今日は一粒万倍日
当教室講師が英語と能力開発を担当させていただいている保育園での出来事をご紹介します
インスタやFacebookなどで度々ご紹介しているその保育園は、
園児さんが座って話を聞くことがスタンダード
そのスタンダードは強制によってできたものではなく、先生方の声かけに対して、園児さんたちが、より
良い自分になろうと頑張ることで実現するものなのです
そんな先生方の声かけには学べるものがいっぱい
とても助かってます
さて先日、年長組の
能力開発の授業で、記憶力と集中力を高めるための訓練をした時のこと。
4、5人ずつのグループから、一人ずつ積み木を取りに来てもらいました。
一番目さんは黄色をみっつ。
二番目さんは緑をふたつ。
三番目さんは赤をよっつ。
四番目さんは青をみっつ。
五番目さんは緑をふたつと、青をひとつ。
このように指示を出し、少し間を空けて、「一番目さん、取りに来てー」と声をかけていきました。
覚えている子は、必要な色を必要な数持って行くし、忘れた子は周りを見て必要なものを持って行き、よくルールがわからない子は、適当に好きな物を持っていきました。
この、
よくわからなくても動いてみる、やってみる、が大事なのです
幼いうちから正誤をハッキリ区別して教え込まれると、どうしてダメなのかも分からないまま、何の疑問も持たずに大人の言う通り行動するようになってしまいます
だから、何か分からないことがあった時に、普段助けてくれる大人が周りにいないとフリーズしてしまい、
何を言われたか
振り返ることも
周りを観察して
やるべき行動に移ることも
質問することもできずに、
ただ呆然と立ち尽くす子がとても多いのです
年齢が上がれば上がるほど、その行動は
滑稽で、とても
不憫です
失敗を恐れて行動しないよりは、
失敗して学ぶ道を選ぶ方が、よっぽど後で役に立つし、年齢が低ければ低いほど、周りからは笑って許してもらえるのですが、
幼い頃にこういう経験を奪われて育った子は、高校生になってもフリーズしてしまい、周りからは
【使えない人】というレッテルを貼られてしまう
そこで少しでも
「悔しい」と思うことができれば自分を変えていくことも可能ですが、
自分が何もできないことに気付けないまま大人になったら、、、
そんな大人ばかりが社会に溢れたら、、、?
少し考えれば、恐ろしく住みにくい社会になることは簡単に想像できます
話が逸れました
保育園での活動に戻りますね
間違えた子もそうでない子も含め、最終的に各グループに15個の積み木が行き渡りました。
そこで次のお題:
積み木10個を積み上げてタワーを作る
できるだけ早く積んだグループが勝ち、というルール確認の後、よ〜いドン!の掛け声で、どんどん積み木を積んでいく子供たち
1番目、2番目に手が上がったグループは、15個全部を積んでいました
3番目に手が上がったグループは、ちゃんと10個
ということで、こちらからは、3番目のグループにだけ『はい、成功
』、他のグループには『ハズレ〜』と伝えました
ここからが、この保育園の園児さん達のすごいところ
大抵の場合、子供たちは思考停止してしまい、その先に進めずに止まるか、何が違うかと質問してくるのですが、ここの園児さんたちは、すぐに分析を始めたのです
成功したグループのタワーを見て、
色別にしたらいいんじゃない?
積み方を真っ直ぐにしてみよう!
向こうのタワー、低くない?
と。
そうこうしてるうちに、とにかく分析に従ってタワーを作っては、『できた!』と手を挙げ、まもなく全グループがタワーを仕上げました
幼いころから、こんなちょっとした成功体験を繰り返せば、
失敗してもできるまでやる子になると思いませんか?
失敗を失敗のまま放置するのは失敗
何回失敗しても、最後に成功すれば成功
教え込まれてできるようになった子には、この精神的な強さがない。
なぜなら、
失敗は全て教えてくれた人の責任だからです。
何でも他人のせいにして、自分の失敗を振り返らない子の周りには、子供の力を信じきれず、解答までの道のりを手取り足取り教える大人の存在が、
そして、自分で考える子の周りには、子供の成長を信じて見守る大人の存在があるものです
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※ 私たちは、混ぜ書きによる混乱を避けるため、【こども】の表記を【子供】とするようにしています。 参考文献