学び支援の会主催の
第一回 学びに個性のある子どもたちへの英語指導を考えるシンポジウム
子どもたちを両親に預けて行ってきました。
このシンポジウムの内容は、小中学校の現場の先生方に知っていていただきたい内容ばかり。
もしかすると、今の先生方はご存知なのかもしれませんが。
一般的には、学習障害、発達障害と聞くと面食らうかもしれません。
しかし、これは、知的障がいとは全く別物なんだそうです。
どうがんばっても字が覚えられない
文字が動き回る
文字どうしが重なり合って見える
......
こうやって、読み書きに特化した障害を持つ子どもたちが、
28人に約一人の割合で存在するという研究結果があるそうです。
また、一定の音だけが聞こえない、
詰まった音や、延ばす音を認識できないといった、聴覚の面で困難を抱えるケースもあります。
今はこういう障害についての知識が浸透していないため、
この類の困難を持つ子どもたちは、
努力が足りない
頭が悪い
鈍臭い
といって蔑まれる。
こういう経験をして大人になった人のブログが最近公開されています。
視覚が弱いなら、耳から同じ情報を入れていけばいい。
聴覚が弱いなら、目や身体全体を使えばいい。
弱い部分さえ補えば、他の人々と同じか、それ以上の知識を得ることができるのに、
そのチャンスすらもらえず、ひたすら学校の授業を我慢し、なんとかしようと
必死に努力してもうまくいかず、先生や両親から「もっと頑張れ」と言われる。
学習障害は脳機能の障害だそうで、トレーニングで改善できたとしても、
治すことはできないんだそうです。
このことが認知されるようになってから、読み書き困難と認定された場合、
大学のセンター試験では試験時間が1.3倍与えられるという措置がなされるようになったそうです。
実際に、読み書き困難な人々の視覚を体験させていただいたのですが、
なんてことない50字程度の文章を読むのに、普段の2倍以上の時間がかかりました。
こういった認知の違いを考慮しつつ、子どもたちが自分に自信を持てるような指導を
社会全体で進めて行くことができますように。
まずは自分たちから
まずはこの地域から
まずは伊丹から
この考え方がスタンダードになり、それぞの子どもたちが平等に学びの機会を得ることが
できますように。
今日はちょっと違う視点のニュースでした。