過去の日記は以下のリンクからご覧ください。
教育長の説明
本日、教育長室において、初めての試みとして、生徒と教育長・教育委員が本市の教育の充実に向けて話し合う「教育トーク」を実施しました。
第1部では、私から、子どもたちが幸せになるために本市が最も力を入れている「学力、体力、不登校の現状と対策」についてお話しました。最初に、本市の教育推進における基本方針(現状の直視、縦と横の連携、教育情報の積極的な発信)について話した後、「学力」については、将来、自分らしく幸せに生きていくために必要なこととして、自己肯定感や主体性を高めること、朝食や睡眠時間などの基本的な生活習慣を確立することがいかに大切か、といったことについて、「体力」については、日常の運動習慣は、成人病の予防や、脳の機能を高めること、うつ病や認知症に発症リスクを抑えることなど大きな効用があることなどについて、「不登校への対応」については、現状(出現率が本市は全国平均を大きく下回っていること)と本市の不登校対策の考え方等について話しました。
子どもたちとの交流
第2部では、生徒全員から、普段、考えていることや改善してほしいことなどフリーに出してもらいました。生徒たちからは、「体育館の空調を整備してほしい」「図書館が狭いのでもう少し広げてほしい。古い本が多いので読みたい本や調べ学習に必要な本を増やしてほしい」「スポーツセンターの陸上競技場をオールウエザーにしてほしい」「昼食の残食が多いので、昼食時間を少し伸ばすとかタッパーで持ち帰ることなどはできないのか」「2階から3階への階段に手すりがないので手すりをつけてほしい」など様々な意見が出ました。
生徒は、礼儀正しく、自分の思っていることをしっかりと発言することができていました。教育委員からは、「こども基本法が成立し、子どもの施策を実施する場合は子どもの意見を聞くことが義務づけられたので遠慮せずにどんどん意見を言ってほしい」「今日出た意見の中で、君たちが学校で声を上げれば実現できるものもあるかもしれない。今日の経験を、自分たちから主体的に動くきっかけにしてほしい」といったアドバイスがありました。改めて、生徒の思考レベルの高さに驚かされました。とても有意義な教育トークになりました。
全体の様子
記念撮影
教育長のあいさつ
本日、伊丹市役所501会議室において、小・中学生、高校生、保護者、地域住民、学校の管理職、教諭、行政関係者など多くの方が参加される中、「第9回伊丹市いじめ防止フォーラム」が開催されました。
今回は、本市の「いじめ防止対策の基本的な方針」について、より実効性のあるものにするために、毎年、いじめ防止対策審議会で見直してきたものを、当事者である小・中学生、高校生から生の声を聞き参加者全員で考えました。
最初に、新井肇会長から、「学校のいじめ基本方針をほとんど知らないことは大きな課題である。今日は思いついたことを何でも出してほしい」と挨拶がありました。その後、事務局から「伊丹市いじめ防止基本方針」の概要を説明しました。
第一部では、最初に「なぜ、いじめはなくならないのか」、「いじめを防ぐために学校や先生にしてほしいこと」、「いじめを防ぐために自分たちができること」の3つのテーマについて、小学生・中学生・高校生のグループに分かれ協議しました。はじめは緊張している様子も見られましたが、話を進めるうちに自分の思いを積極的に発言していました。
協議の様子
第二部では、一部で話しあったことについて各グループから発表がありました。「なぜ、いじめはなくならないのか」については、「自分の考えでしか考えられていない、周りに合わせてしまう」などの意見が出ていました。「いじめを防ぐために学校や先生にしてほしいこと」については、「いじめに関する授業をするなどいじめについて考える機会をつくってほしい」「一人ひとりのよさを認めるなど先生の思考を変える、自信がつくような声掛けをしてほしい」などの意見が出ていました。「いじめを防ぐために自分たちができること」については、「先生や周りの大人に伝える。悩みなどの相談に乗る」などの意見が出ていました。
大人のグループからは、「成長段階によって意見が違い、子どもたちの成長を感じた。活発に意見交換する姿に感心した」などの感想が述べられました。
最後に、ファシリテーターの新井肇教授から、「今日のような話し合いの過程が、いじめ防止の意識の養成や啓発のために大切である」とコメントされ会を閉じましたが、とても有意義な会となりました。
子どもたちの発表
会場の様子
教育長の挨拶
冬とは思えない温かい日差しのもと、また、多くの保護者が見守る中、瑞ヶ池公園周回コースで小学生から高校一般の部まで男女合わせて54チーム、323人が参加し「第73回伊丹市民駅伝競走大会」が開催されました。
この大会は、半世紀以上の歴史を重ねる大会であり、これまでに中学校では県駅伝や近畿駅伝で優勝したり、一般高校の部では、全国高校駅伝や箱根駅伝、全国実業団駅伝などで活躍したりする選手を輩出してきました。
駅伝は、陸上競技の中でも唯一の団体競技であり、一本のタスキにチームの思いをつなぎ、各自が自らの責任を果たしながら、チーム一丸となって勝利を目指すものです。持久力はもちろんのこと冷静な判断力や強い精神力が求められます。開会式では、参加選手を代表して南中学校の久保田航陽さんが、「日ごろお世話になっているすべての人への感謝の気持ちを忘れず、日ごろの練習の成果を十分に発揮し正々堂々と戦います」と力強く選手宣誓を行いました。
その後、一般高校男子、小学男子・女子、中学男子、一般高校女子、中学女子の順に競技が行われました。
大会開催にあたっては、前日からの雨で走路に水たまりがある中、陸上競技協会の役員の皆さんには、早朝より水取りをするなど大変お世話になりました。
それぞれの部における優勝チームは、以下の通りです。多くの皆様に応援をいただきありがとうございました。
競技区分 | 優勝チーム |
小学校男子の部 | 伊丹南陸上クラブ男子A |
小学校女子の部 | 伊丹南陸上クラブ女子A |
中学校男子の部 | 伊丹南中A |
中学校女子の部 | 伊丹南中 |
一般高校男子の部 | 兵庫ハンモックAC |
一般高校女子の部 | 兵庫ハンモック☆スター |
スタート(小学男子・女子)
タスキつなぎ
教育長室にて
