の大きな力になると思います。緊張すると思いますが、平常心を失わずに自分の持っている力を出してほしいと思います。
最後に、私からは、大会に臨むに当たっての「心がまえ」やこれまで全国大会で活躍した選手たちに共通していたことなどを話しました。優勝するなどいい結果を残した選手たちに共通していたことは、1よく食べる、2よく寝る、3気負いがない、4集中力がある、5競技を楽しむ雰囲気があるなどです。
全国大会まであと1週間ほどですが、コロナも猛威をふるっており、体調管理には気をつけ、ベストな状態で出場してほしいと思います。どんな結果を出してくれるかとても楽しみです。頑張ってください。
8月9日(火曜日)「中学校生徒会リーダーズセミナー」
本日、産業振興センターにおいて、市内全8中学校の生徒会による「生徒会リーダーズセミナー」が開催されました。この取組の「目的」は、1つには、学校生活における様々な課題を主体的に考え、解決しようとする態度を培うこと、2つには、リーダーとしての自覚や資質を高めることです。
各校が自校の取組についてしっかりと発表していました
今年度は、『より良い学校生活が送れるように自分たちができること』といったテーマについて自ら考え、意見交換を行いました。
午前中は、昨年度のテーマであった『いじめ問題』について、自らが策定した『いじめ防止宣言』の周知の仕方や活用について紹介し合いました。また、各校における生徒会活動や自校の課題等について意見交換を行いました。
午後からは、南中学校の村上由香里さんの司会のもと、開会のあいさつを北中学校の向井咲絢さんが、趣旨説明を天王寺川中学校の井上翔太さんが述べるなど全て生徒の手で運営していました。
自分たちの学校のことをしっかりと考えて話し合っていました
最初に、各校において事前に調査した「アンケート」を基に、それぞれの学校で考えてきた『良い学校とは』といったテーマで発表し合いました。各学校からは、「コミュニケーションが豊富である」「メリハリや切り替えができる」「安全・安心な環境がある」「自ら考えて行動している」「イベントなどに全員が協力できる」「個性を尊重し合える」などの考えが述べられました。
次に、『他校の発表を聞いて、自校において取り入れようと思うこと』について、各校ごとに協議を行いました。協議の様子を見ていて感心したのですが、ノートに他者の意見を記録し、タブレットでみんなの意見をまとめるなど、実にうまく「手書き」と「端末」を使い分けていました。協議においては「お互いのことを知る機会を増やすために松崎中で行っているお互いの良いところを見つけ合う取組をやってみよう。」「南中や松崎中の取組みたいにシールなどを貼って、できたことを可視化しよう。」などの意見が出ていました。
「手書き」でメモを取り、「端末」でまとめるということを自然と行っていて驚きました
その後、各校ごとに協議した「具体的な取組」について発表しました。最後に、廣重学校教育部長が講評を述べ、松崎中学校の松本周士さんから「今日のことを全校生に伝え、全校生でより良い学校をめざしていきましょう。」と閉会のあいさつが述べられ閉会しました。
丸1日「より良い学校とは」といったテーマについて、自ら考え、他者と意見交換しましたが、今、求められている「主体的・対話的で深い学び」そのものでした。
本日の取組を参観して印象に残ったことは、1つには、与えられた課題について、自ら考える力が着実に培われている、2つには、自分の意見を他者に分かりやすく説明する力がついている、3つには、タブレットを学びの道具として有効に使う力がついていることなどです。
限られた時間の中でしっかりまとめて発表していました
このイベントは、これからの時代において必要不可欠な「答えのない問題に遭遇した時に、みんなで力を合わせて納得解を出していく」といった資質を培うものであり、生徒たちの能力の高さ、頭の柔らかさを改めて確認することができました。
7月29日(金曜日)「令和4年度全国学力・学習状況調査結果」
