英語部門あやみです(^O^)/
9/3(日)に開かれた県立伊丹高校のSGH成果発表会で、当教室の卒業生が舞台発表をするというご案内をいただき、見に行ってきました
結論からいうと、
素晴らしかったです
3人の学生が行った発表の視点や、英語でのプレゼンテーションもかっこよかったのですが、それ以上に、
コメンテーターとして檀上に上がられた大学教授の先生方の「大人の視点」と、相手を子供扱いしない、辛口なコメント/質問の切り口が素晴らしく、それを学校側が受け入れ、発表の場で見せるというところに、この学校の本気で子供たちを伸ばしたいという気持ちと、真摯にSGH活動に取り組まれる姿を見た気がしました
高校2年生や3年生が、あれだけの内容を英語で発表したら、口当たりの良い褒め言葉なんていくらでも出てくると思うのです。
でも、
この発表会は違いました。
「肥満に効果的」という点に対し、「それぞれの国で肥満の定義や考え方は異なるのに、肥満はだめだと言い切れるのか?なぜ肥満を解決しようと考えたの?」とか、
あるデータを引き合いに出した学生に対し、「あなたが利用したデータは、ある業界が有利になるように発表されたものであり、2012年には無効とされている。情報をデータとして利用する際は、その情報がどこから出ているものなのか、正しいものなのかを自分なりに検証するものです。ネットで調べれば、10分もあればできたと思うよ」とか、
「甘酒はローカロリー」に対し、「あなたが加工しようとしているものは、そのままでも十分美味しい上に、甘酒よりカロリーが低い。あえて混ぜようと思ったのはなぜ?」とか、
「ターゲットとなる地域では、ベタベタ、ネバネバは嫌われる上に、豆を甘くして食べるという発想=ご飯に砂糖をかけて食べるぐらいの違和感があるのだが、そこで【大福】を販売しようと考えたのはなぜ?」とか、、、
プレゼンテーションの内容を踏まえて、実際に高校生が考えた商品を販売するためには何が必要か、という、大人の目線から質問をされていました。
考えてみれば、ごもっともなご質問ばかり
その先生方の質問を聞くまでは、高校生なのにこんな商品を作り出せるのか!という驚きと、英語でプレゼンする姿に、ただただ「今の高校生はすごいなぁ
」と、感心するばかりでしたが、実はこれが、【高校生だから】と、相手の可能性を否定していることになるのだと気付かされました。
言葉を選ばずに言うと、高校生をバカにしている、ということでしょうか。
自分の基準で高校生を評価してしまっていた自分を情けなく感じ、舞台上で厳しい質問を投げかけた大学教授の先生方と、それを受け入れる県高の先生方の度量の大きさに感銘を受けました
そして、これだけ厳しい意見や質問をされても、平常心で対応する発表者
講評では代表の大学教授の先生が、「
グローバル化=英語を話せることではない。大事なのは、議論をすること。相手の投げたテーマを聞くだけではなく、自分なりの考えをぶつけて意見交換すること。」と述べれられ、
「厳しい意見を述べたが、これに答えられるような君たちになってほしい。英語力は素晴らしかった」と、締めくくられました
実は、我が家の息子もこの学校にお世話になっている(SGHとは無関係)のですが、この学校で本当に良かった
部活で疲れ切っているのに「そこまでして勉強する必要ある?」と言いたくなることが頻繁にあり、学校選びを失敗したかも、、、という不安がありましたが、今回の発表を見て、あと1年半、安心してサポートに徹することができそうです
※写真は発表直前のKくん。学校から選ばれて、他の9名の同級生とニューヨーク行きが決定したそうです
※当日の発表では、商品のプレゼンテーション以外に、SGHの活動が与えた影響についても、3年生から発表があり、その内容も素敵でした