「猪名の笹原」は、かつて伊丹市周辺に広がっていたと伝えられる草原です。小倉百人一首に選ばれた和歌
有馬山 ゐなのささ原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする
(大弐三位(だいにのさんみ;紫式部の娘))
などによって全国に知られる名勝でした。
市では、古き伊丹の風景をイメージでき、生物多様性への関心を高める場所となることを期待して、兵庫県立大学 服部 保 名誉教授のご指導および、「兵庫県立人と自然の博物館ジーンファーム」のご協力のもと、瑞ケ池公園内に「猪名の笹原」モデル園(約200平方メートル)を整備しました。
「猪名の笹原モデル園」パンフレット (PDFファイル: 11.6MB)
瑞ケ池公園内「猪名の笹原モデル園」
歴史的資料や植生調査などから、「猪名の笹原」はススキ-ネザサ群集による草原であったと考えられます。草原の合間には、ハギ類やカワラナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウなどの秋の七種(くさ)をはじめ、スミレ、ヒガンバナ、チガヤ、ヒオウギといった万葉植物や、ユウスゲ、ワレモコウ、ツリガネニンジン、ホタルブクロなど、様々な野草が花を咲かせていました。この中には、現在の市内では見られなくなった野草も多くあります。
ウツボグサ(5~6月)
ホタルブクロ(5~6月)
カワラマツバ(5~7月)
キキョウ(6~9月)
カワラナデシコ(6~9月)
オミナエシ(7~10月)
ヒオウギ(7~10月)
都市交通部みどり公園室みどり自然課
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