人類にあのねあのねと雪のこゑ(小田 龍聖)
風花のあのねあのねというように(野上 卓)
冬うららきみのあのねをきく窓辺(村瀬 ふみや)
冬菫あのねあのねと咲きならぶ(井上 鈴野)
あのねって浮かんだ柚子を沈めたり(友常 甘酢)
あのねから語る恋ばな冬うらら(近江菫花)
そうだった、夢のなかでは何回も転んでそれでも笑ってたんだ(芍薬)
夢かしら重さがあって無いような例えて言うと笹井宏之(井上火水)
積み上げて夢をようやく叶えれば小さき箱から出された心地(友常 甘酢)
モノクロの淋しき夢の住人が想定外のことを言う 好き(睦月くらげ)
「この本は高額過ぎる」深更に夢の世界の書肆巡る父(近江菫花)
鳥の目になりたいなんて夢もあり爆弾を抱え飛ぶのはごめん(知地 一代)