ここ何週間か、各中学校の2年生が、教育委員会事務局に「トライやる・ウィーク」に来ています。今週は、西中学校と天王寺川中学校の生徒が来ていました。
生徒たちは、パソコンを使って支出命令書を作成したり、いじめ防止啓発ポスターを作成したり、バルーンアートの作り方を学んだりしていました。最終日には、現在、12月議会が開催されていましたので本会議を傍聴しました。最後に、私から、トライやる・ウィークの意義や、教育委員会とはどのようなところか、これからの時代を生きていく上で必要な資質、日常生活で大切にしてほしいことなどを話しました。
トライやる・ウィーク事業は、勤労体験を通して、挨拶や正しい言葉遣いの大切さに気づいたり、仕事の厳しさを知る中で親への感謝の気持ちを育んだり、自分はどのようなことに向いているのかなど、自分自身を見つめることになるものです。
12月議会においても、トライやる・ウィーク事業について質問が出されました。議員からは、ITエンジニア・プログラマー、プロスポーツ選手、イラストレーターなどの子どもが将来就きたい職業が紹介され、様々な体験ができる企業等を開拓してほしいといった要望が出ていました。1週間の勤労体験を通して多くのことを学んだと思います。今後の人生に活かしてください。
教育長あいさつ
本日、伊丹ホールにおいて、全国各地から多くの保育関係者等の参加を得、『伊丹市幼児教育シンポジウム2023』が開催されました。今年度は、『子どもの主体性を育む教育・保育を目指して』をテーマに実践発表や講演を実施しました。
最初に、私から主催者を代表して、本市の幼児教育におけるこれまでの経緯や実態などについて話をしました。続いて、岡本幼児教育センター長から、幼児教育センターにおける幼児教育研修会の様子や人材育成について紹介しました。
引き続き、社会福祉法人千僧森のほいくえんと、伊丹市立わかばこども園から、自園における日々の保育について実践発表が行われました。どちらの園も、子どもの好奇心や主体性の育成をめざし、保育者同士がつながり、具体的な子どもの姿について丁寧に「語り合うこと」を大切にしておられることなどを報告されました。子どもの主体性を伸ばすためには保育者自身が主体的に取り組む必要があると言われた言葉が印象に残りました。
宮里教授、瀧川教授と
2園の実践発表を受け、大阪総合保育大学瀧川光治教授からは、園の環境づくりについて、子どもの姿を肯定的に語る園文化を構築すること、価値を共有しながら学びあう園文化を構築することが大事であるなどの指導助言をいただきました。
最後に、お茶の水女子大学宮里暁美教授から、『子ども主体の教育・保育を目指して~子どもを真ん中にして、語り合い、学び合う~』をテーマに、「私が大切にしている思い」、「なぜ、今『子ども主体』が重要なのか」、「育成すべき資質・能力」、「幼児期の教育の役割」などについて講話をいただきました。宮里教授の講演で印象に残ったことは、1つには、創造的な保育者には2つのポケットが必要であり1つは確かな知識を入れるポケット、もう1つは不確かな問いを入れるポケットだと言われたこと、2つには、センスオブワンダーを引用されながら、知ることは感じることの半分も重要でないと話されたことなどです。
改めて、子どもの創造的な遊びを生み出すためには、子ども自身が何を感じ、考えているかということと、保育者同士の語り合う風土が大事であることを確認することができるなど、とても学びの多いシンポジウムとなりました。
千僧森のほいくえん発表
わかばこども園発表
餅つき
穏やかな日差しのもと、4年ぶりに桜台地区コミュニティ協議会主催による「餅つき大会」が開催されました。子どもたちは、この日を待ち望んでいたのか、会場には実に多くの小学生や卒業生、保護者、PTA関係者、学校・行政関係者などが参加されていました。
「餅つき大会」が実施されますと、「今年もあと1か月になったのか」といった思いになります。今では、杵と臼を使い本格的に餅つきをする家庭はほとんどなくなりましたが、私が幼い頃には暮れの30日になると家で餅をついており、その楽しかったことを今でもはっきりと覚えています。
会場の様子
「餅をつく」というのは、日本の伝統文化であり、桜台地区コミュニティの皆さんは、「子どもたちに日本の伝統文化を伝えてやりたい、楽しい思い出を残してやりたい」といった思いからこのようなイベントを実施していただいていると思います。今回は120Kgの餅米を用意し、前日から仕込んだということです。
今、子どもたちの居場所が大きな課題となっていますが、子どもたちがつきたての餅を美味しそうに食べている姿を見て、とても満たされた気持ちになりました。私も餅をつかせていただいたり、国会議員や県会議員・市会議員、校園長と談話しながらつきたての餅や豚汁をいただいたり、とても楽しい時間を過ごすことができました。桜台地区コミュニティの皆さんには、この行事の他にも様々なイベントを実施していただいており、子どもたちの居場所をつくり、生きる力や感謝の心を育てていただいておりますことに感謝の気持ちでいっぱいです。
秋屋さん
本日、おぎの幼稚園で公開保育が実施されました。おぎの幼稚園には現在、3歳から5歳児まで74名の児童が在籍し、1.自分で目的をもって遊びを進めていく子、2.粘り強く取り組む子、3.考え工夫しながら進めていく子 の育成に取り組まれています。
池田園長の案内で、屋外、屋内における「自由遊び」の様子を参観したのですが、子どもたちは自分たちで様々な道具や素材を活用し、友達と一緒に考えながら、伸び伸びと遊び込んでいました。「秋屋さん」では、子ども同士が相談し合い、意見がぶつかるとお互いに折り合いをつけながら様々な素材でジュースやケーキなどを製作して、売り買いを楽しんでいました。 「逆サッカー(この遊びは足の代わりに手を使ってゴールを目指すもの)」では、コートの中に段ボールで作った障害物を設置するなど、子どもたちが遊びながらルールを作り、継続して遊びを楽しんでいるとのことでした。
殿様忍者しっぽ取り
