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5年2組の授業の様子
今日は午前中、「瑞穂小学校」を訪問しました。学校へ到着するやただちに、5年2組において、島谷隆志教諭による国語の授業を参観しました。単元は「短歌をつづり 物語の全体像をとらえよう『たずねびと』」でした。
この物語は、『戦争を知らない主人公が駅の構内に貼られた「さがしています」というポスター(原爆供養塔納骨名簿)の中に自分と同じ名前を見つけ、それがきっかけで兄と一緒に広島を訪れ、平和記念資料館で様々なものを目にしたり、原爆供養塔で出会ったおばあさんの話を聞いたりする』というものです。今日の授業は、描写の中から主人公の心情の変化を読みとり、自分の考えを構築し、表現する力を培うという流れでした。
グループごとの意見交換
授業を参観した感想ですが、授業に使う教材や教室内の掲示物、資料の準備など島谷教諭の授業にかける情熱を感じました。授業は「こども主体」であり、めあての共有⇒グループ学び⇒全体学び、最後に主人公の心情を記述させるというものでした。教科書を丁寧に使い、子どもたちに段落ごとに主人公の心情と根拠を考えさせ、グループごとに、意見交換を行っていました。どのグループもとても活発に意見交換をしており、普段からの積み重ねがあるからこのような授業ができるのだと思いました。また、「全体学び」における意見発表でも、発表者は自分の言葉で意見を述べるなど、表現力も培われていると思いました。特に「主人公の心情」を読み取ることを通して「人間性等の育成」にも力を入れているように感じました。
5年2組の教室には、何人かの先生方が参観に来られていたのですが、学年や学校のチームワークのよさがこのような活気のある授業を作り上げているのだと思いました。
授業を参観後、校長室において、島谷教諭に授業の感想を伝え、その後、村上校長と黒谷教頭から学校の経営方針、学力や体力の現状、研究推進の力点、教員の資質の向上に向けた取組、不登校児童への対応などを伺いました。村上校長の言葉に、教員を信頼し高く評価していることを感じました。元気をもらった学校訪問でした。
クラス全体の様子
学校長からの説明
選手宣誓(南中学校)
さわやかな秋空のもと、中学校体育大会が実施されました。今年は国連のグテーレス事務総長の「地球規模の沸騰時代に入った」という言葉に象徴されるように、例年にない酷暑が続き、練習期間は熱中症対策に大変気を使われたことと思います。
私は、南中学校、北中学校、笹原中学校、東中学校の4校を廣重学校教育部長や宗野保健体育課長と一緒に激励に回りました。訪問する学校・学校で管理職やPTA会長などの温かい出迎えを受け、学校と市教委の「つながり」を感じました。
4校を訪問する中で強く印象に残ったことは、1つは、「生徒の安全・安心」にとても気を配られていたことです。すべての学校において、生徒席にテントが設置されていました。2つめは、それぞれの学校の特色が色濃く出ていたことです。同じようなプログラムではなく、午前中だけ開催の学校もあれば、昼食を挟んで午後も実施される学校があったり、開会式を簡素化している学校がある一方、入場行進を行っている学校があったりするなど学校長の意向が強く反映されていると思いました。
全体行進(北中)
3つめは、生徒が主体となって体育大会を作り上げていることです。大会運営は言うまでもなく、やりたい競技を創作したり、自校の伝統的な演技に誇りをもって取り組んだりしていました。
開会式における生徒代表の「私たちはコロナにいろいろなことを奪われてきました。それでも変わらないものがありました。それは笑顔です。保護者や3学年揃って大会ができることに感謝の気持ちをもって、笑顔いっぱい競技や演技に全力で取り組みます。」と言われた挨拶に、生徒たちは全学年そろって、保護者の見守る中、行事を実施できることを強く待ち望んでいたことがよく分かりました。
本市の教育目標に「主体性」の育成を掲げていますが、本日の体育大会を参観し、学校や生徒の主体性が着実に構築されていることを感じ、とても充実した気持ちになりました。
十字綱引き(笹原中)
東中ソーラン(東中)
賞状授与の様子
本日は、午後からスワンホールにおいて「第58回伊丹市展」の表彰式が行われました。
今年の伊丹市展には、洋画・日本画の部門に50点、写真の部門に113点、書の部門に29点、デザイン・造形・工芸の部門に15点、計207点の出品がありました。