7月29日、新聞等における「令和4年度全国学力学習状況調査結果」の公表がオープンとなりましたので、本市の『令和4年度全国学力・学習状況調査』結果について、主なものをお知らせします。
「平均正答率」は、小中学校とも、全教科(国語、算数・数学、理科)、全国平均を上回っていました。小6国語が67%で全国平均を1ポイント上回り、小6算数は66%で全国平均を3ポイント上回り、小6理科は65%で全国平均を2ポイント上回っていました。中学校においては、中3国語が70%で全国平均を1ポイント上回り、中3数学は53%で全国平均を2ポイント上回り、小6理科は50%で全国平均を1ポイント上回っていました。
「無解答率」、いわゆる記述問題における白紙解答は、小中学校とも全国平均を大きく下回っていました。無解答率は、低ければ低いほどいいのですが、この結果からも、児童生徒は一生懸命書くことに取り組んだことが分かります。
「学力低位層」即ち、平均正答率が20%以下の児童生徒の割合についても、全国平均を大きく下回っていました。「誰一人取り残さない」ことを目標に、少人数指導や個別指導などを行ってきたことが結果として現れうれしい限りです。
この他にも、『学習状況調査』における主なものを挙げますと、「自尊感情に関する項目(自分にはよいところがありますか)」では、小学校においては、昨年度74.4%から本年度は76.7%と2.3ポイント上昇、中学校では、78.0%から78.8%と0.8ポイント上昇していました。
また、「ICTの活用に関する項目(授業でタブレットなどの機器を週3回以上使用しましたか)」では、小学校は78.1%と全国平均の58.2%を19.9ポイント上回り、中学校は84.7%と全国平均の50.9%を33.8ポイント上回っておりました。自宅に持ち帰ることも含め、一生懸命、「タブレット端末」等の活用に取り組んだ成果です。
また、「粘り強さに関する項目(全ての書く問題で最後まで解答を書こうと努力した)」では、小学校は82.7%と全国平均の78.0%を4.7ポイント上回り、中学校は83.3%と全国平均の77.3%を6.0ポイント上回っておりました。
しかし、「家庭学習に関する項目(家で自分で計画を立てて勉強している)」では、小学校は68.7%と全国平均の71.1%を2.4ポイント下回り、中学校は52.2%と全国平均の58.5%を6.3ポイント下回っていました。本市の子どもたちの「学力」は着実に向上していますが、今後は、主体性が何より必要な資質となりますので、「計画的な家庭学習」などの課題に取り組まなければならないと思います。 詳細な分析結果や具体的な改善策については、後日お知らせします。
令和4年度全国学力・学習状況調査結果(PDFファイル:1.1MB)
7月27日(水曜日)「臨時校長会」
最初に私から所感や学校の取組などについて話をしました
文科省から「令和4年度全国学力・学習状況調査」の結果が先日返ってきましたので、本日、「臨時校長会」を開催し、今後の対応等について協議しました。
最初に私から、令和4年度全国学力・学習状況調査結果についての「所感」や、「成果を上げた学校の取組」、「校長のリーダーシップ」などについて話をしました。
担当指導主事から報告しています
成果を上げた学校では、1.小学校の低学年から「考える習慣」や「家庭学習の習慣」をつけています。2.学年を終えるごとに必要な学力が定着しているかをチェックし、課題の改善に取り組んでいます。3.小学校においても教科担任制を実施し、専門性の高い授業を実施していました。
続いて、担当指導主事から、平均正答率や無解答率、学力低位層の状況などについて報告しました。
中学校ブロックごとにグループ協議を行い、活発な議論となりました
その後、中学校ブロックごとに分かれ、「中学校ブロックに共通する課題」や「取組」について協議しました。グループ協議においては、「夏季休業中に、こども園や幼・小・中の合同研修会を実施し、家庭学習の充実に取り組む」といった意見や「読書活動を推進し、言語能力や語彙力を向上させる」、「ICTを活用し、自分で学ぶ力の向上を図る」、「1時間の授業や単元におけるふりかえりを確実に実施する」などの意見が出ていました。とても有意義な議論ができたと思います。