「殿様忍者しっぽ取り」は、忍者に興味をもったことから生まれた遊びで、走り回る運動量の豊富さに驚かされるとともに、3歳児が入ってくると5歳児たちは手加減をするなど思いやりの気持ちが育っていると思いました。その他にも3歳児の「落ち葉プール」では、ふかふかの落ち葉の上を飛び跳ね、秋の自然を体全身で味わっていました。室内では「どんぐり転がし」をしたり「どんぐり紙芝居」を作ったりしていましたが、小学校で見てきたものを形にしているということです。室内では、子どもたちが忍者に興味を持ったことから、実際に有岡城跡や大阪城に行き、そこで見たり感じたりしたことをもとに作ったお城の絵や兜などが掲示され、見たものを再現していました。本物に触れることでこのような豊かな想像力が生まれるのだと改めて感心しました。おぎの幼稚園は、屋外や屋内に、子どもたちが遊びたくなったり、作りたくなったりする素材がふんだんに用意され、このような環境が伸び伸びと遊びこむ子どもの姿を生んでいるのだと思いました。つくづく幼児期の豊かな遊びの大切さを実感しました。
どんぐり紙芝居
園外保育の経験から描いた絵画
3年数学 三木教諭
本日、笹原中学校において研究発表会が開催されました。笹原中学校では、自校の子どもたちの課題を踏まえ、4年間に渡って伊丹市教育委員会の研究指定を受け、『主体的・対話的で深い学びを促すプロジェクト型学習(課題解決型学習)の創造』をテーマに、兵庫県立教育研修所吉竹指導主事の指導のもと、めあての提示、生徒が自分で考え表現する時間の確保、目標達成度の確認、学習内容のまとめ、振り返りを大切にする『学習指導のスタンダード笹スタ5』を共通理解に、生徒の視点からの授業改善に取り組んでこられました。
本日は、その研究成果を井藤沙織教諭が3年生の美術科において、三木早織教諭が3年生の数学科において公開されました。全国学力学習状況調査において、自己肯定感や主体性、表現力が研究開始当初(H31年度)と比べ大きく向上していたのですが、授業を見てそのことがよく分かりました。
3年美術 井藤教諭
美術においては、すべての生徒が作品づくりに没頭しており、楽しくいきいきと授業が展開されていました。3・4人のグループで、説明者は作品をよりよくするための根拠を示しながら自己の考えを述べ、グループ内で活発に意見交換が行われていました。数学の授業では、かなり難しい課題に、生徒は頭をフル回転させ、粘り強く取り組んでいました。どちらの授業も、教科で学んだことを日常生活に生かせるようにしようとするものであり、「なぜ美術や数学を学ぶのか」といった本質に迫るものでした。
自校の課題改善に向け菰口校長先生をはじめ教職員が一丸となって授業改善に取り組んでこられたことに心から敬意を表します。すばらしい研究発表会でした。
授業の様子
学校長の挨拶
教育長からの説明
本日の午後から「第3回教頭・副園長・副所長会」を開催しました。今回は、最初に私から『本市の学力や体力、不登校児童生徒の現状と対策』といったテーマで基調講話を行い、引き続き「個人ワーク」と2・3人のグループによる「グループワーク」を行いました。
「個人ワーク」では、学力や体力、不登校について自校の課題の改善策等を真剣に熟考する時間となりました。自校の児童生徒や教員の様子を具体的に思い浮かべながら、何をしなければならないかについて、「子どものやりたい気持ちを引き出す工夫が大切だ。主体性の育成を図りたい(就学前管理職)」、「不登校の要因は様々だが、児童や保護者が困っていることに寄り添い、その子に合った対応を考えていく必要がある(小学校管理職)」、「若手教員の指導力の向上が課題であり、教員間の学び合いの風土を育てる必要がある(中学校管理職)」などをそれぞれがワークシートに記入していました。
会場の様子
「グループワーク」では、お互いの意見に真剣に耳を傾け、自校の状況と照らし合わせながら協議を深めるなど、たいへん活発な意見交換が行われました。
意見交換においては「指示待ちが多く見られるので、大人は待つ姿勢を心掛け、主体性を伸ばす必要がある(就学前管理職)」、「体育の得意な教師とそうでない教師がいるので、みんなでやり方を共有する場が必要だ(小学校管理職)」、「しんどいことから逃げやすくなっていたり、休むことへのハードルが低くなっていたりするので乗り越える力をつけなければならない(中学校管理職)」などの意見が出ていました。
今回は、管理職の「主体的・対話的な学び」を実践しましたが、それぞれが主体的に考えたり、他者の考えに耳を傾けることにより新たな気づきが生まれたりするなどとても有意義な会となりました。
個人ワーク
グループワーク
市長のあいさつ
本日、藤原市長をはじめ、国会議員や県会議員、市会議員、歴代校長など多くの来賓が参列する中、「伊丹市立鈴原小学校創立50周年記念式典」が行われました。鈴原小学校は、昭和49年(1974年)4月、南小学校の児童急増に対応するために市内14番目の小学校として児童530名、教職員24名で開校しました。
第一部の記念式典は、国歌の斉唱で厳かに幕が開き、鈴原地区自治協議会会長 市川伊久雄氏、PTA会長 高橋有子氏、鈴原小学校 春名潤一校長から「今日の主役はみなさん(子どもたち)です。先輩の皆さんのおかげで50周年を迎えることができました。今後も学校・家庭・地域が共に歩んでいきたい。」とあいさつがあり、その後、来賓を代表して藤原市長や私から、この地域の歴史や50年間の特色的な歩み、これからの時代に必要な教育など「祝辞」を述べました。引き続き、児童の代表から「鈴原小学校今昔」と題してスライドを上映しながら50年の歴史を紹介されました。今回の式典の大きな特色は、大人の実行委員とともに、子どもたちが企画や運営を行っていたことです。
教育長のあいさつ
第二部は、第一部とは打って変わって和やかな雰囲気の中で5年生と6年生による演奏が行われました。多くの人が、のびやかで迫力のある演奏に聞きほれていました。最後に児童が手話をしながら、全員で校歌を斉唱し式典を終了しました。50周年という節目にふさわしいすばらしい式典でした。実行委員の皆さんに心から感謝申し上げます。
児童による「鈴原小学校今昔」
児童による演奏
小坂教諭(1年算数)
桜台小学校において研究発表会が開催されました。桜台小学校では、自校の子どもたちの課題を踏まえ、4年間に渡って伊丹市教育委員会の研究指定を受け、『自ら進んで学びを積み重ねていく子どもの育成~主体的・対話的で深い学びの実現をめざして~』をテーマに、神戸大学大学院岡部恭幸教授の指導のもと、全教職員で「めざす子どもの姿」を共有し、授業の山場を意図的に作りだす授業づくりや子どもの思考を深めるための教師の発問や板書、学習形態の工夫に取り組んでこられました。