私は、表彰式の少し前に会場を訪れ、出品された洋画・日本画、写真、書、デザイン・造形・工芸の作品を鑑賞させていただきましたが、丹精込めて制作された作品に触れ、心が洗われました。どの作品も個性的で、作者の豊かで鋭い感性に触れることができました。
藤原市長のあいさつ
表彰式では、藤原市長から「芸術や文化は生活に潤いを与えるものである。本市の市民力は高く、文化芸術活動をとおして魅力ある街づくりに貢献されている皆さんに感謝します」とあいさつがありました。
その後、部門ごとに伊丹賞、市長賞、議長賞、教育長賞、美術協会賞の表彰が行われました。
最後に、審査員長の池本長蔵氏(伊丹美術協会)から「この表彰式の後、部門ごとに講評を行います。伊丹市展は登竜門であり、今回の受賞を励みに、今後個展を開催できるよう引き続き創作活動に励んでください」とあいさつされました。
これからのAI時代においては、「AIが持たない資質」、即ち、人間だけが持つ感性や美意識などがとても大切になってきます。これからも、創作活動を通してこのような資質を磨いていただきたいと思います。来年も更なる力作が出品されることを願っています。
教育長賞
市長賞
教育長の挨拶
本日午後から、桜台地区コミュニティ協議会主催による「第19回リバーサイドフェスタ」が開催されました。天気がよく大変暑い日でしたが、地域の小学生やボーイスカウト、PTA関係者、地域の人たち、学校・行政関係者など多くの人が参加されていました。開会行事の後、子どもたちは、川遊びや生物の専門家による野生教室、ストーン・ペインティングなどに興じていました。
この取り組みは20年近く続いているのですが、このような自然体験は、子どもたちの好奇心や探求心などを育てます。その成果は、着実に表れてきており、桜台小学校や天王寺川中学校では、礼儀正しく主体性を持った子どもたちが育ってきております。
川で生き物採集
また自己肯定感なども向上し、不登校も減っています。この他にも、桜台小学校では、毎年、ジュニアバンド部が県大会や関西大会で優秀な成績を収めたり、天王寺川中学校では、地域のイベントなどにおいて、ボランティア活動をしたりする生徒も出てきています。
学びは、何も教室だけが学びの場ではありません。他者と楽しく語り合いながら興味のあることにのめり込んでいけるような学びが真の学びです。
このようなイベントを実施するには、川の整備や周辺の草刈り、テントの設営など準備が大変だったと思います。子どもたちのために、毎年、このようなイベントを実施していただいている桜台地区コミュニティ協議会の皆さんに心から感謝します。
川遊びの様子
会場の様子
教育長の挨拶
本日午後から、伊丹アイフォニックホールにおいて「第33回鬼貫顕彰俳句表彰式」が開催されました。今回は4年ぶりに入場制限もなくなり、多くの親子が参加しておられ大ホールが満員になりました。
この俳句大会は33回の歴史を重ね、今では全国の児童生徒から応募があるなど全国的なイベントとなっており、今年度は12,000句を超える応募がありました。
表彰式においては、鬼貫賞など各賞の発表、受賞句の朗読、表彰状の授与が行われました。その後、審査委員長の坪内捻典氏(市立伊丹ミュージアム名誉館長)から受賞者一人ひとりにインタビューがありました。坪内捻典氏は、小学校低学年の部で鬼貫賞に輝いた寺井さんの作品「ぼくのひげアイスクリームのせいなのだ」に対し「どこがよかったと思う」。寺井さんは「『せいなのだ』といった表現がよかったと思う。」と述べていました。
会場の様子
引き続き、作品の審査にあたられた小中学校の先生から講評があり、「審査がとても難しかった。誰もが経験することや当たり前の風景も、光の当て方を変えれば魅力が浮かび上がる。するどい言葉、美しい言葉に感心した。」と述べておられました。
たった17文字で日本の美しい自然や、季節の移ろい、人間の心などを表現している子どもたちの豊かな感性に驚かされました。個性化がますます進むこれからの時代においては、美意識や感性がとても大切になってきます。俳句作りを通して、さらに美意識や感性を磨いてほしいと思います。
栄えある「鬼貫賞」に選ばれた作品は以下の通りです。
部 | 氏名(学校・学年) | 作品 |
小学校低学年の部(1~3年) | 寺井佑心(鴻池小学校2年) | ぼくのひげアイスクリームのせいなのだ |