今後は、学習状況などを分析し、市民の皆さんには、ホームページや「教育トーク」、「PTA懇談会等」においてお知らせします。
7月15日(金曜日)「学校園訪問 神津こども園」
今日は午前中、「神津こども園」を訪問しました。「神津こども園」は、本市において最初に設立された「こども園」で、現在168名の児童が在籍しています。
園に着くとまず、酒井園長の案内で5歳児の保育を参観しました。16人の園児が、『しりとり歌あそび』に取り組んでいたのですが、感心したことは、「かめ→めだま→まいたけ→まんと→とまと→とり→りす」と子どもたちは口々に思いついたことを発言するのですが、担任は、その都度、タブレットを使い、瞬時に、亀や鳥やリスの映像を子どもに見せているのです。タブレットを活用することで子どもたちが「ことば」の意味を瞬時に理解していくことに役立っており、今の時代の保育には不可欠なツールだと思いました。
子どもたちが言った名前が次々とタブレットに表示されていました
自由遊びでは、しりとりで出た名前にそれぞれが絵を描いていました
大量の粘土でみんなが作品作りに没頭していました
続いて、アトリエにおける3.4.5歳児の土粘土を使った活動を参観したのですが、教室全体に土粘土を広げ、体全体を使って土粘土の感触を味わい、上を跳びまわったり、恐竜を製作したり、ダイナミックに遊んでいました。園長は、子どもたちの表現力・創造力を掻き立てるために試行錯誤しながらこの「アトリエ」を作ったということですが、子どもたちにとって素晴らしい学びの場となっていると思いました。
その後、0歳児や1歳児の保育や園庭での水遊びなどを参観し、1歳児の保護者と担任の懇談会の様子を見せていただきました。保護者からは、保育を参観した感想として「遊び道具の多さにびっくりしました。子どもたちはさまざまな遊びをしているのですね」などの感想が述べられていました。
制作遊びでは、たくさんの素材から思い思いの作品作りに取り組んでいました
最後に、酒井園長から園の経営についてお話を伺いました。「開園から10年、開園当初は課題もたくさんあったが、保護者の理解が進み、今はすごく落ち着いている。6月11日に開催した『運動会(おおきくなったDay)』も時期が変わる等大変だったが、保護者が非常に協力的だった」と言われた言葉に、『学びのプロセスを大事にする』といった酒井園長の経営理念が保護者にしっかりと浸透してきていることが分かりました。
また、「神津こども園はホームページでこまめに情報発信している」と情報担当から伺っていたのですが、園長は「安心して預けてもらうためには、園の様子を分かりやすく提供する」ことを経営方針としておられ、毎日、職員が入れ代わり立ち代わり更新していることや、その内容のすばらしさがよく分かりました。また、園長は、「学級だよりの発信」などをツールに保育者といろいろと話をすることで保育実践の向上を図っておられるということです。
最後に保育者が「保育のあり方」を何から学ぶのかといったら、「園のホームページから日頃の実践を客観的に見ることができ、園児の学びを読み取ることができると答えている」といった言葉が印象に残りました。とても学びの多い訪問となりました。
7月13日(水曜日)「令和4年度第1回いじめ防止等対策審議会」
本日は午前中、「令和4年度第1回いじめ防止等対策審議会」を開催しました。
最初に私から、主催者を代表して、最近、再び「新型コロナ感染者」が急増していることや、「いじめの認知件数」の経年比較、その要因などについて話しました。
伊丹市の現状を交えながらご挨拶いたしました
その後、本年度の会長・副会長を選出し、引き続き、会長には、関西外国語大学教授の新井肇氏が、副会長には、笹原中学校長の菰口太志氏が就任されました。