本日は、その研究成果を小坂成大教諭が1年生の算数において、羽渕真央教諭が4年生の算数において、森田真衣教諭が5年生の算数において公開されました。
羽渕教諭(4年算数)
森田教諭(5年算数)
授業を参観した感想ですが、全国学力・学習状況調査における「算数の勉強は好きですか」といった項目が全国平均を大きく上回っていたことに驚いたのですが、授業を見てそのことがよく分かりました。子どもの興味関心を高めるための教材や考えさせるための工夫がすごい。教師の声の大きさや抑揚、表情など子どもたちに向かう姿勢がすばらしい。そして、表面的な面白さではなく、算数本来のおもしろさに迫っていました。また、全学年、授業の流れが統一されており、このことにより子どもたちは安心して授業に臨むことができているのだと思いました。子どもたちが授業において生き生きと学ぶ姿や客観的な調査結果から「研究」の成果がはっきりと伺えました。
自校の課題改善に向け竹垣校長先生をはじめ教職員が一丸となって授業改善に取り組んでこられましたことに心から敬意を表します。すばらしい研究発表会でした。
授業の様子
竹垣校長のあいさつ
本日の「第3回校園長・所長会」は私が講師を務めました。最初に、今年印象に残った管理職として、プロ野球において38年ぶりに日本一を達成した阪神の岡田監督の魅力(選手を生かす力・先見性と自分らしい表現・人情味)について、また、子どもたちが幸せな人生を送る基盤となる「知・徳・体」いわゆる「学力・体力・不登校の現状と対策」について話しました。
「学力の向上」については、今後、特に力を入れたいこととして、「自己肯定感や主体性の育成」、「基本的な生活習慣の確立」などについて話したのですが、「睡眠時間の大切さ」や、「保護者の子どもへの働きかけと学力の相関」などについては具体的な数値を示し説明しました。「体力の向上」については、今年度、中学校が大きく向上した要因や、本市の課題、「スポーツ習慣と毎日の生活の充実度との相関」などについて話しました。「不登校」については、本市の現状や不登校対応における本市の考え方や具体的な対応について話しました。最後に、学校経営は、管理職の「磨かれた感覚・鋭い眼・絶えず努力する姿勢」が大切であることを伝えました。
その後、「個人ワーク」を行い、自校における学力や体力、不登校の課題への対応等について考えてもらいました。「個人ワーク」では、それぞれのテーマにおける自校の課題をふり返りながら、今後何をすべきかについて真剣に熟考する姿が見られました。
引き続き、3人から4人で「グループワーク」を行いました。
幼児教育グループからは「幼児教育のねらいを保護者に理解してもらうよう発信する必要がある。楽しく夢中になる活動を通して体力づくりを促進することが重要である」、小学校グループからは「教員一人ひとりの授業力、授業スキルを高める必要がある。教室に馴染めない子が落ち着く、ほっとする場所や仕組みが必要だ」、中学校グループからは「分かる授業づくりが重要。子どもが面白いと思う、もっと聞きたくなる、考えたくなるような授業の仕掛けが重要。教員が新しいことにも前向きに取り組み、やってみようという雰囲気づくりが重要」などの意見が出ていました。
本日、協議したことを実践に移し、更なる本市教育の充実を図ってまいります。
グループワークの様子
グループワークの様子(全体)
中村 歯科医師会会長
ことば蔵において「口から始まる健康づくり川柳コンクール」の表彰式が、多くの保護者等が見守るなか実施されました。今年は、市内の小中学生から2,000点を超える作品の応募があり、その中から市長賞などが選ばれたのですが、子どもたちの「感性の豊かさ」に心を打たれました。
教育長賞に選ばれた作品に『歯ブラシとフロスも使い二刀流』という作品があったのですが、子どもたちは、大リーグの大谷翔平選手の投打にわたる二刀流の活躍を誇りに思い元気をもらっていることがよく分かりました。
この表彰式では、最初に中村義盛歯科医師会会長があいさつをされ、引き続き藤原伊丹市長、清水伊丹保健事務所長などは祝辞を述べました。
藤原市長
私からは、様々なイベントを通して子どもたちの歯の健康への関心を高めていただいている歯科医師会へ感謝を申しあげるとともに、教育長賞に選ばれた作品について、大谷選手が毎年大活躍できるのは人間性が優れているからであり、歯と共に心もしっかりと磨いてほしい」といったことを話しました。
その後、市長賞3名、教育長賞3名、阪神北県民局長賞3名、伊丹市歯科医師会賞10名、佳作10名に表彰状が授与されるとともに、瑞穂小学校と鈴原小学校に団体特別賞が贈られました。
このような歯科医師会の「歯の健康づくり」に関する取組により、現在、虫歯のない子が80%に及ぶということです。今後も、本市の子どもたちが歯の健康に関心を持ち、心身ともに健やかに育ってくれることを願っています。
木下教育長
清水 伊丹保健事務所長
授業参観
荻野小学校において研究発表会が開催されました。荻野小学校では、自校の子どもたちの課題を踏まえ、4年間に渡って伊丹市教育委員会の研究指定を受け、『自らすすんで粘り強く学ぶ子ども~学ぶ必然性のある授業デザインを中心に~』をテーマに、大阪大谷大学教授 今宮 信吾先生の指導のもとに、地域の特色を生かし地域の人とつながる学習、子どもが主体となり異学年交流や学校行事等を計画し実践する学習、総合的な学習の時間や生活科を軸とした教科横断的な学習に取り組んでこられました。
1年生 門間教諭
4年生 有附教諭
本日は、そのような研究の成果を1年生の生活科において門間真弓教諭が、4年生の「総合的な学習の時間」において有附沙織教諭が、5年生の「総合的な学習の時間」において平井達也教諭が公開されました。
授業を参観した感想ですが、「本物との出会い」や「地域の人との交流」、「年度を超えた学びの蓄積」など単元の「ねらい」に迫る創意工夫がすごいと思いました。そのような創意工夫のあるカリキュラムの編成によって、子どもたちの学ぶ意欲や自ら行動する力、発言力などが着実に育っていると感じました。