小学校高学年の部(4~6年) | 西畑実乃里(摂陽小学校6年) | 今年こそ聞いたるセミの第一声 |
中学校の部 | 八十原笑花(北中学校3年) | 夏の朝友の寝癖を笑いあう |
高等学校の部 | 榎奏良(県立伊丹高校1年) | 蝸牛(かたつむり)母に秘密の五分間 |
生徒からの抱負
本日、「令和5年度全国中学校体育大会出場生徒激励会」を実施しました。今年度の全国中学校体育大会は、8月17日から四国ブロックで開催されるのですが、本市からは、西中学校2年の長谷沙紀さんが水泳競技で、松崎中学校3年の山田心太朗さんが相撲で、笹原中学校3年の高橋央太郎さんが硬式テニスで出場します。本日、高橋さんは強化合宿のため不参加でした。
全国大会に出場するには、阪神大会、県大会、近畿大会を勝ち抜いたり、また、標準記録を突破したりするなど、大変大きなハードルを超えなければなりません。選手たちは、素質があり、努力をしたことは言うまでもありませんが、指導者や練習環境に恵まれ、家庭の理解と協力がなければ全国大会に出場することはできません。
激励会には、中体連会長や各校の校長も同席され、普段の様子や選手たちのことを紹介していただきました。増田西中学校長からは「長谷さんは、授業や学校行事にも一生懸命取り組んでいる。全国大会には応援にいく。」と話しておられました。今井松崎中学校長からは「山田さんは、小2から相撲をはじめ、スポーツ一家に育った。学校の中では気は優しくて力持ち。体は大きいが動きが俊敏である。」と話されていました。
また、長谷選手は「練習はしんどいが、最後まであきらめずに頑張っています。自己ベストをめざし、表彰台をめざします。」と、山田選手は「全国大会は感謝の気持ちをもって優勝を目指します。将来は力士になって横綱をめざします。」と抱負を語っていました。
全国大会には全国大会特有の雰囲気があります。その雰囲気を経験することは今後の生活の大きな力になると思います。緊張すると思いますが、平常心を失わずに自分の持っている力を出してほしいと思います。
最後に、私から、大会に臨むに当たっての「心がまえ」やこれまで全国大会で活躍した選手たちに共通していたことなどを話しました。全国大会まであと1週間ほどですが、体調管理には気をつけ、ベストな状態で出場してほしいと思います。どんな結果を出してくれるかとても楽しみです。
教育長から激励
記念撮影
生徒による運営の様子
本日、産業振興センターにおいて、市内8中学校の生徒会による『生徒会リーダーズセミナー』が開催されました。この取組の「目的」は、学校生活における様々な課題を主体的に考え、解決しようとする態度を培うことです。
今年度は『学校生活の向上を図るために、目標・取組を振り返り、課題を解決する』といったテーマのもとに話し合いが行われました。リーダーズセミナーの運営は、総合司会は笹原中学校の八木さんが、開会のあいさつを東中学校の上原さんが、セミナー説明は西中学校の宮原さんが、閉会のあいさつは南中学校の多々見さんが担当するなど、全て生徒たちの手で運営されていました。
最初に、各校から「自校の課題や生徒会活動の取組と成果」について発表があり、その後、ワールドカフェ方式でグループ協議を行いました。
休憩後には各校で『他校の発表を聞いて、自校において取り入れようと思うこと』について協議しました。様子を見ていて感心したことは、協議の中で実にうまくタブレット端末を使っていたことです。ノートの手書きメモと、タブレットに保存している資料を組み合わせて、他者の意見の記録やまとめができていました。
発表の様子
最後に、各校で協議した事項(自校の課題と改善策)について発表がありました。課題としては、「専門委員会の時間が長い」「他学年とのかかわりが少ない」「朝のあいさつが消極的である」などが示され、改善策としては、「四者会議の実施」や「目安箱の設置」「グリーティングフラワーの実施」など意見交換を通して得た他校の取組を取り入れることなどが発表されました。
最後に、廣重学校教育部長から「今日はみなさんからパワーをもらいました。大人になっても様々な課題に遭遇します。そのような時、一人で抱え込むのではなく、今日のみなさんのように他者と話し合うことが解決につながると思います。」と講評がありました。
本日のセミナーを参観して、自分の意見を他者に分かりやすく説明する力及びコミュニケーション力が培われていると思いました。
