伊丹市立図書館ことば蔵交流フロアに設置している、自分のお薦めの本を交換することができる本棚「カエボン棚」が個人または小さな団体が作る図書館に与えられる賞「マイクロ・ライブラリーアワード」を大阪府立大学学長から平成26年8月30日に授与されました。
カエボンとは市民のアイデアから生まれたシステムで、自分がお薦めしたい本に自作の帯を付けて棚に置くことで他の人のお薦めの本と交換することができます。0冊から始まったカエボンは2年で350冊以上に増え、市民の力で運営しています。月1回、お薦めの本を持ち寄って交換する「カエボン部」にも多くの市民が参加しています。10回・20回記念で行われた「恋のカエボン」では、恋愛をテーマに本を持ち寄り、独身の男女で交換する恋愛イベントとして実施し、カップルも誕生しました。
カエボンのように個人または小さな団体が、個人の蔵書や地域で集めた本を広く開放し、閲覧や貸出を行っている私設図書館「マイクロ・ライブラリー」は全国に500箇所以上あります。そして、情報交換やお互いを讃えあう目的で「マイクロ・ライブラリーサミット」が昨年から開催され、今年は「マイクロ・ライブラリーアワード」を新設し、全国から選ばれた27団体が受賞しました。民間団体(NPOや商店街、病院など)が多い中、カエボンは市民が主体となり公共図書館の機能を最大限に活用することで、まちの活性化や図書館の利用促進、読書環境の充実を図っていることが評価され受賞しました。