連載3回目は、“飲む点滴”と言われるほど栄養豊富な「甘酒」について、ご紹介させて頂きます。

甘酒の歴史

甘酒は、今では身体を温める冬の飲み物という印象ですが、江戸時代はエアコンや扇風機がなく、高齢者や体力のない人は夏を越すのが大変でした。

そこで体力回復に即効性のある甘酒がよく飲まれていました。

その証拠に、現在も俳句の世界では、「甘酒」は夏の季語となっています。

2種類の甘酒

甘酒には、米と麹で作る「麹の甘酒」と酒粕に砂糖を加えて作る「酒粕の甘酒」の2種類があります。

最近、よくスーパーで見かけるストレートの甘酒ドリンクや濃縮甘酒は米麹から作られているものが多いので、お子さんやお酒が苦手な方でも安心して飲むことが出来ます。

料理教室で使っている自家製甘酒も麹の甘酒です。

自家製だと熱処理をしていないので、酵素をそのまま摂ることができ、より健康効果が期待できます。

甘酒の健康パワー

◎麹がもつ酵素（アミラーゼ）が、デンプンをブドウ糖に分解し、甘味を引き出します。

⇒お料理にお砂糖代わりに使うと、やさしい甘さとコクが出ます。

◎ブドウ糖、アミノ酸、ビタミンB、食物繊維、葉酸などさまざまな栄養素が含まれています。

⇒疲労回復効果が抜群！

◎甘酒に含まれるブドウ糖やオリゴ糖は、腸内の善玉菌の栄養になり腸内環境を整えてくれます。

⇒免疫力がアップ！　肌荒れが改善し、美肌作りに役立ちます。

甘酒を摂っている皆さんから、よくお肌がしっとりしてきたとお聞きします。

私も先日、お肌の診断で、「30代の平均よりいいです。」と言われ驚きました。（大学生の娘がいます）

自家製の甘酒は、独特の臭みがなくサラッとした甘さなので、甘酒嫌いな方も飲みやすいです。

実は私、甘酒が苦手でしたが、手作りするようになってから、毎日のお料理作りに、お砂糖代わりに使ったり、ヨーグルトにかけたり、甘酒を使ってマフィンやアイスクリーム、甘酒あんこなどを作っています。

これがまた丁度いい甘さで美味しくて！

腸には体内の免疫細胞の7割が集まっていると言われています。

毎日、何を食べるかが、腸内環境のよし悪しを左右します。

添加物の多いお菓子や保存料が入っている加工食品ばかり食べていると、残念ながら腸内の善玉菌は増えてくれません。

毎日の食事に、発酵調味料（塩麹・甘酒・醤油麹）を上手に取り入れ、腸美人を目指しませんか(^^♪