改めて、生徒たちの持つ潜在能力の高さを確認することができました。このような取組を各校においてもぜひ実施していただきたいと思います。
協議の様子
全体の様子
教育長による内容報告
7月の末に文部科学省から「令和5年度全国学力・学習状況調査」の結果が届きました。「平均正答率」は、小中学校とも全教科(国語、算数・数学、英語)全国平均を大きく上回っていました。「無解答率(白紙解答)」においても小中学校とも全国平均を大きく下回っていました。また、「学力低位層(平均正答率が20%以下の者)」の割合も全国平均を大きく下回っていました。「誰一人取り残さない」ことを目標に、少人数指導や個別指導などを行ってきたことが結果として現れうれしい限りです。しかし、学校ごとに見ていくと様々な課題が見られます。各学校において、夏休み期間中に自校の状況を全教職員で共有し、課題等に対する具体的な対策を講じていただくために本日「臨時校長会」を開催しました。
最初に私から、「令和5年度全国学力・学習状況調査結果」及び「令和5年度全国体力調査結果(各校からの聞き取り)」を報告しました。また、学力の大きく向上した学校の取り組みなどを紹介しました。成果を上げた学校では、1小学校の低学年から「考える習慣」や「家庭学習の習慣」を身につけることに取り組んでいます。2学年を終えるごとに必要な学力が定着しているかをチェックし、課題の改善に取り組んでいます。3自己肯定感の向上をめざし、授業だけでなく学級活動や日々の活動において、子どもたち自身に考えさせることを大切にしています。4放課後学習や習熟度別学習を実施するなど個に応じた指導を行っています。5幼小中の連携を大切にしておられました。
その後、「個人ワーク」と中学校ブロックごとに「グループワーク」を行いました。グループワークにおいては、「ブロックとして、いい結果が出たが、横とつながることや自己肯定感に課題がある。そのためには、横のつながりを持ち、人のために役立つことの喜びを感じることができるような取り組みが必要である。そのようなことができれば、もっと伸びるし、真の子どもの幸せにつながる」「中学校ブロックで校長会や研修会、授業見学などを行いたい」「幼小中連携を深め、教育課程や授業の系統性について考えていく必要がある」などの意見が出ていました。
詳細な学力や体力の結果については、ホームページや「教育トーク」、「PTA懇談会」等を通じてお知らせします。
個人ワーク
グループワーク
本日から8月25日(土日祝日及び8月13日から15日を除く)まで、市内17小学校の「児童くらぶ」で昼食の提供を行います。昨年度、試行的に5日間(8月22日~26日)実施し、児童や保護者のアンケートをとった結果、87%が継続利用を希望していたことなどから本格的に実施することにしました。また、子どもたちの食べる量や食べ残しを考慮して、大(420円)と小(380円)の2種類を提供することにしました。
本日は、初日でしたので、子どもたちの表情を見たくて稲野児童くらぶへ行き、私も一緒に食べさせていただきました。
稲野児童くらぶには、現在212名が在籍し本日は149名が登校していました。少し早く着いたので、子どもたちの生活の様子を参観したのですが、子どもたちは4つの部屋に分かれ、読書や工作、宿題、折り紙、けん玉などに取り組んでいました。驚いたのは高学年を中心に実に多くの子がタブレットを使ってAIドリルやプログラミングのアプリなどをしていたことです。
弁当小(左) 弁当大(右)
昼食は、12時ごろから始まったのですが、7割ほどの子が業者の弁当を利用していました。子どもたちは、楽しそうな表情で、ほとんどの子が完食していました。今日の献立は、牛肉の甘辛煮、カップグラタン、オクラの和え物、金時豆、ごはんでした。
子どもたちに給食の感想を聞いてみたのですが、「おいしかった。お肉がおいしかった。ごはんも(俵型に分けてあり)食べやすかった。オクラは晩御飯でよく食べる。」などと言っていました。指導員も「とても配膳がしやすかった。子どもが喜んで食べている姿を見られてうれしい。」と言っておられました。私もこども未来部長や室長と一緒に「大」の弁当を食べたのですが、量も適量だしとても美味しいと思いました。
この取組は、児童の健全育成と保護者の負担軽減が目的なのですが、何より子どもたちが「おいしい」と喜んで食べることを願っています。