1年生の授業は「秋」がテーマだったのですが、今日の午前中、伊丹幼稚園で秋をテーマにした公開保育を参観していたので、幼児期の「学び」と小学校の「学び」がカリキュラムでつながっていることを確認することができました。「学びの連続性」を大切にしていることで、子どもたちが生き生きと活動しており、自己肯定感や協働性などの非認知能力が着実に育まれていると思いました。
研究活動の成果は、子どもたちが授業において生き生き活動する姿から、はっきりと伺えました。自校の課題改善に向け奥村校長先生をはじめ教職員が一丸となって授業改善に取り組んでこられましたことに心から敬意を表します。すばらしい研究発表会でした。
5年生 平井教諭
学校長挨拶
教育長あいさつ
今日は午前中、PTA連合会役員及び各学校のPTA役員と教育委員会事務局との「教育懇談会」が開催されました。
最初に、PTA連合会副会長の藤井様と私からご挨拶を申し上げました、私からは、2学期の体育大会など学校の様子をお知らせするとともに、子どもたちが幸せな人生を送るために最も基本となる「知・徳・体」即ち、学力・体力・不登校の現状と取組についてお話しました。
その後、それぞれの学校のPTA役員から「子どもの安全」、「不登校・行き渋り」、「タブレットの活用」「トライやる・ウィーク」「Googleクラスルームの活用について」など9つのテーマについて質問があり、1つ1つ意見交換をしました。「子どもの安全に関わること」、具体的には放課後の子どもの居場所について、「児童くらぶにおいて30分程度の一時預かりの制度をつくる予定はあるか」といった意見が、「不登校対策支援員」については、「中学校で成果が出ているのになぜやめるのか」、「タブレットの活用について」は、「eポータル等の検討をしているということだが導入時期は」、そして、「トライやる・ウィーク」については、「新しい受け入れ先との連絡は、学校が対応しているが働き改革の視点から改善できないか、地元の商店から受け入れたいがどう動けばよいかわからないという話を聞くので、双方のマッチングを図るために周知の仕方を工夫してほしい」など様々な意見が出されました。もう1つ多くの意見が出されたのが「Googleクラスルームの活用について」です。「ログイン設定が難しく保護者にとってハードルが高い、DXの流れについては市教委が旗を振ってほしい」など、です。
最後にある学校の保護者から「教育委員会は様々な改善策を講じられていることがよく分かったが、うまく伝わっていない。情報発信の仕方を工夫してほしい」と言われたことが印象に残りました。本日の懇談会では、保護者が感じておられる教育活動の改善点を率直に出され、よりよい教育の在り方を考える上でとても参考になりました。
最後に、PTA連合会の太田副会長から、子どもの幸せの実現には、学校・家庭・地域・行政などがしっかりと連携し、それぞれの役割を果たしていくことの大切さを訴えられるとともに、今日学んだことを各学校に持ち帰り周知していただきたいと締めくくられました。とても有意義な教育懇談会となりました。
要望書の受け取り
会場の様子
畑教諭による国語の授業
本日の午前中「天神川小学校」を訪問し、2校時に5年3組において畑 里奈教諭による国語の授業(単元『よりよい学校生活のために』)を参観しました。
最初に、「学校の課題を解決するために、提案を伝え合おう」というめあてが示され、学級全体を2つの大きなグループに分けた後、グループの中で自分たちの班の提案を発表するというものでした。班は9つあり、それぞれの班の課題には、「廊下を走る、あいさつ、授業の態度、掃除の仕方、タブレットの使い方」などが上がっていました。授業は、めあての確認、グループ学び、一人学び、ふりかえりという流れで、「主体的・対話的で深い学び」が実践されていました。
授業を見た感想ですが、畑教諭は、板書が丁寧で言葉使いが明瞭、豊かな表情が子どもの授業への学習意欲を高めていると感じました。また、チェックシートを活用し、それぞれの班の発表を、「その課題が解決できるか、提案は具体的で分かりやすいか、取り組もうという気になるか、自分たちで実行できるか」などの観点で、子どもたちが5段階で評価することを通して、提案をきちんと聞こうという授業への集中力が生まれていると思いました。最後に、発表者に対して、他の児童から様々な感想が述べられていたのですが、活発に意見交換をしている姿から学びが深まる様子が見て取れました。授業は「主体的・対話的で深い学び」そのものであり、このような手法がいろいろな場面で生かすことができるようになればと思える、素晴らしい授業でした。授業後は、業間休みに1年3年5年の兄弟学級で実施した長縄大会を参観しました。担任の先生も一緒に参加されている姿が印象的でした。
長縄大会の後、校長室において、畑教諭に授業の感想を伝えました。その後、津田校長と秋山教頭から学校の経営方針や今年度の重点目標、学力や体力向上に向けた取組、不登校児童への対応などを伺いました。津田校長の「危機管理は初期対応から、授業改善はPDCAで、ON&OFFでワークライフバランスを大切に」という昨年度の反省を踏まえた3つの言葉が印象に残りました。また、秋山教頭から「学力の向上に向け全学年で来年1月にCRTを実施します。体力向上に向け、運動習慣を身につけるために学期に1回長縄大会をします。不登校児童のために、別室を家庭と学級を結ぶ止まり木のようなものに改善します。」と具体的な対策を話されたことに、強い責任感と職員からの信望を感じました。
グループ学び
長縄大会
開会式の挨拶
昨日までとは打って変わって初冬のような天候の下、瑞ケ池公園周回コースにおいて、「第71回伊丹市民ロードレース大会」が開催されました。この大会は70年以上の歴史を持つ大会で、過去には県駅伝や近畿駅伝で優勝するチームや全国チャンピオンも誕生しています。
今年は、5月にコロナの感染法上の位置づけが5類に変更され、様々なスポーツが制限なく実施できるようになりましたが、3年半に及ぶコロナ禍の生活は「体力」に大きな影響を与えました。中でも持久力に著しい低下が見られました。
開会式の様子
そのよう中、この大会には小学生や中学生など500人を超える人が参加され、うれしい限りです。「走る」ことは、いつでも、どこでも、誰でも手軽にできるスポーツであり、生涯にわたって健康を維持する最も有効な手段の1つです。本日も、競技スポーツとして走る人、様々な競技種目のトレーニングの一環として走る人、健康づくりのために走る人など、参加者それぞれが目的に沿って「走り」を楽しんでおられました。これからも、日常生活にスポーツを積極的に取り入れ、健康で充実した日々を送っていただきたいと思います。