新井会長は、会長就任あいさつの中で「今、国のいじめ防止対策の座長をしており、現在重大事態を引き起こさないためにどうしたらよいかを審議している。今後は、いじめをしない子を育てるために家庭においてどのようなことができるのかを考えたい」と挨拶されました。
その後、事務局から、「本市におけるいじめの現状等について」報告し、その報告に対し、各委員からは、「SNSによる被害はどのような状況になっているのか」「小学校低学年の認知件数が増えていることから、態様を学年別に分析する必要があるのではないのか」などの意見を頂きました。
また、協議事項においては、「いじめ防止フォーラム」のテーマについて、「『いじめの定義』を大切にしつつ、『多様性の理解』の観点も取り入れて考えてもいいのではないか」「SNSに絡むいじめをテーマに取り上げてはどうか」などの意見が出ていました。「いじめアンケート」については、「アンケート項目の順番を入れ替えることはできないのか」「最初の『いじめられたことがある・ない』からはじまるのはどうか、削除してもいいのでないか」などさまざまな建設的な意見が出ていました。この審議会では、毎回活発な意見が交わされるのですが、この委員の真剣な姿勢が、年々本市の「いじめ対応」を充実したものにしているのだと思います。
新井会長からは国の動向などを伺うことができました
いじめについて、それぞれの委員から活発にご意見をいただきました
7月11日(月曜日)「第2回教頭会」
これからの伊丹の教育を担っていただく、教頭先生方に私の考えをお伝えしました
本日は午後から「第2回教頭会」を開催しました。本日の教頭会は、本市においても、この1週間で「新型コロナ感染者」が急増し、臨時休校や学年閉鎖、学級閉鎖を余儀なくされる学校も出てきていることから、プログラムを変更し、私からの「いじめ対応」にかかる講話に絞り、大阪総合保育大学教授瀧川光治氏のビデオ収録による研修『小・中の教室環境・校庭環境に活かす・つながる保育施設の保育環境』は、後日各校での視聴による実施としました。
私からは、新型コロナ感染者の急増に伴う「留意事項(手洗い・マスク・換気など)」や、市の「管理職選考における結果分析」、また「ICTの有効活用」や、教員免許更新制度廃止に伴う「教員研修の充実」、コロナ禍で急増した「不登校やいじめへの対応」、その他にも「運動部活動の休日の地域移行」、「小学校高学年の教科担任制の実施」など、さまざまな教育課題への対応について話しました。
いじめへの対応について、どの先生方も真剣に考えていました
その後、昨年度、複数校において「いじめの重大事態(長期の欠席を余儀なくされるケース)」が発生したことから、『いじめの失敗事例から学ぶ初期対応の方策』といったテーマで、ワークを交えながら、具体的な対応や、いじめ対応のポイントなどを話しました。
個人ワークにおいては、15分程度、リアルケースにおける「学級担任」「教頭」「校長」としてそれぞれの立場で、どのように対応すべきか考えていただきました。教頭先生方は、頭を抱えたり額に汗したりし集中して取り組んでおられました。このような取組が、今後のいじめ対応に必ず生きるものと思います。
7月10日(日曜日)「伊丹市軟式野球連盟第39回教育長杯大会閉会式」
決勝戦は白熱した試合展開でした
本日、昆陽里小学校において「第39回教育長杯争奪軟式少年野球大会」のAクラスの決勝戦と閉会式が行われました。
この大会は5月29日に開会し、本日まで1か月少しかけて、13チームがAクラス(6年生主体)からDクラス(3年生以下)による熱戦が繰り広げられました。本日のAクラスの決勝戦は、緑ヶ丘ファイターズと有岡ブレーブスの戦いとなったのですが、両投手ともコントロールがよく、手に汗を握る戦いとなり、4対1で緑ヶ丘ファイターズが優勝の栄冠を手にしました。各クラスの優勝チーム及び準優勝チームは以下の通りです。それぞれのクラスにおいて、優勝・準優勝されたチームの皆さんおめでとうございます。
