竜巻とは、積乱雲や積雲に伴って発生する強い上昇気流をもった激しい渦巻きのことをいいます。
雲の底からたれ下がるように、漏斗状や柱状の雲(漏斗雲)ができ、海面や地面から巻き上げた水滴やちりや砂などが尾のように立ち上がり、これらが繋がって、漏斗状の雲の軸がまっすぐ、または曲がりくねった形で見えます。
竜巻の中心付近は周りよりも気圧が低く、そのため地表付近では竜巻の中心に向かってらせん状に風が吹き、中心に近づくほど急速に風が強くなっていき、上昇気流となって周囲の空気や物を巻き込みながら移動していきます。
※ 台風や寒冷前線、寒気の流入など、局地的に大気の状態が非常に不安定な場合に多く発生しています。
※ 竜巻やダウンバーストなどによる激しい突風が予測されるときには、気象庁より「竜巻注意情報」が発表されます。
竜巻注意情報とは、「今まさに竜巻などの激しい突風の発生しやすい気象状況になっている」と判断された場合に、気象庁より県単位で発表される情報です。
発表の中では、いつまで注意が必要かも明記しています。
発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、頑丈な建物に移動するなど、安全確保に努めてください。また、人が大勢集まる屋外行事のように、避難に時間がかかると予想される場合には、気象情報や雷注意報にも留意し早めの避難開始を心がけてください。
次のような状況になると、竜巻の発生するような発達した積乱雲が近づいてきている可能性があります。