各部門別の優勝者は以下の通りです。おめでとうございます。
マスターズ
中学生女子
服部教諭 (1年社会)
本日、東中学校において、令和5年度伊丹市教育委員会指定の研究発表会が開催されました。
東中学校では、『確かな学力を身につけ、主体的に行動できる生徒の育成』を研究テーマに、甲南女子大学教授村川雅弘先生の指導のもと、確かな学力や主体性・自己肯定感・学習意欲の育成をめざし、ARCSモデル(注意・関連性・自信・満足感)の実施、ICTの活用、言語活動の充実に取り組んでこられました。ARCSモデルとは学習意欲を高める取り組みのことのことです。
本日は、4年間に渡る研究活動の成果を服部誠也教諭が1年生社会科において、谷本浩一教諭が1年生数学科において授業を公開されました。授業を参観した感想ですが、生徒の興味を引き出す教材の工夫などにより、教師と生徒の信頼関係が構築されている。生徒の授業へ向かう姿勢がすばらしい、全員の生徒が授業に集中していると思いました。タブレットを学びの道具として実にうまく使いこなせていると思いました。そして、今日の授業で一番印象に残ったのは、主体的な学び、協働的な学びが、実にうまく機能していることです。3人のグループで「協働的な学び」を実施することにより、より多くの者が自分の考えを発言することができ、より多くの他者の考えに触れることができるなど、学びが効率的でこのような授業を積み重ねていくと学力は着実に伸びると思いました。
谷本教諭 (1年数学)
研究活動の成果は、本日の生徒の学ぶ姿からはっきりと伺えました。また、今年度の「全国学力・学習状況調査結果」からもはっきりと伺えます。自校の課題改善に向け、多田校長先生をはじめ教職員が一丸となって授業改善に取り組んでこられましたことに心から敬意を表します。すばらしい研究発表会でした。
授業の様子(協働的な学び)
多田校長のあいさつ
入場行進
雲1つない秋晴れのもと稲野小学校において、多くの保護者や野球関係者が見守る中、軟式少年野球の「第56回市長旗大会」、「第42回朝日新聞社旗大会」、「第1回伊丹マルシャン杯大会」の開会式が行われました。「第1回伊丹マルシャン杯」とありますが、今年から伊丹の中心市街地の飲食店の有志が「子どもたちの健やかな成長を応援したい」という気持ちから軟式少年野球を応援してくれることになりました。
開会式は、前年度Aクラス優勝の稲野エンジェルスを先頭にAからDクラスまですべての子どもたち13チームの入場行進から始まりました。元気いっぱいの入場行進や国旗掲揚に、やっとコロナ以前の日常が戻ってきたのだと思いました。
開会宣言に続き、優勝旗返還及びレプリカの授与が行われたのですが、選手たちのきびきびとした姿勢に改めて今回もがんばれという気になりました。その後、加藤軟式少年野球会長や朝日新聞社阪神支局長などが挨拶を申しあげましたのですが、私からは「18年ぶりに阪神タイガースが優勝したことや大リーグの大谷翔平選手の活躍に元気をもらったこと、大谷選手の活躍の背景には謙虚な心や感謝の気持ちがあることなど」を話しました。
その後、選手を代表して、桜台ハンターズの沖田海太選手から「僕たちには夢があります。その夢を実現するために、仲間と共に僕たちを支えてくれている全ての方々に感謝の気持ちを持って、正々堂々と全力でプレーすることを誓います」と選手宣誓が行われました。
スポーツには、人の心を1つにまとめ心を育てる力があります。野球を通じて、技術だけでなく粘り強さや感謝の心などを磨いてほしいと思います。長年に渡りこの大会を開催されています野球関係者のみなさんに心から感謝申し上げます。
優勝旗返還
選手宣誓
第1部 宝塚市の講演
本日、宝塚市立中央公民館において「令和5年度阪神7市1町教育委員会連合会第2回研修会」が開催されました。この会には阪神7市1町の教育長、教育委員、事務局職員等が、教育委員会連合会の本部から溝口会長と森本事務局長など多くの人が参加されました。
第1部では、開催市の宝塚市から『新校務端末で実現する子ども主体の学び』といったテーマで宝塚市のICT教育について、現状や課題、具体的な取組等が紹介されました。
第2部の研修会はオンラインで実施されたのですが、横浜創英中学・高等学校長の工藤勇一氏から『社会の変化とこれからの学校教育』といったテーマで講話がありました。工藤勇一氏は、改革派の校長で自著『学校の当たり前をやめた~生徒も教師も変わる!公立名門中学校長の改革~』のベストセラーで一躍有名になり、教育再生実行会議の委員も務められました。
本日は、『社会の変化とこれからの学校教育』をテーマに、社会の変化に対し我々はどうあるべきかについて、教育現場で実践された定期考査や宿題の廃止等、様々な改革並びに現在の学校で目指す教育及び子どもたちや教職員の変化などについて話されました。また、低迷する日本経済の状況を分析され、その根幹には急激な人口減少があることや教育の在り方があることなどを指摘され、「打破するためには、教育の在り方を変えることが不可欠である。子どもたちにとって、今必要な教育は、与える教育ではなく子どもの自己決定を大切にすることである、子どもたちが主体的に行動し自己決定を積み重ねることで自己肯定感が高まる」と語られたことが印象に残りました。主体性の育成はこれからの時代を生きるキーワードなのですが、具体的な手法を聞くことができ、とても参考になりました。
第2部 オンライン研修会
第2部 工藤氏の講話
教育長あいさつ
本日、総合教育センターにおいて、教育長・教育委員と地域住民等が教育の充実について語り合う「令和5年度教育トーク」が開催されました。教育トークは、本市の教育の現状を知ってもらい、地域の声を教育に活かすことが目的ですが、本日は60人ほどの人が参加されていました。
第1部では、私から子どもたちが幸せになるために本市が最も力を入れてきた「学力と体力の現状と対策」についてお話しました。「学力の現状」については、社会総がかりの取組により、小中学校とも全国のトップクラスになっているのですが、将来、自分らしく幸せに生きていくために改善しなければならないことについて、具体的には、自己肯定感や主体性の育成、朝食や睡眠時間などの基本的な生活習慣を確立することがいかに大切か、といったことについて、「体力の現状」については、なぜ、運動習慣を確立することが大切なのかといったことについてお話しました。