本日の午前中「令和5年度第1回いじめ防止等対策審議会」を開催しました。開会にあたって、最初に委嘱状(今後3年間)を交付し、私から主催者を代表して「この審議会は本市のいじめ防止における中核的な組織であること、10年が経過するなかで毎年いじめ防止フォーラムの開催や、いじめ防止基本方針の見直しなどを行うなどし、市民や子どもなどのいじめに対する認識が高まっていること」などをお話ししました。引き続き、会長・副会長を選出し、新井肇氏(関西外国語大学教授)が会長に、菰口太志氏(笹原中学校長)が副会長に選任されました。
新井会長からは、「いじめ認知は進んでいるが、学校現場では、いじめの定義が周知できていないところがある。伊丹市の子どもの人権意識を高め、いじめの減少に努めていきたい」と挨拶がありました。
次に、報告事項として、事務局から「いじめの現状」について、「いじめの認知件数は小中学校とも過去最多であった令和3年度から減少している」「いじめの態様については、小中学校とも冷やかしやからかい、悪口や脅し文句嫌なことを言われるが半数以上を占める」』といった報告がありました。委員からは、「いじめアンケートをとる際に、いじめの定義をどのように確認しているのか」「中学校でSNSが絡む態様が大きく増加しているが要因は何か」などの質問が出ていました。
続いて、協議事項として「伊丹市いじめ防止等のための基本方針の改訂」について協議しました。事務局から、生徒指導提要の12年ぶりの改訂を受けて、本方針についても、子どもを含め様々な立場のみなさんからの意見を反映させた形での改訂を目指している旨の説明がありました。委員からは、「これまでの改訂に子どもの声は反映されていないのか」「今の方針のどこを中心に改訂すべきなのか、事務局から示してほしい」「この方針をどれだけの市民が読んでいるのか」「子どものいじめへの認識は進んでいるが、保護者の認識の向上が必要ではないか、家庭教育も盛り込んでいただきたい」などさまざまな感想や意見が出されました。
最後に、事務局から、改訂した「いじめアンケート」の説明と12月16日に開催する「伊丹市いじめ防止フォーラム」の報告がありました。多くの貴重なご意見ありがとうございました。
本日は午後から「第2回教頭・副園長・副所長会」を開催しました。本日の研修は、1週間前に実施した校園長・所長会と同じ内容で、関西外国語大学教授 新井肇氏による『生徒指導提要改訂を踏まえたこれからの時代の生徒指導』の講演記録をビデオ視聴しました。
最初に私から、校園長・所長会において話したことに加え、夏休みを迎えるにあたって懸念される『夏休みの家庭学習における生成AIの利用』について、文部科学省のガイドライン(7月4日公表)に沿って「生成AIとは、どのようなものか」「使用に当たってはどのようなことに留意する必要があるのか」等について話をしました。
留意点としては、1つには生成AIによる生成物(読書感想文やレポート、作品)をそのまま自分の生成物としないこと、2つには情報が正しいか確認すること、3つには個人情報の流出、著作権侵害や人権侵害のリスクに留意することなどをお話しました。
研修においては、ビデオ視聴の後、隣の人とペアでの意見交流を実施しました。それぞれのペアからは「校長の指導のもと、チーム学校として様々な場面で子どもへの支援を充実したい」「子どもにとっても教職員にとっても心理的安全性のある学校にしていきたい」「発達支持的生徒指導の視点をもとに日々の取り組みを点検したい」などの意見が述べられていました。
今後の生徒指導は、今回改訂された「生徒指導提要」に基づき、子どもの権利条約の趣旨を踏まえるとともに、「させる指導から支える指導」へシフトしてまいりたいと考えています。
今日は午前中、南中学校を訪問しました。学校は整然と整備され、出会う生徒が元気に挨拶をするなど学校全体に活気を感じました。
まず2校時、3年3組において柳原 百教諭の国語の授業(単元:観察・分析して論じよう)と2年4組において松浦 信教諭の数学の授業(単元:連立方程式の利用)を参観しました。授業はタブレットや電子黒板を自然に使い、めあての提示、個人ワーク、グループワーク、発表といった構成で生徒主体の授業が展開されていました。
国語の授業も数学の授業も、子どもたちが生き生きしており、実に明るく感じました。話し合う場面では活発に議論し、教師が説明したり生徒が発表したりする場面では集中して聞くなど、授業にメリハリがありました。両教師とも言葉使いが丁寧で分かりやすく、生徒との信頼関係が構築されていることがよく分かりました。