閉会式においては、それぞれのクラスの優勝チーム及び準優勝チームに表彰状および優勝盾を授与しました。選手たちの「きびきびした態度」や表彰状を受け取った時の「ありがとうございます」といった礼儀正しい姿勢にとても感動しました。
その後、優勝・準優勝チームの全選手にメダルを授与したのですが、額に汗し、メダルを受け取る嬉しそうな表情がとても印象に残りました。
最後に、加藤軟式少年野球連盟会長、私、会場校の花光校長から挨拶を申し上げました。私からは、優勝チームの頑張りを称えるとともに、現在大リーグで活躍している大谷翔平選手が多くのファンから慕われたり、毎年安定した力を発揮したりできるのは、誰に対しても自ら挨拶をしたり、グランドのごみ拾いをしたりするなど人間性がすぐれているからだといったことを話しました。
今年は梅雨の時期が短く、猛暑の中での試合が多く熱中症の懸念があったり、新型コロナの感染拡大の心配があったりしたのですが、関係各位のきめ細かい配慮で事故もなく無事に大会を終えることができましたこと、心から感謝申しあげます。選手たちにとってはいい思い出になったと思います。
| 優勝チーム | 準優勝チーム |
Aクラス | 緑ヶ丘ファイターズ | 有岡ブレーブス |
Bクラス | 鴻池フレンズ | 有岡ブレーブス |
Cクラス | 緑ヶ丘ファイターズ | 昆陽里・花里連合 |
Dクラス | 緑ヶ丘ファイターズ | 昆陽里・花里連合 |
優勝チームに表彰とトロフィーを手渡しました
準優勝チームにはメダルを手渡しました
7月8日(金曜日)「笹原中学校 菰口校長来庁懇談」
今日は午前中、笹原中学校を訪問し、授業を参観する予定でしたが、「新型コロナ」の影響により授業参観が叶いませんでしたので、急遽、菰口校長に来庁いただき、学校経営について話を伺いました。
菰口校長は、全58ページにも及ぶ資料に基づき、1つめは、笹原中学校の現状及び今後取り組むべき課題について、2つめは、学力の向上について、3つめには不登校対策について話をされました。
詳しい資料を作っていただき、丁寧な説明をしてくださいました
1つめの「テーマ」については「校内研究」のことを詳しく話されました。現在、「主体的・対話的で深い学びを促すプロジェクト型学習(目的、場面、状況を明らかにしていく学習)の創造」について、授業改善に取り組んでいること。具体的な手段としては、「笹スタ5」に取り組んでいること、即ち、日々の授業を行うための5つの笹中版学習スタンダードである「1.めあてを示す」⇒「2.自分で考え表現する時間を確保する」⇒「3.目標の達成度を確認する」⇒「4.学習内容をまとめる」⇒「5.授業のふりかえりをする」といった5つの工程の充実に取り組んでいることを説明されました。特に「4.学習のまとめ」において、本時で何を学んだかを分かるように整理するといったことや、「5.ふりかえり」においては、「分かったことと、できたこと、考えたこと」などを自分の言葉で書くといったもので、実際に数学科の授業における「サクセスシート」を見せてもらいましたが、4と5ともしっかりと記述されていました。実にすばらしい取組だと思いました。
「学力の向上」については、毎週水曜日の総合の時間に「笹トレ」(30分×25回)を実施しており、教える側に焦点を当て、「笹中の文化」としていきたいと言っておられました。その他には、数学で習熟度別授業とTT指導をハイブリッドで行っていること、1,2年生は1月に「CRT」を実施していることなどの話を伺いました。このような取組により、学力の経年変化を見ますと、着実に成果が上がっていることが分かります。
「生徒指導」については、「不登校対策」について話を伺ったのですが、「不登校対策システム化の充実」を図っているということであり、不登校の経年変化からも着実に成果が出ていることが分かりました。現在、生徒がとても落ち着いているのは、このような実にきめ細かな学校経営が根底にあるからだと、本日の話を聞いてよくわかりました。
7月6日(水曜日)「令和4年度第1回阪神7市1町教育委員会連合会総会並びに研修会」