会場の様子
第2部では、2つのグループに分かれフリートークを行いました。私の入ったグループでは、「今、こども園に通っているが小学校に進学することに不安を覚えている。小学校のことをもっと知りたい。幼小の連携を図ってほしい」「小中連携が大事だと思うが、先生方が交流するには様々な壁があり、なかなか難しい」「体育大会の実施日が各校ばらばらで、少年スポーツ大会などの開催に苦慮している」「主体性の大切さは分かるが、どうすれば主体性が育つのか」「体力の大切さはよく分かる。子どもたちが公園でボール遊びなどができるようにルール作りをしてほしい」など日常考えておられることや気になることなど、様々な意見が出されました。
地域や保護者の方々に、さらに伊丹の教育を充実させるために具体的な課題を指摘いただき、とても参考になりました。ご意見を今後の教育行政に活かしてまいります。ありがとうございました。
第2部の様子(Aグループ)
第2部の様子(Bグループ)
箸尾谷会長挨拶
本日、都シティ大阪天王寺において、「令和5年度近畿都市教育長協議会」が開催されました。
開会式においては、箸尾谷知也会長(摂津市教育長)から、「コロナの影響と国の社会的自立の方向性から不登校の急増が大きな課題である。どのような対応が必要かという視点から、河合隼雄氏の著書『こころの処方箋』が参考になる。」と挨拶がありました。引き続き、柏原市長の冨宅正浩氏から歓迎のことばが、大阪府教育委員会の橋本正司教育長から祝辞が述べられました。
研修講話においては、大阪教育大学副学長の藤井睦子氏から『くじけない力を育む~コロナの教訓と未来教育に向けた取組~』といったテーマで、大阪府の教育委員会の教育次長や健康福祉部長などの職務を通して、特に教育においては当時の橋本徹知事の下、大阪の学力向上に取り組んだこと、福祉部長として吉村知事の下、コロナ対応に取り組んだことなどを話されました。
藤井氏による講話
私が印象に残ったのは、「コロナ対応における組織マネジメントにおいて、情報の共有、フラットな議論、迅速な判断と行動に留意した」と言われたことです。具体的には、ミッションを設定する、チームを作る、最前線の職員が主体的に動く、振り返りと次の波に向けた方針を全チームで共有するなどの取り組みです。組織マネジメントは教育の世界でも大切な視点であり、とても参考になりました。
その後の情報交換会においては、八幡市の小橋秀生教育長、池田市の田渕和明教育長、桜井市の上田陽一教育長から、自市における教育推進について発表されましたが、どの市においても一番力を入れているのは学力の向上でした。今回は、近畿107市から100名近くの教育長が参加されており、他市の教育長といろいろと情報交換をすることができ、よい刺激を受けました。
会長あいさつ
午後から、伊丹市役所101会議室において「令和5年度第2回いじめ防止等対策審議会」を開催しました。
最初に、本審議会会長の新井肇氏(関西外国語大学教授)から、「先日、文部科学省から2022年度の問題行動等の調査結果が公表されたが、いじめの認知件数が68万件と過去最多であった。この結果は、先生方のいじめを積極的に認知しようという努力の結果だと思うが、問題は、重大事態が過去最多であることである。」と挨拶がありました。
次に、報告事項として、5月に実施した「第1回いじめアンケート調査結果」について事務局から説明しました。事務局からは「いじめアンケートを見直した結果、いじめの認知件数は、昨年度と比べ1.64倍になった。また、態様別の件数については、SNSの絡むいじめが減少している」などの報告がありました。委員からは、「いじめアンケート改訂の評価については、同時期における態様別の件数を比較する必要があるのではないか。」「SNSのツールも増えているのに、この結果をどう捉えればいいのか」「SNSに絡む認知件数が少なすぎるのではないか」「SNSに関係する調査は難しいのではないか」など、SNSに絡む対応について活発な意見交換が行われました。
協議事項については、「伊丹市いじめ防止等基本方針の改訂」と「いじめ防止フォーラム」について協議しました。委員からは、「いじめがなぜダメなのか、なぜ解消できないのかを子どもに考えさせる必要がある」「フォーラムでは、基本方針をたたき台にするより、ストレートに子どもの意見を聞いて、基本方針に反映させればいいのではないか」「子どもたちが自分たちの意見が反映されているとわかる基本方針にする必要がある」など、様々な意見が出されました。
最後に、新井会長からは、「それぞれの委員から活発な意見をいただき感謝します。」と挨拶があり、会を終了いたしました。
教育委員会事務局の説明
意見交換の様子
穏やかな天候のもと、保育所・幼稚園・こども園の運動会が実施されました。 私は、矢田幼児教育推進課長とともに中央保育所、いけじり幼稚園、さくらだいこども園の運動会に行ってまいりました。
中央保育所「オセロゲーム」
最初に訪問した「中央保育所」では、4歳児の「しっぽとりゲーム」、「オセロゲーム」、「親子ゲーム」を参観しました。広々とした芝生の上で、生き生きと楽しそうに活動する子どもたちの表情が印象的で、日々の遊びの積み重ねが感じられ、運動量も豊富だなと思いました。「いけじり幼稚園」では、5歳児による「綱引き」、4歳児による「玉遊び」、5歳児による「リレー」を参観しました。「玉遊び」では、発達段階や障がいなども踏まえて様々な標的が用意され、かごをめがけて球を投げる子や、フープやまとをめがけて投げる子など、自分のできることにそれぞれが挑戦している姿がいいなと思いました。
「さくらだいこども園」では、5歳児による「みんなの玉入れ」、「あいどるリレー」、親子による「ペットボトル倒し」を参観しました。どの演技もよく工夫されていました。「あいどるリレー」は、好きなダンスとリレーを組み合わせた演技であり、先生の合図に従い、ダンスと走りを切り替えることを繰り返すのですが、子どもたちが瞬時に動作を変える姿を見ていて、本当に面白かったです。樹山園長に聞くと、子どもたちや教師の「両方やりたい」といった思いからこのような演技がうまれたということです。アイディアの豊かさに驚かされました。
