障害のあるなしに関わらず、自分のことは自分で決めたり自分らしく生きることはとても大切なことです。この当たり前といえることを実現するためにみんながお互いを思いやることで、今よりもっと暮らしやすい社会になるのではないでしょうか。
今回は伊丹に暮らす障がいのある人の生活の一部をご紹介します。
伊丹市内では、障がいのある人のグループホームが21ヶ所あります。
訪問した西台にあるグループホームでは、専門のスタッフの支援を受けながら少人数で生活をしていました。
また、グループホームでの生活を経て、一人暮らしをする人もいます。それぞれに必要な支援を組み合わせて利用し、安心して生活しています。
昼間は福祉施設で内職作業をして、夕方にグループホームに帰ってきます。当番の人が配膳を手伝って、みんなで晩ごはんを食べます。お腹が空いているので黙々と食べることが多いですが、食後はテレビを見たり、おしゃべりしたり、ゲームをしたり、好きなことができて楽しいです。
休みの日はヘルパーさんと一緒に買い物や散歩に行きます。困ったことがあれば、グループホームの世話人さんが助けてくれるので安心です。
グループホームで暮らし始めた頃は食べ物の好き嫌いが多かった人が、今では何でも食べられるようになってきました。
このグループホームを出た後も生活に困らないように、なるべく自分でできることが増えるような支援を心がけています。
食事はみんなでいっしょに食べます。
夕食の準備は当番で行い、後片付けは各自で行っています。
食後はリビングで団欒したり、個人の部屋で思い思いに過ごします。
伊丹市内で障がい者を雇用する企業を取材しました。
豊中市伊丹市クリーンランド内リサイクルプラザでは障がいのある人を雇用し、資源ごみの手選別の仕事を行っています。ここで働く障がいのある人は自宅やグループホームから、公共交通機関を使って通勤をしています。
今の仕事は、プラスチック製容器包装、ペットボトル、缶類のごみから、手選別で異物を取り除く仕事をしています。落ち着いて仕事に集中し、ケガをしないように気をつけています。ごみの中に包丁や注射針が流れてくることがあって危ないので、流れているかもしれないと想定しながら作業しています。
休憩中に同僚と話をしたり、休みの日に自分のお給料を使って職場のメンバーや1人でカラオケに行ったり、外食に行ったり、映画を見て楽しんでいます。
勤務を始めたときは、どれが異物なのか判別することが難しかったです。4年間(取材当時)勤務している中で、資源ごみの異物混入割合を確認する検査でスーパーA(制度95%)をとり続けられるように頑張りたいです。
各ラインに1人リーダーが任命されており、リーダーとしてラインのメンバーの様子や顔色を気にかけるなどみんなにも気を配っています。
一緒に作業に取り組みながら、安全に仕事に取り組めるように気を配っています。夏には作業場がとても暑くなるので、休憩時間に水分を取り熱中症にならないように声をかけるなど体調管理にも気をつけています。また、個人の能力や集中力などを見ながら適した場所に配置をすることや、個人に適した指導などを行い、サポートしています。
資源ごみ(プラスチック製容器包装、ペットボトル、缶類)を目で見て異物を手選別して取り除きます。
休憩時間には、みんな和気あいあいと話をします。
伊丹市は、「障害の有無によって分け隔てられることのない共生社会の実現」を目指しています。
また、12月3日から9日は障害者週間です。
障害者基本法に基づき、国民の間に広く障害者福祉についての関心と理解を深めるとともに、障がいのある人が社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に積極的に参加する意欲を高めることを目的として設けられています。
健康福祉部地域福祉室障害福祉課
〒664-8503伊丹市千僧1-1 (市役所1階)
電話番号072-784-8032 ファクス072-784-8006