授業参観の後、校長室において柳原教諭と松浦教諭に授業を見た感想を伝え、その後、關校長と甲斐教頭から学校経営について話を伺いました。教育目標『未来を元気に』を設定するにあたって、生徒の現状を深く分析し、できるだけ簡潔で分かりやすいものにするために何か月もかけたということです。その教育目標を実現するために、1つ目はコロナ前の教育活動に戻さないよう教育活動の充実と推進を図ること、2つ目は教職員のスキルアップと学校組織力の向上を図ること、3つには保護者や地域、関係者との連携のもとに心豊かな生徒を育てることに全力を注ぐということです。
南中生は、「自己肯定感」が高いとのことですが、その背景に、生徒に現状を直視させ、目標を持たせ、様々な場面で常に考える習慣を大事にしていることがあることが分かりました。理念だけでなく、理念の実現に向けて具体的な実践が行われているから結果が出ているのです。
話を伺って印象に残ったことは、校長から「生徒会活動において校則の見直しなどに取り組んでいるが、社会の変化に応じて靴下のワンポイントや靴の色について議論したとき、生徒から『なぜ、見直さなければならないのか』といった発言が出てびっくりした。社会の動きに流されない南中生としての誇りを持っていることが分かり、子どもの持つ力のすごさを感じた」というエピソードを紹介されたことです。
生徒の生き生きとした元気な様子や教師の意欲的な姿勢などから、關校長や甲斐教頭の信念を持った学校経営が実現しているのだと思いました。
本日、午後からスワンホールにおいて「令和5年度伊丹市学校保健研修会」が開催されました。この研修会は、1955年に発足した学校保健会の主催で開催されている歴史のある研修会です。
本日は、最初に、学校保健会会長の林伸樹 氏から挨拶があり、引き続き、私から挨拶を申し上げました。
私からは、多くの保護者が参加しておられましたので、コロナの影響で体力が低下していること、また、夏休みの子どもたちの居場所として夏休み期間中緑ヶ丘プールやスポーツセンタープールなど4つの施設を開放すること、1人5枚の利用券を有効に活用してもらいたいといったことなどをお話しました。
本日の研修会は、伊丹アスリートクラブ理事の池田智嘉氏と春名亮輔氏を講師に『よい姿勢は人生を制する』といったテーマで、スポーツトレーナーの立場からご講話をいただきました。
お二人の講演は、長年に渡りスポーツを通して健康づくりに取り組んできた経験に基づくものであり、参加者のワーク(実際に体験してもらう)を取り入れるなど様々な視点から「よい姿勢」が体に与える影響についてお話しいただきました。
今日の午前中、おぎの幼稚園を訪問しました。おぎの幼稚園は、『元気でよく遊ぶ、心あたたかい子どもの育成』を教育目標に、現在3歳から5歳児まで 74名の児童が学んでいます。
池田園長の案内のもと、3歳児から5歳児まで全ての年齢の保育を参観しました。子どもたちは、恵まれた自然環境の中で、年齢の枠を超えて、屋外では、シャボン玉つくり、木製遊具を使った遊び、水鉄砲、泥んこ遊び、室内では、昆虫の世話、忍者屋敷、パンケーキやおにぎりつくりなど、自分のやりたいことに取り組んでいました。園庭や保育室には、子どもたちが関心を持ちそうな自然の素材がふんだんに用意されており、環境構成に気を配っていることがよく分かりました。
その後、池田園長から、保育方針や研究テーマ、人材育成等について話を伺いました。「子どもたちが元気いっぱい遊び、園児や教師が互いに育ちあう幼稚園をめざします。豊かな感性を持ち、思いやりのあるやさしい子を育てたいと思います。」と言われたことが印象に残りました。
人材育成については、一人ひとりの教師が持っている得意分野を生かした保育を推進することや、職員同士の連携協力による「チーム保育」に力を入れているということです。
最後に課題を伺ったのですが、支援を要する子どもが多く、一人ひとりに応じた支援のあり方の研究と、一人でも多く人が欲しいということでした。
本日は午後から「第2回校園長・所長会」を開催しました。最初に、私から、1学期間緊張感をもって学校園の経営に当たっていただいたこと、夏休みに入るにあたって留意しなければならないこと、また、最近心に残ったこととして、将棋界において史上最年少の名人が誕生したことなどを話しました。藤井聡太名人の強さの要因である「徹底的に考える姿勢」や、幼少期において「1つのことに没頭する姿勢」などは、子どもの育成に携わる管理職にとって学ぶべきものが多くあることなどを話しました。
