クレリ宝塚(宝塚公益社)スタッフ紹介
(更新)
2024年入社、愛知県名古屋市出身。

私がこの仕事に興味を持ったきっかけは、現役の納棺師として働く母の存在があったからです。学生時代の多感な時期に自然とこの業界に関わる機会が多かったのですが、そんな中で、私の考えを変えた出来事がありました。
ある年の私の誕生日、母と出かける約束をしていました。ところが当日になって「どうしても仕事に行かなければならないから、映画はまた今度にして」と母から電話がかかってきたんです。
娘の誕生日の約束よりも大事な仕事があるのかと、その時は正直腹が立ちました。その気持ちを母にぶつけると、「あなたももう大人になってきているからついてきなさい」と言われ、制服を借りて現場に同行することになりました。
そこで目の当たりにしたのが、とある方の納棺の儀式でした。この方は以前、母の納棺の儀式に立ち会った時、「私が亡くなった時も、あなたに納棺をお願いしたい」と約束をされていたそうなんです。
帰り道、母が私に言った言葉が今でも心に残っています。
「あなたの誕生日は来年も来るけど、この人の葬儀はもうないんだよ」
その言葉に、強く気持ちが揺さぶられました。
葬儀は一度きり。時間を変更したり、やり直したりすることができない、かけがえのない最期の時間なのだと実感したんです。誰かの最期の時間に寄り添い、その人らしさを大切にして送り出す。それは本当に意味のある仕事なんだと思い、納棺師の道に進むことに決めました。

現在、納棺をメインに業務を行っております。納棺の業務がない時は、寝台車や霊柩車の運転、ドライアイスの交換、電話対応、事務作業など様々な業務を担当しています。
納棺師の仕事を一言で説明すると、亡くなった方を綺麗に整えさせていただくことです。
具体的には、お着替え、お口を閉じる処置、お顔剃り、お化粧、整髪、体の清拭などを行い、お布団をかけてお顔の周りを装飾し、お棺にお納めするところまでが私たちの仕事です。
一般的にはこのような流れですが、特殊なケースでは、縫合や薬剤を用いた復元・防腐の処置などを行うこともあります。
私が一番大切にしているのは、「故人様らしさ」を追求することです。
例えば、頬のホクロに長い毛が生えているがいらっしゃったとします。普通なら綺麗にしようと思って抜いたり剃ったりしたくなるものですが、私は必ずどうするかをご家族様に確認します。
もしかしたら、その方にとってそれは福毛と呼んで大切にされていたものかもしれない。それがなくなることで、その方らしさが失われてしまうかもしれないのです。
故人様の姿を「美しい」と感じていただくことはもちろん大切ですが、それが「その人らしいか」は別問題だと思っています。お化粧ひとつとっても、華やかな色味がふさわしい方と、あえて控えめに仕上げるべき方がいます。ご家族様の希望を伺いながら、その人にとって最適な最期の送り方を考えていくこと。それが、納棺師としての私の役割だと考えています。
宝塚・伊丹地域では、白装束ではなく故人様にお洋服を着せるケースもよく見受けられます。

葬儀において「これを着なければいけない」という決まりは特段ありません。生前に愛用していた服や仕事着を着せることもあります。
中には結婚式を挙げる予定だった方がウェディングドレス、成人式用に買った振袖を着せてあげることも。
そうした選択肢があることで、生前の願いを形にすることや、その方の個性を最期まで尊重できます。これはご家族にとっても安らぎや納得感につながる、大切な配慮だと考えています。
クレリ宝塚で働いていて感じるのは、お客様を第一に考える組織風土です。
職場の仲間たちが『まずはお客様の想いやご意向を優先して』という姿勢を持っているからこそ、一人ひとりのご家族に真摯に向き合うサービスが実現できていると感じています。

これから私が特に伝えていきたいのは、医療機関での処置と葬儀社が行う納棺における処置の違いについてです。
最近では、病院でも丁寧な身体の清拭やお着替えをしていただくため、「病院ですでに済ませたので必要ありません」とご家族からお聞きすることが増えています。
そのお気持ちは十分理解できます。
実は、医療機関での処置は「施設を離れる際の身支度を整える」準備が目的であり、葬儀や告別式まで故人様の尊厳ある姿を保つための専門的なケアとは、目的や意味が本質的に異なるんです。
時間の経過とともに体の状態は変化し、硬直が緩んでお口が開いたり、身体の著しい乾燥による変色・変形、移動中の衣服の乱れなどが生じることがあります。
そのため、医療機関での処置は退院時の準備であり、納棺における処置は最期のお別れの場に向けた専門的なケアや儀式です。それぞれの果たす役割や、その目的・意味の違いをご理解いただけるよう、皆様へお伝えしていきたいと思っています。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

「その人らしさを大切にした、最期の時間を届けたい」

「ご遺族の不安や疑問を払拭し、人としても安心して任せてもらえるようなスタッフに」

「お一人ひとりにとって最適な距離感、最適なご提案を」