総会に先立ち、現在の教育についてあいさつさせていただきました
本日は午前中、伊丹市立図書館本館「ことば蔵」および「市立伊丹ミュージアム」において、「令和4年度第1回阪神7市1町教育委員会連合会総会並びに研修会」を開催しました。
この会は、教育長と教育委員で組織する会で、令和3年度と今年度は、本市が幹事市であり、私が会長を務めています。
総会においては、最初に、令和4年度阪神7市1町会長である私から「あいさつ」として、世界中の人が今一番心を痛めているロシアによるウクライナ侵攻について、平和な世界をつくるための「教育の役割」などをお話ししました。
その後、「総会」においては、令和3年度の事業報告や会計決算報告、令和4年度の事業計画や歳入歳出予算等について協議を行いました。
伊丹で清酒が作られるようになった経緯などを映像を交えて説明していただきました
引き続き、会場を「ことば蔵」から今春リニューアルオープンした「市立伊丹ミュージアム」に移し視察を行いました。施設を視察する前に、金子文化振興課長から、「みやのまえ文化の郷再整備事業」について説明があり、その後、2つのグループに分かれ視察を行いました。私はAグループで視察したのですが、最初に、重要文化財建築である「旧岡田家住宅」では、築350年の日本最古の「酒蔵」としての梁のすごさや、震災後4年をかけて復興した話が印象に残りました。2つめの「歴史展示室」では、3,500年前の縄文土器の迫力や、国史跡伊丹廃寺の水煙(五重塔の先端を飾る金具)の大きさに圧倒されました。3つめの、日本三大俳諧コレクションである柿衞文庫では、芭蕉や一茶、蕪村などのコレクションの映像を使った紹介が心に残りました。最後に、奥山館長が「文化とは、人の心を耕し豊かにするものであり、これからも人と人、人とモノの交流が人の心を豊かにする」と結ばれた言葉が印象に残りました。伊丹ミュージアムの関係者のきめ細かい取組でとてもいい研修ができました。
伊丹市の歴史について丁寧な説明を受けました
俳諧俳句ひろばにて、伊丹の俳句への取組などを伺いました
7月4日(月曜日)「第2回校園長・所長会」
現在の学校が取り組まないといけないことなどをお伝えしました
本日は午後から「第2回校園長・所長会」を開催しました。最初に、私から、一人一台端末の活用をはじめ、デジタル教科書やデジタル教材など「ICTの有効活用」や、教員免許更新制度廃止に伴う「教員研修の充実」、コロナ禍で急増した「不登校やいじめへの対応」、その他「運動部活動の休日の地域移行」、「小学校高学年の教科担任制の実施」など、さまざまな教育課題への対応が求められているが、「子どもの幸せのために」を根底において、1つ1つ丁寧に対応していただきたいとお願いしました。
そして、昨年度、複数校において「いじめの重大事態」が発生したことから、『いじめの失敗事例から学ぶ初期対応の方策』をテーマに、ワークを交えながら、具体的な対応やいじめ対応のポイントなどを話しました。
引き続き、本市の教育委員で幼児教育の専門家である大阪総合保育大学教授の瀧川光治氏から『小・中の教室環境・校庭環境に活かす・つながる保育施設の保育環境』と題して講話を頂きました。
瀧川先生は、最初に「小学校以降の教育(教科書を通して学ぶ)」と、「乳幼児期の教育(環境そのものが教材であり、経験を通して学ぶ)」の違いを説明され、幼児期における具体的な「優れた環境」の例を数多く示されました。
そして、「保育環境が豊かな園とそうでない園の差がものすごく大きい」と言われたこと、「思考力は、環境があるから育つのである。幼児期に豊かな環境の中でさまざまな経験をした子どもが、小学校に上がっていくと思考力や探究心が大きく育つ」と言われたことが強く印象に残りました。
今、幼児教育と小学校教育をつなぐことが大きな課題となっていますが、小学校等においてやらなければならないことがよく理解できました。
環境の大切さを写真を交えて丁寧に説明してくださいました
子どもの思考力をはぐくむために、各学校園・保育所でも環境を意識した保育・教育を実践していただきたいです