研修会では、関西外国語大学教授の新井肇氏を講師に「生徒指導提要」の改訂の趣旨などについてご講話をいただきました。新井氏は、生徒指導や問題行動、いじめ研究の第一人者であり、『生徒指導提要』の改訂に中心的に関わられ、改訂の背景にあること、生徒指導の進め方などを伺うことができ、その1つ1つが心に落ちました。
2時間30分に及ぶ講話の中で印象に残ったことは、「没頭できるものを見つけることが勉強する最大の目的だ」、「させる生徒指導から支える生徒指導への転換が必要だ。言葉の向こうにあるものへの理解が大切だ」、「現在の学校は解決困難な課題が山積しているが、正解のない問いを問い続けることと、仲間と一緒に考える教職員集団(OJLオンザジョブラーニング)を築くことが大切だ」と言われたことなどです。
「生徒指導提要の改訂」が研修テーマでしたが、生徒指導に限らず、教師としての「あるべき姿」など、根本的な姿勢を学ぶことができました。
本市は、今年度、「こどもまんなか社会」の実現をめざし、「子どもの最善の利益を視野に入れた教育の推進」を重点目標に掲げており、子どもファーストの姿勢で教育を推進してまいります。
本日は午前中、「令和5年度第1回市立伊丹高等学校特色化・活性化推進チーム会議」を開催しました。
最初に私から、「特色化・活性化推進チーム会議」を平成19年度に設置した目的やこれまでの経過について、また、最近の中学生の進学状況などを示しながら中学生は何を目的に進学先を選んでいるのか、これからも選ばれる学校となるためにはどのような改革が必要かなどについて話しました。
引き続いて、谷口校長からは、令和5年度の学校経営における重点目標や具体的な対策等について、古谷教頭からは、大学進路状況や各学年の学習状況について、辻主幹教諭からは、県立高等学校教育改革第三次実施計画に基づくコースの改編について、米谷事務長からは、次年度事業予算要求について報告がありました。
その後、自由に質疑や意見交換を行ったのですが、「国公立大学への進学も含め、生徒や保護者の満足のためには何が必要か」「GCコースの今後について」「来年度以降の宿泊行事(市高GCキャンプ)をより充実させるためのALTの派遣方法について」「コースの改編に伴う予算要求には、行政のバックアップが不可欠である」「探究活動においてチャットGPTをどう取り扱うのか」などの意見が出ていました。
「今年度から、これまでにも増して学力の伸長に力を入れます」という谷口校長の言葉が印象に残るとともに、市高参加者の活性化に向けた情熱を感じました。
7月1日(土曜)2日(日曜)の両日、「令和5年度伊丹市中学校総合体育大会」が開催されました。1日目は、あいにくの雨に見舞われたのですが、朝から中体連会長や保健体育課長と一緒に、7競技会場(柔道・剣道・女子バレー・卓球・バドミントン・サッカー・女子テニス)を激励訪問しました。最初に、訪問した柔道会場では、開会式が行われており、柔道競技部長の天王寺川中学校の前田校長から「3年生はこの大会が最後になる。悔いの残らないよう全力で戦ってください」と挨拶があり、優勝旗の返還、選手宣誓が行われ、その後団体戦が始まりました。
柔道
女子バレー
今回の大会がこれまでの大会と違うところは、柔道、卓球、バドミントンなど3種目において地域クラブチームが参加していることです。
試合会場を回り、印象に残ったことは、息を切らし力の限り戦う選手たちの真剣な姿勢と、試合運営に当たる管理職や顧問の礼儀正しい姿勢です。訪れる各会場でこのような姿に接し、大きな感動を得ました。競技レベルも高く、全国大会まで駒を進める競技も出てくるのではないかと思いました。
部活動は、競技力や体力を高めるだけでなく、忍耐力や責任感、思いやりなどの人間性を育てる極めて教育的効果のある活動です。この部活動が、生徒や教員の減少により、近い将来、存続が危ぶまれる状況にあります。このような意義のある活動を将来にわたり維持していくためには、地域クラブなど新たな枠組みを整えていく必要があります。サッカー会場で全国の役員を務める一人の顧問から話を伺ったのですが、地域クラブ移行に向けた明確なビジョンを持っておられ、感銘を受けました。
卓球
サッカー