令和4年11月の開庁を目指す新庁舎整備事業において、新庁舎建設地にあったクスノキを利用し、彫刻家を講師としたワークショップを開催しました。また、ワークショップ開催後、参加者の作品を同会場で展示しました。
講 師:棚田 康司氏
日本古来の技法「一木造り」を用いた少年少女の像を特徴とする、日本を代表する現代彫刻家
開催日:令和3年7月22日(木祝)から7月24日(土曜)の3日間
展示会:令和3年7月25日(日曜)13時から17時、7月26日(月曜)10時から17時
会 場:東リ いたみホール 6階 中ホール
夏休みの想い出づくりにたくさんの方に参加していただきました。講師の棚田氏といっしょに、お子様から大人まで、それぞれの思いをクスノキに込め形にしていきました。自分の作りたいイメージを下絵にすることからはじめ、ノコギリやのみを使って(はじめて触れる方が多かったのではないでしょうか)クスノキを加工し、絵の具やボンドで仕上げていきました。冒頭に棚田氏から「このクスノキは呼吸します、今回つくった作品はみなさんがおじいちゃんおばあちゃんになっても残る作品になります。」とあったように、このワークショップはみなさんにとって一生の想い出になったと思います。
3日間のワークショップでつくられた作品は、クスノキのチップで敷き詰められた台座に展示され、一般公開されました。展示会の初日には、藤原市長と棚田氏による講評で伊丹市長賞・棚田康司賞・伊丹市立美術館賞が選ばれました。
受賞者からは「クスノキの模様(木目)や形を見て、どんな形が良いか工夫した。たくさんの模様(木目)があって、考えながらできて楽しかった。」というコメントもあり、これは、時を重ねた年輪を見て考えて未来を作るという、クスノキを大切にしている新庁舎整備の考え方と通じるものがあるのではないかと思います。
また、保護者の方からは「新庁舎の建設にあたって、市庁舎の敷地にあったクスノキから未来のあったら良いと思うものを作るということで、子どもとともに非常に楽しめることができた。」と感想をいただきました。
3日間にわたって68組の市民のみなさんに参加いただき、家やお店、乗り物など、夢と魅力があふれる作品が仕上がりました。
展示会終了後、作品は作者へ返却し、想い出とともに大切に飾られることと思います。
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