7月2日(土曜日)「伊丹市中学校総合体育大会」
柔道会場の様子
7月2日(土曜日)と3日(日曜日)の両日に渡って、「令和4年度 伊丹市中学校総合体育大会」が実施されました。この時期は例年であれば、梅雨の真っ只中にあるのですが、今年は、カンカン照りの猛暑の中での大会となりました。
私は、大会第1日目、伊丹市中体連会長や保健体育課長らと一緒に、午前中は、柔道会場をスタートに、剣道、女子テニス、男女卓球会場を激励に回りました。午後からは、野球、サッカー、男子テニス会場などを訪問しました。
どの会場においても、日よけの設置や定期的な水分補給など熱中症対策をしっかりと講じるなど、安全面や健康面へきめ細かな配慮がなされていました。
剣道会場の様子
3年ぶりに会場を訪問したのですが、改めて、スポーツのすばらしさを確認することができました。1つは、選手たちの真摯な姿勢です。出会う生徒達が、自ら挨拶をする姿勢や、勝負における集中力、真剣なまなざし、力の限りを尽くして戦う姿など、スポーツならではのよさに触れることができました。もう1つは、指導者の姿勢です。礼儀正しい応対や、分かりやすい状況説明など歓迎の気持ちが伝わってきました。
この先、阪神、県、近畿、全国大会と続いていくのですが、今年は、どこまで駒を進めてくれるのか、とても楽しみです。
テニス会場の様子
炎天下の中、大会運営や審判に当たっていただきました関係者に心から感謝申しあげます。
今、部活動の休日の活動を地域に移行することが注目されていますが、教育的意義の極めて高い部活動を将来に渡って、持続可能な体制に整備するためのものであり、スポーツ庁は、令和5年から3年間を「改革集中期間」と位置づけ、3年で地域移行を図ろうとしています。
生徒の試合に臨む「真剣なまなざし」や「真摯な姿勢」を目の当たりにすると、今後も、持続可能な体制を維持していかなければならないことを強く感じました。受け皿となる地域スポーツ団体や指導者の確保、そのための財源の確保など課題は山積していますが、1つひとつ丁寧に対応してまいります。
野球会場の様子
サッカー会場の様子
7月1日(金曜日)「令和4年度第1回伊丹市子ども・子育て審議会」
議会であった質問なども紹介しながら挨拶をしました
本日は、午後から市議会棟第2委員会室において、「令和4年度第1回伊丹市子ども・子育て審議会」を開催しました。
この審議会は、国の「子ども・子育て支援法」に基づき、「子ども・子育て」に関する事項について調査・審議することを目的としており、今回は、令和2年度から令和6年度までを計画期間とする『第2期伊丹市子ども・子育て支援計画』の進捗状況及び、計画の中間見直しについて審議いたしました。
最初に、私から、現在の子どもたちや学校の様子、先日終了した「6月議会」の状況、具体的には、教育や子ども・子育てに関する質問が多く出されるなど市民の教育や子ども・子育てに対する関心が高いことなどを話しました。
続いて、事務局より「第2期伊丹市子ども・子育て支援事業計画」における令和3年度の進捗状況等の報告を行いました。多くの事業において、第2期支援計画と提供量との乖離があったのですが、大半は、コロナ禍による事業の中止や、縮小などによる下振れでありました。
伊丹の子どもたちの未来を考え、活発な議論がなされました
委員からは、『中間見直し』については、「量の見込みと提供量の乖離は、コロナ禍という特殊事情であり、今回は見直す必要がない。」「子ども家庭庁が創設され、予算を倍増すると国は言っているので大いに期待している。」などの意見が出ていました。また、『施策の展開の評価』については、「保育所等統合保育事業が充実となっているが、1園増加したことをもってそのように評価していいのか。」「支援を必要とする子どもは右肩上がりで増えており、現場は大変厳しい状況にある。人の確保が大きな課題である。」「こども家庭庁も創設されることだから行政からも、国に人的配置などを要望してもらいたい」等の意見が出ていました。