どの園も多くの保護者の参観があり、親子で演技をするときの子どもの笑顔がとても印象的でした。完成された演技を披露するのではなく、「自己肯定感」や「主体性」の育成に向け創意工夫されている姿に接しうれしくなりました。
いけじり幼稚園「綱引き」
さくらだいこども園「あいどるリレー」
教育長のあいさつ
本日、西中学校において阪神各市町から中学校の保健体育科教員が参加され、「阪神地区中学校教育研究会保健体育部会第43回研究発表大会」が開催されました。この大会は、保健体育授業の充実を目指し、阪神市町が、市町ごとに研究テーマを決め取り組んでいるもので、今年度は本市が発表を行いました。
本市では、『一人ひとりが主体的に取り組み、自ら生きる力を育む保健体育学習』を研究テーマに、1つには集団行動の仕方を習得し、安全で合理的な体育学習の実践に取り組む。2つには本市の伝統的文化である「なぎなた(武道)」を通して、自立心や他者を尊重する態度を培う。3つには全国体力・運動能力調査の分析結果に基づき「体力の向上」に取り組むことを重点目標に研究を進めてきました。
その研究成果を西中学校の圓井良平教諭が、2年3組(男女共習)において、「集団行動」をテーマに授業を公開されました。授業は生徒主体であり、教師は伴奏者に徹していました。身体活動だけではなく、自らの班の課題などについて仲間と意見を出し合うことで解決を図ろうとする活動が随所に取り入れられるなど「主体的・対話的な授業」が展開されていました。
北間選手の講演
全体会では、荒牧中学校出身の「東京2020パラリンピック車いすバスケットボール女子日本代表」の北間優衣(きたま ゆい)さんが『自分らしく"ともに生きる"』といったテーマで講演されました。北間さんは、「一人ひとり違った個性を持っている。互いの個性を受け入れ助け合える社会になるためには何が必要かを考えながら私の話を聞いてほしい」、「日本代表での経験を通して得たものは、目標を自分で決める大切さ、自分の行動に意図を持つこと、コミュニケーションの重要性だ」と言っておられました。最後に「年齢や性別、国籍の違いや障がいの有無にかかわらず、全ての人が互いに個性を受け入れ、サポートしあえる社会を実現していかなくてはならない。月曜日に学校で先生方から生徒たちに今日の私の話を伝えてください」と締めくくられました。学校には様々な子どもがいます。本日の講演は、「一人ひとりを生かすためにはどのような配慮が必要か」を考えるよいきっかけとなりました。体育授業を進めていく上で大きな示唆となったと思います。
集団行動
生徒同士が意見を出し合う様子
教育長のあいさつ
本日、「令和5年度第1回伊丹市子ども・子育て審議会」が開催されました。
最初に、2年間にわたる委員の委嘱及び任命を行った後、会長・副会長の決定を行いました。会長には関西学院大学名誉教授の芝野松次郎氏が、副会長には伊丹市医師会副会長の乾幸治氏が就任されました。
その後、教育委員会から令和7年度から5年間を計画期間とする「第3期伊丹市子ども・子育て支援事業計画」の策定について諮問しました。
本審議会は、国の「子ども・子育て支援法」に基づき、子ども・子育て支援に関する事項について調査・審議することを目的としており、本日は、「第3期伊丹市子ども・子育て支援事業計画」の策定におけるニーズ調査についてと、「第2期伊丹市子ども・子育て支援事業計画」の進捗評価について協議していただきました。
「第3期伊丹市子ども・子育て支援事業計画」策定におけるニーズ調査については、「こども基本法」が本年4月に施行され、子どもに関する施策については、子どもの意見を反映することが義務化されたことから、保護者に加え小学生から高校生までの意見を聞くことになりました。委員からは、「小学生から高校生までの意見を聞くということだが、就学前児童の意見はどのように反映されるのか」、「低学年の場合、本人の意見が反映されるか疑問である。親の意見になってしまわないか。」「ニーズ調査に性別の欄は必要なのか」「このニーズ調査は健常児を対象にしているように思う。障がい児はどうなのか。」「何割が第1希望の保育所に入所できているか。」などの意見が出ていました。
その他、「子どもの幸せの実現のためには、保育士や教員の働きやすい職場環境等の改善が不可欠だ。協議の場があってもよいのでは。」などの意見が述べられるなど、とても有意義な審議会となりました。
委嘱状の交付
協議の様子
教育長のあいさつ
県下各地から中学校の英語科教員等をお迎えし、「第61回令和5年度兵庫県中学校教育研究会英語部会研究大会」が本市で開催されました。
兵庫県中学校教育研究会英語部会では、英語教育の進展・充実をめざし、研究テーマ(『生徒の英語力(基礎・基本~自己表現力)を高める授業実践と検証』)に基づき、毎年、地域持ち回りで授業公開と実践発表等を行ってこられました。
ここ3年間はコロナの影響もあり、授業公開は実施されなかったのですが、今年は4年ぶりに授業を公開され、本市では全中学校において授業を公開されました。この意欲的な姿勢に感銘を受けました。
公開授業の様子
私は、笹原中学校において奥村教諭の授業を参観したのですが、授業に「静と動」がありました。発表者が発表するときは集中して聞き、グループで活動するときは活発に活動していました。また、奥村教諭の持っている豊かなキャラクターが子どもたちの英語のコミュニケーション力を高めているように思いました。授業は生徒主体であり、生徒に「英語が使えるようになりたい」といった気持ちが育っているように感じました。
授業公開の後、研究協議と全体会が行われたのですが、笹原中学校における全体会や京都外国語大学教授杉本義美氏による講演などの様子はオンラインにより全中学校へ配信されました。
本市では、これまで英語教育には力を入れており、過去には特区によりGC科を設置しました。現在もALTを全校に配置したり、英語スピーチ大会を実施したりしています。その結果、英検3級相当の英語力を有する中学3年生の割合は69%と、全国平均の49%を大きく上回っております。今後も、英語教育に力を入れ、グローバル社会で活躍できるような英語力を持った人材の育成に努めてまいります。
ペアワーク
講演の様子